株式会社リコー(社長執行役員:大山 晃)は、産業・工業用印刷におけるアナログからデジタルへの移行を推進するMHシリーズインクジェットヘッドが、公益財団法人市村清新技術財団が主催する「第58回 市村産業賞 功績賞」を受賞したことをお知らせします。なお、2026年4月17日に帝国ホテル(東京都千代田区)にて贈呈式が行われました。
MHシリーズ インクジェットヘッド 活用例
公益財団法人市村清新技術財団が主催する市村産業賞は、優れた国産技術の開発を通じて、産業分野の発展に貢献し、顕著な功績を挙げた技術開発者に贈られる賞です。
対象となる成果は、(1) 独創的・画期的で世界的に見て高い水準にあるもの、(2) 技術の実用化で新たな産業分野の創出や市場拡大に顕著な効果をもたらすもの、(3) 産業・社会の発展に先導的な役割を果たし、大きな波及効果が期待できるものとされています。これらの観点から、市村産業賞調査選考委員会および審査委員会による慎重かつ厳正な審査を経て、理事会にて決定されます。
インクジェット印刷装置市場では、屋外看板用途などに用いられるワイドフォーマットプリンターが大きく伸長しており、特に速乾性に優れたUVインクを使用したプリンターの成長が顕著です。これに伴い、ノズルの高密度化による高画質化と高い印刷生産性を両立したインクジェットヘッドへのニーズが高まっています。
こうした背景のもと、リコーはUVインクでの高速印刷と高温環境下での安定吐出を実現しました。加えて、マルチドロップによるグレースケール表現(*1)、多様なインクへの対応力、高耐久・長寿命、高精度を特徴とするMHシリーズインクジェットヘッドを開発しました。
本技術は、ワイドフォーマットプリンターへの搭載にとどまらず、ラベル・パッケージ、環境負荷の少ないデジタル捺染などの産業用印刷や、3D造形・配線パターン形成などの工業用印刷分野にも活用されています。さらに、リチウムイオン二次電池やペロブスカイト太陽電池の製造への応用も進んでおり、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
リコーは1973年から独自のインクジェット技術の開発に取り組んできました。オフィスでのプリントから始まった技術は、商用印刷、さらには産業用・工業用印刷といったさまざまな領域へと展開されています。今後もリコーは、プリントの可能性を広げ、新しい価値と体験を提供してまいります。
4月17日に行われた贈呈式の様子
左から リコー リコーグラフィックコミュニケーションズ 産業印刷事業本部 清水 武司、リコー 元所長 飛田 悟、リコーインダストリー株式会社 元理事 元技師長 久貝 健一
リコーグループは、お客様のDXを支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2025年3月期グループ連結売上高2兆5,278億円)。
“はたらく”に歓びを 創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人ならではの創造力の発揮を支え、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
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