株式会社リコー(社長:桜井正光)は、重合トナー「PxPトナー」の生産体制を増強します。約150億円を投資して新工場を建設し、2007年度には「PxPトナー」の生産能力を現在の約4倍となる約8,000トンに拡大します。
新工場は、国内のサプライ生産拠点である沼津事業所(静岡県沼津市)南プラントに増設するもので、2005年5月に着工し、2006年8月から順次操業いたします。
「PxPトナー」は、ポリエステルを用いた重合トナーで、工法はエステル伸長工法という独自方式を採用しています。トナー粒子が小さく均一で、しかも形状制御が容易なため、より一層の高画質化を実現いたします。またポリエステルを用いたことで熱特性が均一となり、トナーの定着温度をより一層低くすることが可能なため、将来的に機器の省エネ化にも貢献いたします。さらに製造工程でのCO2排出量を、従来の粉砕トナーと比べ、約35%低減することも可能です。
リコーは現在、カラー複合機3シリーズ/モノクロ複合機2シリーズで「PxPトナー」を採用しています。今後は、特に需要が拡大するカラー複合機・レーザープリンターの主力モデルで順次「PxPトナー」を採用してまいります。