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朝礼診断ソリューション

毎日のオンライン朝礼で個人とチームの状態を可視化し、チームコミュニケーションを活性化

背景

ショートミーティングの一種である朝礼は、組織活動におけるコミュニケーション手段として広く実施されています。朝礼の効果として以下が挙げられます。

  • お互いの顔を見ながら活発に話をすることによるコミュニケーションの促進
  • 成果やプロセスを共有することによるメンバーのモチベーションの向上
  • 定期的に各メンバーと接することで、チームのリーダーがメンバーの変化に気づきやすい

しかし近年、テレワークなど働き方が多様化し、オンラインで実施する朝礼では、リーダーがメンバーの反応や関与度を適切に把握することが難しく、朝礼の本来の良さが発揮しづらくなっています。

解決したこと

リコーが開発した朝礼診断ソリューションでは、参加者の映像と音声データを取得し、その中から参加者のうなずきや笑顔、ファシリテーターの発話比率、全員の発言状況、感謝の言葉の有無などを計測・解析することで、以下の項目を可視化します。

  • 朝礼でのコミュニケーションの良さを表す「朝礼点数」
  • 参加者の日々の変化を表す個人の「元気度」

さらに、会議中のチームの状態のレポートとフィードバックにより、参加者の意識や行動を変えるための気づきを得ることができます。

レポートお届けまでのフロー

1. チームの状態を可視化

チームの朝礼点数により、参加者の反応や関与度が可視化されます。これにより、チームでコミュニケーションがどれだけできているかをリーダーが把握し、改善の方向性を見出すことができます。

2. 個人のモチベーションを把握

参加者の元気度の算出により、個人の仕事に対するモチベーションや参加意欲が可視化され、普段気づきにくいリモート朝礼の参加者の微妙な変化をキャッチできます。これらの可視化された情報を活用し、リーダーがメンバーに対して適切なサポートをすることで、上司と部下との信頼関係が構築され、ひいては、個人の成長や満足度の向上につなげることができます。

3. 自己の振り返りの機会を提供

参加者が自身の朝礼への態度や参加状況を振り返る機会を提供します。自身のうなずきや笑顔の表示、発言状況の把握、感謝の言葉の有無などを見ることで、自己の関与度やコミュニケーションスキルの改善点を把握し、成長の機会とすることができます。

技術の特徴

1. 専用アプリケーションのインストールが不要

専用アプリケーションのインストールが不要です。参加者は自身のPCから画面をONにして朝礼に参加するだけで、独自に開発したBOTが参加者の映像と音声データを取得します。これにより、参加者は手間をかけることなくシステムを利用することができます。

2. うなずきや笑顔を検出する独自のモデル

リコーの画像解析技術を活用し、従来では計測できなかったうなずきやマスク付きでの笑顔などを、PCやスマートフォンなどの汎用カメラを使って簡単かつ正確に検出できる独自のモデルを開発しました。この独自のモデルは、顔や目の動きなどの要素を織り交ぜて、映像から微細な表情の変化を抽出するため、マスクをしていても参加者のうなずきや笑顔を正確に検出します。

うなずきと笑顔の検出

3. 評価結果に応じたフィードバックコメント

参加者のうなずきや笑顔の評価結果に基づいて、自動的にフィードバックコメントをリーダーに提供します。例えば、参加者のうなずきが少ない場合には、「メンバーのうなずきが増えるとさらに良くなります。」「興味を持ってもらえるような話ができていますか?」といった具体的なコメントが表示されます。これにより、リーダーは自身の朝礼について具体的な行動に移すことができます。

フィードバックレポートのイメージ

リコーの想い

リコーは、Human Digital Twin at Workという研究コンセプトのもと、はたらく人の感情や行動、その人を取り囲む空間をデジタル化し、創造的な仕事をするためのサポートをおこなう技術開発に取り組んでいます。

本ソリューションでは、「チームコミュニケーションを活性化したい」人をサポートし、一人ひとりがはたらく歓びを得られる社会の実現を目指しています。