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画像:プロダクトデザイナー 2017年入社 石榑 華那子 使う人を想ってデザインする

プロダクトデザイナー
2017年入社石榑 華那子

使う人を想って
デザインする

入社10ヶ月目、新製品開発チームへ

2019年、リコーはプリンターの歴史に新たな1ページを加えました。製品名は「RICOH Handy Printer」。重さはリンゴ1個分の315グラム、超小型インクジェットプリンターです。コードレスで気軽に持ち運べて、垂直面や通常のプリンターでは通紙できないノートや段ボールへの印刷を可能にしました。

わたしがこの製品に携わるようになったのは、入社10ヶ月目くらいのことです。外装デザインを担当していた先輩から、カラーバリエーションと表面処理に関する業務を分担していただく形で開発チームに参加しました。これは業務用でありながらコンシューマーも日常使いできる、リコーでは初のカテゴリーとなる特殊な製品です。新人ならではの枠にとらわれない発想を期待されていたのかもしれません。もともとカラー展開のお仕事には興味があったので、自分に声がかかったときは嬉しかったですね。

実はわたしが参加したタイミングでは、製品のメインターゲットである業務用以外に向けたカラー展開が必要かどうかは固まっていませんでした。しかし、新規カテゴリーの製品だからこそ色という手段で幅広い層にアプローチしていくべきだと考え、これまでに無いプリント体験のワクワクする感覚を伝えていくことが今回のカラー展開の大きなテーマとなりました。

画像:入社10ヶ月目、新製品開発チームへ 画像:入社10ヶ月目、新製品開発チームへ

ホワイト・ブラック・レッドに込めた想い

まずわたしが取り組んだのは、世の中のあらゆる手のひらサイズのプロダクトの表面処理を調査することでした。たとえば家電量販定に出向いて、美容家電からデジタルガジェットまで手に触れる部分がどうなっているかトレンドをリサーチ。どんな製法なら実現できるかを探り、コストも調べ、週1回のデザインレビューに提出しました。わたしが勤務する総合デザインセンターと離れた拠点を結ぶ遠隔会議になるケースもあり、自分の考えを分かりやすく提示することはもちろん、プロジェクトメンバーの想いを汲み取って、コンスタントにビジュアライズすることを心がけました。

カラーバリエーションとターゲットは同時進行で考えていき、主に業務用を想定した「ホワイト」と「ブラック」、コンシューマーを対象とする「レッド」の3色を選びました。「ホワイト」は清潔感があり、訪問介護をはじめとする医療現場で活用されるイメージで、「ブラック」は汚れに強くタフ、流通・倉庫業で役立つことを想定しています。もちろん、使う方が好きな色を選んでいただくのが一番ですけどね。

レッドのほかにも、ゴールドやピンクなど、ライトなカラーも検討していました。その中で、店頭やWEBサイトで製品画像を目にしたときを考えてホワイト、ブラックと横並びで映える色として、レッドが採用となりました。レッドについては数十種類の赤色を比較して、製品に興味をもってくれそうなユーザーを想像して色合いを選びました。普段どんな道具を持ち、鞄や服装、生活空間の考察を解決の糸口にしました。事務用品っぽくなりすぎず、価格帯に応じた高級感を演出するためにラメ入りの深い赤にしています。

赤×黒って、いつの時代もデジタルガジェットのアーリーアダプターに愛されているカラーだと感じていて。動画サイトやSNSで採り上げられる際の映像での見え方や、人の手との相性という点まで踏まえ、塗装会社さんと何度も協議して赤の色合いを調整し、塗装の下地となる樹脂を黒にすることで、この深みのある赤を実現しました。そして、およそ5ヶ月の時間をかけて、カラーバリエーションと表面処理のゴーサインをもらうことができました。

画像:ホワイト・ブラック・レッドに込めた想い 画像:ホワイト・ブラック・レッドに込めた想い

発売後、予想以上のうれしい反響

発売の前後で、最もメディアに取り上げられ、YouTubeや大手ECサイトで注目されたのはレッドでした。色を通して様々な方に興味をもっていただくという狙いは達成できたと思っています。

一方で、Twitterを中心に、驚きの活用方法を発信するお客様も増えています。たとえば、独自に「音声システムとRICOH Handy Printerを連動させてみた」という方。障がいで文字を書くことに困難をかかえるお子さんが、この製品を使うことで学校のテストが受けられた、というツイートを見つけた日は開発チーム全員が胸を熱くしました。SNSのチェックは日課として続けていて、製品のブラッシュアップに向けた貴重な声としてチームで共有しています。

同時に海外からのお問い合わせも増えています。リコーでは過去に中国市場に向けて金色の外装で複合機を発売したことがあって。そうした文化圏に応じたカラー展開にも今後は取り組んでいけたら良いですよね。

できることは、文字や図を印刷するというシンプルなことなんですけど、使い方次第で実現できることは無限に広がるのがこの製品の良いところで。今後、世界中でおもしろい使い方をシェアしていただいて、お客様とともに製品を通した体験まるごとを育てていけたら素敵だなと感じています。

デザイナーとしての
基盤を固められる場所

わたしは学生時代から、色やカタチだけじゃないアプローチで、使う人をハッピーにするものづくりをしたいと考えてきました。そんな自分に最適と思えたこの製品。提案するのは新しいプリント体験であり、プリントの所作もまったく異なります。これまで印刷できなかったもの、やりたいことを叶えるのが「RICOH Handy Printer」です。

しかし今回の経験から、目に見える部分を美しく仕上げることはデザイナーとして大前提の礼儀であり、それには知識を深めなくてはならないと痛感しました。自分には、製品を世の中に出すためのものづくりの基礎がまだまだ足りていなくて。製造にまつわる技術、発色させる苦労、すべて周りの先輩方や協力会社さんから教えていただいたことです。今回の経験を活かして、これからも周りの方々のスキルを吸収しながら、自分のデザインコンセプトを少しずつかたちにしていきたいですね。

画像:デザイナーとしての基盤を固められる場所 画像:デザイナーとしての基盤を固められる場所

画像:石榑さんの1日 石榑さんの1日

10:00
出社、メールチェック
10:30
デザイン検討、おやつ
12:00
ランチ
13:30
テクノロジーセンターへ移動
15:00
設計区と打ち合わせ
16:00
おやつ
16:30
実機チェック
18:30
帰宅