株式会社リコー(社長執行役員:大山 晃)は、連結子会社のエリクサジェン・サイエンティフィック(本社:米国メリーランド州ボルチモア、CEO:杉本 慶樹、以下 eSci社)株式の44.4%を追加取得し、完全子会社化することを決定しました。本日、3月31日に本追加取得に関する契約の締結と株式取得手続きが完了しましたのでお知らせします。なお、本追加取得に伴う当社の業績への影響は軽微です。
当社は2013年から当社の保有するプリンター技術を応用したバイオプリンターを活用し、細胞応用への検討を開始しました。そして、2019年にeSci社に出資し、バイオプリンターとのシナジーを目指した共同事業を開始しました。2022年の連結子会社化以降は、リコーがこれまで培ってきた生産工程の自動化技術や生産管理ノウハウの提供を通じ、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から分化させた細胞を用いた創薬支援事業(iPS事業)とmRNA(メッセンジャーRNA)原薬を用いたCDMO事業を両社で進めてまいりました。この度、iPS事業とCDMO事業の将来的な成長が見込めると判断し、完全子会社化することにしました。
引き続きバイオメディカル事業を通じて高齢化やパンデミックなどの社会課題を解決するための創薬基盤の整備・構築を加速し、人々の健康と安心への貢献を目指します。
eSci社は、iPS細胞やES細胞(胚性幹細胞)をさまざまな細胞へ分化誘導が可能な独自の「Quick-Tissue™」技術を有しており、iPS細胞を用いた創薬研究や疾患研究の効率化に貢献しています。また、本技術における分化の過程でmRNAを用いることから、mRNAの設計や製造においても、eSci社は強みを有しています。
リコーグループは、お客様のDXを支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2024年3月期グループ連結売上高2兆3,489億円)。
“はたらく”に歓びを 創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人ならではの創造力の発揮を支え、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
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