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お知らせ

新型コロナウイルス用のDNA標準プレート「RICOH Standard DNA Series」を本日発売

~検査装置や試薬の検出限界や感度の検証が可能となり、PCR検査の精度向上に貢献~

2020年4月30日
株式会社リコー

株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則)は、PCR検査*1の基準となる遺伝子検査用標準物質*2「RICOH Standard DNA Series」の一つとして、世界的に感染が広がっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因となる新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)用のDNA標準プレートを2020年4月30日から日本国内で販売開始しました。

  • 製品画像:新型コロナウイルス用の「RICOH Standard DNA Series」
  • 「RICOH Standard DNA Series」製造の様子

「RICOH Standard DNA Series」は、リコーと国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(理事長:久間 和生)、日本製粉グループの株式会社ファスマック(代表取締役社長:布藤 聡)の3者の共同研究の成果により、実現したものです*3。リコー独自のバイオプリンティング技術により、DNA分子数を1分子単位で規定して遺伝子検査用の容器に注入したもので、100分子以下の低濃度領域においてもPCR検査の検出性能を正確に測定することができます。

今回販売する新型コロナウイルス用の「RICOH Standard DNA Series」は、遺伝子検査用の容器に、新型コロナウイルスに特徴的な遺伝子配列を組み込んだDNA分子を1分子単位で任意の個数、コントロールして注入することが可能です。例えば、遺伝子検査用の96ウェルプレートあるいは8連チューブのウェルに、1分子から100分子、あるいは1分子から16分子と、DNA分子数に勾配を付けて分注し、微量なウイルスに対する検査装置および試薬の検出限界や感度の検証、検査装置や試薬の性能や品質の管理などにご利用いただけます。具体的には、実際の検体のPCR検査を行う前に本製品で検出の精度を確認し、試薬やPCR検査装置の確認を行う目安となります。感染していてもウイルスが検出できない「偽陰性」を減らすことができれば、「偽陰性」の患者が感染に気付かないまま行動することを減らすことができ、感染拡大のリスク低減に貢献します。

リコーグループでは、このような状況のなか、最前線でご尽力されておられる皆さまに心から敬意を表するとともに、一日も早く新型コロナウイルスの感染拡大が終息し、復興に向けた活動が進展することを願い、リコーグループとしてできる支援および製品開発に一つひとつ取り組んでまいります。

本製品は研究用試薬です。
*1
PCR検査
ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)を利用した遺伝子検査。
*2
標準物質
成分の含有量が明確にされた測定の基準となる物質のこと。
*3
バイオプリンティング技術によりDNA分子数を1個単位で制御
https://jp.ricoh.com/release/2018/0604_1

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お客様のお問い合わせ先

HC事業本部 バイオメディカル事業センター 診断薬事業室
standard_dna_series@jp.ricoh.com

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広報室
050-3814-2806(直通)
koho@ricoh.co.jp

| リコーグループについて |

リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています(2019年3月期リコーグループ連結売上は2兆132億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会の実現にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の"はたらく"をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/

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