株式会社リコーの社内起業家チーム「WEeeT-CAM(ウィットカム)」が、「世界初、3Dプリンターによる樹脂製水車翼の実用化による小水力発電推進」をテーマに、一般財団法人 新エネルギー財団が主催する令和6年度新エネ大賞の導入活動部門において資源エネルギー庁長官賞を受賞いたしましたのでお知らせします。今回受賞した資源エネルギー庁長官賞は、リコーとしては初めての受賞となります。
なお、受賞したWEeeT-CAMは1月29日から31日まで、東京ビックサイトにて開催される「エネルギーイノベーション総合展 ENEX2025」に出展します。
新エネ大賞は、新エネルギーの一層の導入促進と普及及び啓発を図るため、新エネルギーに係る商品及び新エネルギーの導入、あるいは普及啓発活動を広く募集し、そのうち優れたものを表彰するものです。
今回受賞した「WEeeT-CAM(ウィットカム)」は、リコーが実施する、スタートアップ企業や社内外の起業家の成長を支援して事業共創を目指す統合型アクセラレータープログラム「TRIBUS(トライバス)」に2019年度に採択されました。3Dプリンターで独自形状の水力発電用プロペラを作成し、工場排水や地域の用水路などでの再エネ活用を促す、3Dピコ水力発電*1事業の拡大に向け「LIFEPARTS」というサービスを展開しています。
従来の水力発電で使われる水車翼は、鋼で作製されていることから、製作期間も一か月以上かかり、製作コストも高く、また、複雑な羽根形状を作成することが難しく、水車のエネルギー効率の調整に課題がありました。そのような課題に対して、樹脂製の3Dプリンターを使用することで、数kWの小水力発電装置の羽を、製作3日という短納期、低コストで製造可能になりました。また、羽の交換が容易なため、メンテナンスについても新興国を含めた全世界に展開できる可能性があります。既に、フィリピン農村部などの非電化・電力不十分地域において、3Dプリンターを使った独自形状の羽を用いた小水力発電(3Dピコ水力発電*1)システムで電力を供給し、農業や教育の分野で人々に対してデジタルを活用した働き方を推進するパッケージをワンストップで提供する事業等を実施しています。
リコーは、デジタルサービスを通じて現地の人々の“はたらく歓び”を最大化するための新たなイノベーションを促進し、事業を通じたSDGs達成に貢献してまいります。
私たちの身の回りにある自然に生み出されるモノや人工的に生み出すモノ、それらは活用される事で、より意味が出てくるものです。もしも、使われずに見過ごされたり、廃棄されてしまったら…。
私たちは、心の奥にある「もったいない」の気持ちを大事にし、モノをうまく活用します。例えば、役割を終えたモノを活用して意味のあるモノを生み出し、地域の活性化に貢献する。モノの偏りを解消する循環のきっかけをつくり、それが生活の一部として欠かせない新たなモノになる。そんなサービスを目指しています。将来的には日本国内に留まらず、グローバルに社会課題を解決する新たな価値を生み出していきます。
リコーグループは、お客様のDXを支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2024年3月期グループ連結売上高2兆3,489億円)。
“はたらく”に歓びを 創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人ならではの創造力の発揮を支え、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
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