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ニュースリリース

リコー、ガーナにおけるココア・プロジェクトを支援

2002年4月4日
株式会社リコー

 株式会社リコーと、国際環境NGOコンサベーション・インターナショナル(以下、CI)は、CIが西アフリカのガーナ・カクム保護区で実施する「コンサベーション・ココア・プロジェクト」への寄付を行うことに同意し、プロジェクト運営費用の一部として、リコーが7,600米ドルをCIに寄付いたします。

ガーナ・カクム保護区は、カクム国立公園とアシン・アタンダソ資源保護区からなる366平方キロメートルの地域で、西アフリカ、ギニア森林地帯の一部です。地球上で最も生物多様性の豊かな地域の一つで25万種の生物が生息しています。しかし、この地域では、森林伐採による農地開墾が進んでおり、自然林が破壊の危機にさらされております。

コンサベーション・ココア・プロジェクトは、熱帯雨林(自然林)の外縁の地域で高い木々の木陰でもよく育つココア樹(カカオ樹)を有機栽培することにより、自然林の多様性に近い環境を維持しながら農業もなりたたせようとする事業です。これにより森林伐採をせずに農業を続けることができ、結果として現地の人々の生活の安定と自然保護の両立を図ることができます。

今回リコーが、コンサベーション・ココア・プロジェクトへの支援を決定したのは、この事業が、リコーの環境社会貢献活動「森林保全プログラム」で行っている「生物多様性を保全するための生態系(森林)の保全」活動と目的が合致したからです。リコーおよびCIは、他の企業にも生物多様性保護と農村の経済開発が両立できるという本事業の目的と価値が理解され、支援の輪が広がることを強く願っています。

リコーがCIのプロジェクト支援をするのは、2000年3月に開始したフィリピン・シェラマドレ森林保全活動(3年間で1,470万円の寄付を実施)に続く2件目になります。
<コンサベーション・ココア・プロジェクトについて>
  • 自然保護と現地住民の方々の収入向上との両立を目指すプロジェクトです。
  • 現地農家への農業技術や、作物売買取引に関わるノウハウなど収益確保を目的とした研修、および販売先の確保などによって経済が成りたつ枠組みを作り、農家の収入向上と生活安定を目指しています。
  • 森と共存するココアの栽培地は、人間の生活地帯と保護区の原生林をゆるやかにつなぐ中間的な緩衝地帯としての役割をはたし、また、これまでの伐採などで分断され島状になってしまった森と森の間を繋ぐ「緑の回廊」を作る役割を果たします。「緑の回廊」が回復することによって生物多様性もまた豊かに回復します。
  • CIでは、米国国際開発庁(USAID)などの継続的支援を得て、1992年からカクム国立公園での原生林の保護活動を進めてきました。1999年に、この地域の自然保護には公園の周辺部に生活する人々の収入向上と生活安定が不可欠と判断し、本プロジェクトにも着手しました。これは、長期にわたり地道に行うべき事業であり、資金面でも継続的な支援が必要とされています。
  • なお、現地パートナーとして政策、調査などの面でガーナ政府と協力しつつ、現地農業団体「カウパ・コクー組合」およびそのメンバーの農家300人とCIが共同して本プロジェクトを実施しております。
  •  CIは、地球上の生物の多様性を保護するための自然保護の新しい考え方を模索し実践すると同時に、このような資源に頼って生活する人々の経済的なニーズにも応えることを目的に、1987年に設立された国際NGOです(本部米国ワシントンDC)。活動の効果を最大限に高めるために、世界の優先順位の高い国や地域「ホットスポット」を特定し、集中的に活動を展開しています。世界の30数カ国で1,000名以上のスタッフが、政府、国際機関、企業、NGOなど多くのセクターとパートナーを組んで活動しています。