ニュースリリース
リコー、処理スピードを3~10倍に向上した3次元ソリッドモデラー
「DESIGNBASE V6」を新発売
※に向上した「DESIGNBASE V6」を開発し、新発売いたします。
※条件により、変化します。
製品名 |
DESIGNBASE V6 |
標準価格(消費税別) |
350万円から |
発売日 |
1997年9月12日から順次 |
年間販売金額 |
10億円 |
*このニュースリリースに掲載されている価格および料金には、消費税は含まれておりません。
※発売日は、稼働機種、OSによって異なります。
「DESIGNBASE」は、ソリッド(立体)データとサーフェス(曲面)データの統合処理を高レベルで実現したモデリングのためのツールキット(ソフトウエア部品)です。高度な自由曲面機能や、CADをはじめとしたソフトウエアシステムに組み込む際のツールキットとしての使いやすさなどから、業界をリードしており、現在国内外約100社とライセンス契約を結んでいます。
リコーでは、コーポレートスローガンとして「イメージコミュニケーション」を掲げ、イメージ情報の自由な加工、やり取りを目指しています。DESIGNBASEは、イメージ情報の中で今後重要性が増すと思われる3次元データを扱う上での核技術となるものです。
「V6」の発売にあたり、次の点を強化しています。
<DESIGNBASE V6での主な強化ポイント>
1.パフォーマンスを向上しました。
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●形状生成アルゴリズムの見直し、メモリーの効率的な利用により、下記処理につき、従来に比べ、約3~10倍
(1) 集合演算の高速化
(2) オフセット機能
(3) 隠線処理IGES機能
(4) 形状データファイルの書き出し、読み込みの高速化
- ※1条件により、変化します。
- ※2オフセット機能:ある面から等距離の面、立体を生成する機能。
- ※3隠線処理IGES機能:CADの標準的なデータフォーマットであるIGES形式でデータを出力する際、2次元の図面データとして使用することを考慮し、立体の裏側にある形状を点線で書いたり、曲面を横からみた時、そのシルエットを曲線データとして出力する機能。
2.抜き勾配面の後づけ機能を追加しました。
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●ソリッド形状に対して、抜き勾配面
- ●設計途中で複雑な抜き勾配形状を考慮する必要がなく、モデリングが一層容易に。
※抜き勾配面:製品の型を作る際、製品を抜き取りやすいように、抜き取る側を若干広げた面。
3.曲面生成機能を拡張しました。
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●軌道付スキニング
- ※において、断面形状の指定した頂点を結ぶ機能を追加。
※軌道付スキニング:いくつかの断面形状を、任意の軌道に沿って滑らかに接続した形状を作成する機能。
4.グラフィックス機能を強化しました。
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- ●マルチウィンドウ機能により、PC標準のMDIアプリケーションの作成が可能に。
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●軌道付スキニング
- ※において、断面形状の指定した頂点を結ぶ機能を追加。
※MDI:Multiple Document Interfaceの略。同時に複数の画面を利用できるユーザーインターフェースを規定している仕様で、マイクロソフトが提供している。
5.ポリゴン分割機能を強化しました。
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- ●曲面を複数の平面に分割する際、許容誤差を指定することが可能。形状の複雑さにあわせた分割処理を実行。(従来β機能として公開していた機能を正式サポート)
- ●光造形システムやCGソフトで使用するための、高品位なポリゴンデータを生成可能。
- ●曲線の分割でも、同様の機能を新規サポート。
使用言語 |
C言語 |
使用メモリー |
32MB以上 |
使用ディスク |
スワップ(仮想メモリー)領域として100MB以上、
作業領域に100MB以上
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運用分野 |
3次元CAD/CAM/CAEシステムのカーネル
一般機械、金型、自動車等の3次元形状の設計、意匠設計
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稼働可能マシン |
Windows NT 4.0、Windows95
SUN Microsystems社 SPARCシリーズ(SunOS4.1.3以上)
以上9月12日リリース開始
Hewlett-Packard社 HP9000シリーズ700(HP-UX10.2以上)
SUN Microsystems社 SPARCシリーズ(Solaris2.51)
Silicon Graphics社 Indy、Indigoシリーズ(IRIX6.3)
以上順次対応予定
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※会社名、商品名は各社の商標、または登録商標です。 |