株式会社リコー(社長:桜井正光)は、新世代ネットワーク「MetaFrame」対応のプリンターユーティリティーソフト「Ridoc IO Assist for MetaFrame」の無償ダウンロードサービスを11月5日に開始します。これはリコーのホームページ(
http://www.ricoh.co.jp/IPSiO/utility/ioassist/)上で提供するもので、両面印刷や増設トレイからの給紙など、オプション機器を活用したプリント環境を簡単に実現できるユーティリティソフトです。このユーティリティソフトは、リコーのレーザープリンター「IPSiOシリーズ」13機種、デジタル複合機「imagioシリーズ」10機種に対応するものです。今後、対応機種を順次拡大してまいります。
「MetaFrame」は、近年急速に拡大を続けるSBC(Server-based Computing)市場において、シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(社長:田中正利氏)が提供するプラットフォームです。従来のクライアント/サーバーシステムがクライアントとサーバーの双方にアプリケーションをインストールしてシステムを実行するのに対して、SBCでは、アプリケーションのインストールや実行をサーバー側に集中させ、クライアント側はサーバーで実行された結果の画面情報の差分のみを伝達して動かすコンピュータ方式です。サーバーからのレスポンスが速く、しかもサーバー側で集中してソフトウエアのバージョンアップやウイルス対応などができるので、システム管理が容易に行えます。また、クライアントパソコンの性能に依存しないため、資産の有効活用にも役立つなどのメリットがあります。システム管理者の人材不足が問題となるなかで、特に地方自治体、教育関連においてSBC環境の構築の検討が急速に進んでおります。
「MetaFrame」環境では、クライアントパソコンをサーバーに接続したときに出力できるプリンターのアイコンを自動生成する“クライアントプリンタの自動作成機能(AutoCreatedPrinter)”が多く活用されています。従来は、プリンタードライバーの初期値として登録されている標準構成しか自動認識できなかったため、オプション機器を活用するためには個別で設定する必要がありました。また、運用形態として多く利用されている「公開アプリケーション方式」では、オプション機器の追加設定ができないため、標準構成の印刷しか行えませんでした。
この「Ridoc IO Assist for MetaFrame」を導入することにより、“クライアントプリンタの自動作成機能(AutoCreatedPrinter)”の活用時にも、オプション機器を利用した両面印刷や増設トレイからの給紙など、多彩なプリントが可能になります。
リコーは、業界で初めて、プリンター言語単位で「MetaFrame」環境に対応し、プリンタードライバーの正式サポートを提供しているほか、正規取扱店(GOLD CSN*)としてシトリックス製品の販売活動も推進しております。また自社内の一部でも「MetaFrame」環境の活用を実践しています。それらのノウハウをあわせ、今後も「MetaFrame」関連の事業を強化してまいります。