ニュースリリース
リコー、曲面生成機能を強化した3次元ソリッドモデラー
「DESIGNBASE V8.1」を新発売
株式会社リコー(社長:桜井正光)は、WindowsNT/98で稼働する3次元CAD用のソリッドモデラー(立体の内部データまで表現するソフト)として、曲面生成機能などを強化した「DESIGNBASE V8.1」を開発し、新発売いたします。
製品名
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DESIGNBASE V8.1
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標準価格
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370万円から
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発売日
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2000年3月31日
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年間販売金額
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10億円
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*このニュースリリースに掲載されている価格および料金には、消費税は含まれておりません。
「DESIGNBASE」は、3D化が進むCAD/CAM/CAEシステム用のツールキット(ソフトウエア部品)で、ソリッド(立体)データとサーフェス(曲面)データの統合処理を高レベルで実現しています。高度な自由曲面機能や、ソフトウエアシステムに組み込む際の使いやすさから業界をリードしており、現在国内外約100社とライセンス契約を結んでいます。
「V8.1」では、曲面生成機能の充実を中心に次の点を強化しています。
<DESIGNBASE V8.1の主な強化ポイント>
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1.曲面生成、修正機能を充実しました。
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- •離れて存在する稜線列同士、面集合と稜線列、面集合同士の間に、ボールローリング手法(ボールを転がした時の軌跡を曲面形状として生成する)によるフィレット面(2つの面を指定した半径で接続した面)を生成可能。
- •N角形面の生成手段として、従来のN枚の曲面を生成する内挿方法に加え、新たに、1枚のNURBS(複雑な形状を表現できる曲線/曲面のデータ形式)曲面を切り出した面として生成することが可能に。よりきれいな曲面の生成を実現。
- •立体の外側に厚さ一定の形状を生成して元の立体自体を穴とする、外側への薄肉化機能を追加。従来通り、内側への薄肉化も可能。
- •抜き勾配面の生成範囲の指定を平面だけでなく、曲面を含む面集合で指定可能に。
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2.局所変形操作を充実しました。
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- •曲面の境界稜線を変形する際、複数曲面全体の形状を変化させずに境界稜線を置換えることが可能。
- •曲面形状を変形させずに頂点を面上または延長面上で移動させることが可能。より直感的な操作を実現。
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3.丸め機能を強化しました。
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- •1つの頂点の近くで複数のフィレット面がぶつかる部分において、ぼかし面を生成せずにフィレット面同士の干渉形状を生成可能。
- •離れた稜線に対して生成したフィレット面同士がぶつかる部分において、フィレット面の元形状を保つことが可能。
- •フィレット面が立体をはみ出す場合、はみ出し部分を除去したフィレット形状も生成可能。
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4.ツールキットとしての使いやすさを向上しました。
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- •別の立体の一部である稜線列、面集合だけを取り出して別のモデルへ立体として取り込むことが単一操作で可能。
- •モデル間の形状コピー機能で、コピー先のモデルにモデル設計木(モデリングの履歴データ)が存在しない場合の処理速度を約100倍に高速化。
※会社名、商品名は各社の商標、または登録商標です。