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ニュースリリース

リコーと三菱樹脂とが高機能環境対応型の新製品を共同開発
「黒発色リライタブル表示機能付きPET-Gフィルム」
非接触ICカード等の新規用途向けに販売を開始

2002年9月3日
株式会社リコー
三菱樹脂株式会社

報道関係各位
株式会社リコー(社長:桜井正光、本社:東京都港区南青山1-15-5)と三菱樹脂株式会社(社長:菅澤武彦、本社:東京都千代田区丸の内2-5-2)は、リコーのロイコ系リライタブル表示材料(製品名:CRフィルム)技術と三菱樹脂のPET-Gフィルム(製品名:ディアフィクス)技術を応用した共同開発を行い、今後需要が拡大すると予想されるICカード(接触、非接触)の市場向けに、視認性に優れた黒発色型のリライタブル表示機能付きPET-Gフィルムの商品化に世界で初めて成功しました。

ポイントカードや非接触ICカードなどに使用されているリライタブル表示フィルムは、一般にその基材としてPET素材が使用されています。しかし、PETではエンボス加工ができないため、エンボス加工が必須となるクレジットカードや銀行カード等にはリライタブル表示フィルムを全面に付与することはできませんでした。また、エンボス加工とリライタブル表示機能を共存させるために、部分的にリライタブル表示部を設けるタイプのカードでは、カード製造時に複雑な工程が必要でした。今回共同開発したフィルムは、視認性に優れた黒発色であり、全面印字も可能なため、印刷デザインの自由度が向上します。また、エンボス加工が可能なPET-Gを素材として使用しており、このフィルムを使用することにより、色々な用途にリライタブル表示機能を付与したICカードの商品化が可能となります。さらに、環境対応型のカード基材として需要が伸びているPET-Gと同じ素材を使用しているため、カード製造時の加工コスト低減やソリ発生の防止にも効果が有ります。
今回の共同開発では、視認性と信頼性を大幅に向上させたリコーのロイコ系黒発色リライタブル表示材料と、三菱樹脂のPET-Gフィルム加工技術を組み合わせ、PET-Gフィルムに特殊なバリア層を設けることによってロイコ系記録材料の直接塗工を可能にする技術を開発しました。
尚、開発したリライタブル表示機能付きPET-Gフィルムは、三菱樹脂が製造を担当し、販売はリコーが行います。販売計画は、当初3年間においてカード枚数換算で約1億枚を予定しております。
当製品は、東京ビッグサイトで開催される「第4回自動認識総合展(9月11日~13日)」のリコーブースに参考出品いたします。
■ 商品概要
1. 商品名 :黒発色型リライタブル表示機能付きPET-Gフィルム
2. 用途 :接触及び非接触ICカード等のカード製品の書き換え表示用途
3. 発売時期 サンプル出荷:2002年12月
量産開始予定:2003年 2月
4. 販売計画 :当初3年間において、カード枚数換算で約1億枚
5. 関連特許 :リコーと三菱樹脂で共同出願
■ 写真
新商品の応用例
< 新商品の応用例 >