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脱炭素社会の実現に向けた取り組み

自社の事業活動における脱炭素化

スコープ1,2排出量削減の取り組み

【徹底的な省エネ・燃料転換の推進】

省エネ法に基づくエネルギー消費削減

国内事業所では、エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律(省エネ法)に基づき、5年度間平均エネルギー消費原単位または5年度間平均電気需要最適化評価原単位を年1%以上低減することを目標に、省エネ施策を実施しています。

  • 2025年度には株式会社リコー、リコーインダストリー株式会社、リコーエレメックス株式会社、株式会社PFUが目標を達成し、Sクラス(省エネが優良な事業者)として評価されました。

工場における廃熱ヒートポンプ導入

スコープ1排出量削減に向けて、廃熱ヒートポンプ導入の水平展開を進めています。

  • 2024年4月、エトリアマニュファクチャリングジャパン東北事業所に廃熱回収ヒートポンプを導入しました。トナー製造の乾燥工程で発生する温風の廃熱をヒートポンプで回収し、原材料を溶解する際に使用する温水の生成に再利用しています。本導入により、蒸気使用量は51%削減され、GHG削減量は718 t-CO2e / 年 です。
  • 2022年2月、沼津事業所南プラントに廃熱回収ヒートポンプを導入しました。第 8 工場屋上のチラー冷凍機のクーリングタワーから大気に放出していた廃熱を利用することで、脱溶剤工程で使用している65℃温水を生成します。本導入により、蒸気使用量は60%削減され、GHG削減量は540 t-CO2e / 年 です。また、コスト削減も実現し、投資回収期間は約5年です。本取り組みが評価され、一般財団法人省エネルギーセンター主催「2023年度省エネ大賞」において「経済産業大臣賞」を受賞しました。
    2023年度省エネ大賞「経済産業大臣賞」受賞のお知らせ
画像:工場における廃熱ヒートポンプ導入
沼津事業所南プラントの廃熱回収ヒートポンプ

設備管理データと独自の省エネカレンダー活用による徹底した省エネ活動の推進

国内事業所のユーティリティ設備管理を担うリコークリエイティブサービスは、設備管理で蓄積した各種データを活用し、エネルギーロス削減に向けた改善活動を推進しています。

  • 2024年度からは、省エネ法に基づく管理標準の遵守状況確認をはじめ、過年度施策の運用定着状況やエネルギー使用量の変化点を継続的に確認する「省エネカレンダー」の運用を開始しました。毎月重点確認設備を定め、独自のCAPDサイクル*による継続的な改善活動を推進しています。これらの活動により、2025年度には267t-CO₂eのGHG削減を達成しました。本取り組みは、一般財団法人省エネルギーセンター主催「2025年度 省エネ大賞」において、「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。
    *CAPDサイクル
    • Check:過年度施策の運用定着状況や、エネルギー使用量の変化点を確認
    • Act:現場運用および管理標準の遵守状況を確認し、改善施策を抽出
    • Plan:改善施策の実施計画を策定
    • Do:改善施策を実行
画像:管理設備を12区分化した省エネカレンダー
省エネカレンダー

2025年度省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」受賞のお知らせ

サステナブルな不動産調達を進めるためのグローバルな標準を策定

2023年、「リコーグループ グローバル不動産規定」として、“再生可能エネルギーの利用”、“環境性能の高い建物” など 環境への配慮を考慮した不動産調達に推奨すべき項目を定めました。
今後 ISO20400のフレームワークをガイドラインとして、現状の可視化から検討を進め、環境へ配慮した不動産調達を進めていきます。

ZEB 事業所社屋の拡大と顧客提案への活用

  • 2026 年7月末時点で、計19拠点*1が「ZEB Ready」以上の認証を取得しています。
    *1:リコージャパン(株) 18拠点、エトリアマニュファクチャリングジャパン(株)1拠点(御殿場事業所)
  • リコージャパンは今後の新社屋 *2を「ZEB Ready」以上とし、各社屋は顧客向けショーケースとしての機能を持ち、見学者の皆様に脱炭素の実践状況を紹介
    *2:自社所有/ 一棟借りのみ
リコージャパンにおけるZEB事業所

ZEB認証取得事業所

画像:ZEB 事業所社屋の拡大と顧客提案への活用

宮崎事業所

Nearly ZEB認証取得事業所

画像:ZEB 事業所社屋の拡大と顧客提案への活用

つくば事業所

環境認証ビル利用の拡大

  • リコーラテンアメリカでは、新オフィスおよび倉庫において、LEED認証もしくはそれに相当する環境へ配慮された建物の推奨利用を強化
  • この活動の一環として、既にリコーコロンビア, コスタリカではLEED認証取得オフィスを利用
画像:リコーコロンビアのオフィス

リコーコロンビアのオフィス

【再生可能エネルギーの積極的な利活用】

追加性を重視した再生可能エネルギー導入を強化

新規の再エネ電源開発への貢献(追加性)を重視し、PPA(Power Purchase Agreement)の導入を進めています。オンサイトPPA、オフサイトPPA(フィジカル、バーチャル)各種の導入を進めています。

オンサイトPPA*の導入実績は以下の通りです。
* オンサイトPPAは、電力需要家の敷地や屋根などのスペースに発電事業者が発電設備を設置、電力需要家は設備を持たず再エネ電力を購入する契約形態

拠点名 発電開始年月 パネル容量(kW) 想定される年間
GHG削減量
(t-CO2e)
備考
リコーPFUコンピューティング(株) 鳥取事業所 2026年4月 1,200 727 地域最大級のメガソーラーカーポート
リコーインダストリー(株) 東北事業所 2022年1月 146 85 カーポートを新設しPPA導入
Ricoh Manufacturing (Thailand) Ltd. 2021年10月 4,000 2,500 リコーグループ最大規模のオンサイトPPA
リコーエレメックス(株) 恵那事業所 2021年10月 400 200 リコーグループ国内初のオンサイトPPA
Ricoh (Thailand) Ltd. 2021年7月 106 84 営業拠点でのオンサイトPPA
RICOH THERMAL MEDIA (Wuxi) CO., LTD. 2019年11月 2,820 1,708 リコーグループ初のメガソーラー
Shanghai Ricoh Digital Equipment Co., Ltd. 2019年1月 894 355 リコーグループ初のオンサイトPPA
リコーPFUコンピューティング 鳥取事業所のソーラーカーポート
画像:国内外4拠点でオンサイトPPA*モデルを新たに導入

オフサイトフィジカルPPA*の導入実績は以下の通りです
*オフサイトフィジカルPPAは需要家の敷地外に設置された再エネ発電設備から、再エネ電力を調達する契約形態

発電所所在地 発電開始年月 パネル容量(kW) 想定される年間
GHG削減量
(t-CO2e)
備考
福島県福島市 2025年5月 99 82 リコーグループ初の営農型
青森県十和田市 2024年1月 1,710 823 リコーグループ初の自己託送型
福島県福島市の太陽光発電所
青森県十和田市の太陽光発電所

オフサイトバーチャルPPA(VPPA)* の導入実績は以下の通りです。
* VPPAは需要家の敷地外に建設された再エネ発電設備から再エネ電力の環境価値のみを仮想的に需要家が調達する契約形態

発電所所在地 発電開始年月 パネル容量(kW) 想定される年間
GHG削減量
(t-CO2e)
備考
福岡県飯塚市 2023年8月 1,250 926 リコーグループ初のVPPA
画像:福岡県飯塚市の太陽光発電所
福岡県飯塚市の太陽光発電所

A3複合機(MFP)組立ラインの再エネ100%化

A3複合機の生産に伴うGHG削減に向けて、各国の制度や調達環境に応じた方法により、組立工程で使用する電力の再エネ化を進めています。

  • 2019年以降、A3 複合機の組み立て生産に使用する全ての電力を100%再エネ化しました。
  • 中国、タイ、マレーシアの工場は各国用再エネ証書、日本の拠点は非化石証書及び再エネ電力メニューにて実現しました。
画像:A3複合機(MFP)組立ラインの再エネ100%化

再エネ電力総合評価制度の導入

再エネ電力の調達にあたっては、価格だけでなく、追加性、環境負荷、地域社会への貢献などを総合的に評価する独自の「再エネ電力総合評価制度」を運用しています。

  • 日本で再エネ電力を調達することが決定した拠点では、この制度を用いて電力の調達先を選定しています。
  • この制度を活用して本社事業所 ( 東京都大田区 ) で使用する電力を 2021 年度から100%再エネ化しています。(GHG削減効果約2,000 t-CO2e / 年、再エネ電力量4.3GWh / 年)
  • 今後、地域社会と共生する責任ある再エネ調達の取り組みを強化するため、持続可能な社会の実現に向けて考慮すべき事項を整理し、生物多様性や人権への配慮、土地の有効利用などの視点を加える方針です。環境保全団体や学識経験者を含む有識者からのアドバイスも踏まえて改定内容を決定し、2026年度中の運用開始を目指しています。

評価項目

価格 低価格だと高得点
追加性 稼働年数が若いと高得点
再エネ種類 環境負荷が低いものだと高得点
近接性 発電所と購入事業所が近いと高得点
電源構成 電気自体も再エネだと高得点
小売電気業者の評価 直近のCDP気候変動スコアがA-以上で得点
発電事業者の評価 直近のCDP気候変動スコアがA-以上で得点
地元出資比率 比率が高いと高得点
その他の地元貢献 地元への寄付、雇用創出などを定性評価

事業所における再生可能エネルギーの利用拡大

世界各地の事業所においても、各地域の再エネ電力の供給状況や建物の利用条件に応じて、再エネの利用を拡大しています。

  • リコーヨーロッパでは、再エネが利用できるオフィスの利用促進、オフィス使用電力の85%以上で再エネを利用しています。
  • リコーラテンアメリカでは、本社および13の販売会社ですべての使用電力を再エネ由来に切り替え済みです。

スコープ3排出量削減の取り組み

ライフサイクルアセスメント(LCA)活用推進活動の強化

リコーグループでは、1990年代より画像製品を中心にLCAの活用を始め、2002年のタイプⅢ環境ラベルプログラム「エコリーフ」(現:SuMPO EPD)の開始時から製品の定量的な情報開示にも取り組んできました。
また、製品やデジタルサービスの提供により社会で削減された環境負荷を「削減貢献量」としてLCA手法を用いて毎年算定しています。
現在ビジネスユニットごとにLCA活用推進担当者を設け、定量情報の開示・訴求を強化しています。

製品のライフサイクル環境負荷評価技術

海上輸送における削減施策

  • エコ船舶(バイオ燃料)の採用
    2022年度からマースク社のエコデリバリーサービスの契約を開始。
    2023年1月~2023年12月実績として40フィートコンテナ396.5個分の船舶輸送において、バイオ燃料を利用。
    燃料の採掘・精製・輸送まで3.51トン、船舶での燃料燃焼による分で831.9トンを削減し、合計835.41トンのCO2を削減。
  • コンテナ積載率の改善
    世界的物流混乱の中、スペース不足に起因した海上運賃の高騰を受け、海上運賃抑制施策の一つとして2022年度にコンテナ積載効率改善活動を推進。梱包設計変更、パーツ・サプライ製品と製品の混載などの施策により、主に欧米向けの海上輸送で積載率70%未達のコンテナをなくすことにより、100本以上のコンテナを削減し、約2,000トンのCO2を削減、また約2億円のコストダウンを達成。

省エネ・創エネ関連ビジネスの提供

自社の脱炭素化のみならず社会の脱炭素化への貢献に向けて技術開発や、省エネ・創エネ関連ビジネスの提供を進めています。

環境技術開発

リコーでは、社会にイノベーションを生み出すための考え方や、仕組みづくりを実践し、研究開発活動を推進しています。脱炭素に繋がる環境技術開発も持続的に行っています。

環境技術

脱炭素貢献製品の開発

お客様に環境配慮商品を提供するため、国内外の環境ラベルを積極的に取得しています。

環境ラベル

また、省エネ・省資源・汚染予防・快適性・使いやすさを独自の厳しい基準で製品評価する「リコーサステナブルプロダクツプログラム」を運用し環境に貢献するものづくりを進めています。

リコーサステナブルプロダクツプログラム
  • リコーサステナブルプロダクツプログラムに即した開発を行い、環境ラベルを取得、優れた省エネ性能を追求した複写機/複合機を実現しています
RICOH IM C7010/C6010/C5510/C4510/C3510/C3010/C2510

スマートエネルギー関連事業

脱炭素の潮流が加速する中、日本では、エネルギーを「減らす」「選ぶ」「つくる」「融通する」の観点で、お客様に脱炭素ソリューションを提供しています。IT/ ネットワーク機器の分野で培った監視サービスを活用し、お客様の太陽光発電設備のO&M( オペレーション& メンテナンス) やEV 充電設備の保守・照明空調制御システムなど省エネ・創エネ関連事業を進めています。

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