株式会社リコー(社長執行役員:桜井正光)は、基幹システムからの帳票印刷で高信頼性を確保するための独自の印刷プロトコル「RHPP (Ricoh Host Print Protocol)」を開発いたしました。リコーは、この「RHPP」に対応した基幹システムプリンターを、2006年11月30日にウイングアーク テクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 内野弘幸)が開催し、リコーが特別協賛する『ウイングアーク・フォーラム 2006 -帳票SOA DAY-』(会場:東京・品川駅前の東京コンファレンスセンター)に参考出展いたします。
新開発した「RHPP」は、高信頼性を確保した基幹帳票印刷環境を、オープンシステム上で実現するための印刷プロトコルです。RHPP対応のプリンターと帳票運用サーバーを連携して活用することで、帳票の印刷開始から終了までをページ単位で通信して印刷確認を行ないます。ページの重複やページ抜けを防止するほか、万一のエラー発生時にマシンの電源を切った場合でも、自動的に印刷が完了したページを確認して継続ページから印刷を再開します。
これにより、基幹システムのオープン化で課題となるミッションクリティカルな帳票印刷環境において高い信頼性を確保し、ホストプリンターからのオープン化・ダウンサイジング化を促進することで、システム全体の運用コストを軽減してまいります。
リコーは、新印刷プロトコル「RHPP」対応の帳票運用サーバーの第一弾として、ウイングアーク テクノロジーズとの技術協力を図っています。ウイングアーク テクノロジーズは、企業のシステム基盤上で全社帳票運用の統合・一元化をはかる同社の帳票運用ミドルウエア「Report Director Enterprise」(略称:RDE)を「RHPP」対応するためのオプション製品「RDE RHPP Option (仮称)」を開発しており、今後、リコーの「RHPP」対応基幹システムプリンターの発売にあわせて発売する予定です。
リコーとウイングアーク テクノロジーズは、システムインテグレータや企業のIT推進部門、情報システム部門に対して、共同でマーケティング活動を推進し、レガシーマイグレーションを進める中で求められる高い信頼性を実現した帳票印刷環境を訴求してまいります。
また今後も、従来のレガシーシステム同等の印刷保証の実現に向けたさまざまな取り組みを推進してまいります。