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ニュースリリース

リコー、処理速度を向上した3次元ソリッドモデラー
「DESIGNBASE V8.2」を新発売

2000年7月24日
株式会社リコー

株式会社リコー(社長:桜井正光)は、WindowsNT/98で稼働する3次元CAD用のソリッドモデラー(立体の内部データまで表現するソフト)として、処理速度の向上、曲面機能の強化を実現した「DESIGNBASE V8.2」を開発し、新発売いたします。
製品名 DESIGNBASE V8.2
標準価格 370万円から
発売日 2000年7月31日
年間販売金額 10億円
  • *このニュースリリースに掲載されている価格および料金には、消費税は含まれておりません。
  • 「DESIGNBASE」は、3D化が進むCAD/CAM/CAEシステム用のツールキット(ソフトウエア部品)で、ソリッド(立体)データとサーフェス(曲面)データの統合処理を高レベルで実現しています。高度な自由曲面機能や、ソフトウエアシステムに組み込む際の使いやすさから業界をリードしており、現在国内外約100社とライセンス契約を結んでいます。
    「V8.2」では、処理速度の向上を中心に次の点を強化しています。
    <DESIGNBASE V8.2の主な強化ポイント>
  • 1.各種処理の速度を向上しました。
      • 2次元のIGES(CADで汎用性の高いデータ形式)出力機能における隠線処理(立体をある方向から見た際の裏側の面、稜線を表示する処理)を高速化。立体同士の2次元的な干渉状態をチェックすることで、1,000を超える大量の立体に対する隠線処理スピードは約5倍に。
      • 指定された点が曲面の境界曲線列の内外いずれにあるかを判定する機能を最大15%高速化。この機能は、集合演算や丸め変形操作など干渉計算を行う処理全般で利用されており、これらの処理速度向上に寄与。
      • シェル形状(1個の立体中に球体が2つ離れた位置にあるように、立体内の位相的に離れて独立している部分)を大量にコピーする際の処理を高速化。例えば、立方体形状のシェルを1,000個コピーする場合の処理スピードは約10倍に。
      • IGESのオフセット曲面(ある面から等距離の曲面)を読み込むスピードを最大18倍高速化。
  • 2.曲面機能、丸め機能を強化しました。
      • Nサイドフィリング(N角形を覆い尽くす曲面を生成する処理)機能を強化。ループ(曲線列で閉じた領域)を構成する境界曲線同士が滑らかに接続する箇所がある場合でも、曲面生成が可能に。
      • 面と面、面と線、線と線のフィレット(指定した半径を保ちつつ2つの面あるいは線を滑らかに接続する曲面)生成機能を強化。生成したフィレット面が閉じた曲面(ドーナツ状に1周するような曲面)になる場合でも生成可能に。
      • 凹な形状部分に複数の稜線が集まっていて、稜線ごとに異なる半径を指定してフィレットを生成した場合でも、ぼかさないフィレット面を生成可能に。
      • フィレット付けにおける指定半径を厳密に保つことをやめることで、フィレット付けにおいて生成されることがある微小面や微小稜線を生成しないモードを追加。
  • 3.IGES読み込み機能を強化しました。
      • 入力されたIGESファイル全体の整合性が取れていない場合、従来のエラー表示に加え、エラーの箇所が特定可能な詳細な情報を表示可能に。
      • より複雑な曲面に対応。複雑な境界を持つ360度の回転面の読み込みが可能に。
  • 会社名、商品名は各社の商標、または登録商標です。