Skip to main content Skip to first level navigation
Breadcrumbs

Share

Main content

ニュースリリース

リコー、新潟精密と半導体事業で提携
~新潟精密のCMOS高周波無線技術とリコーのCMOSアナログ技術を融合~

2007年4月23日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長執行役員:近藤史朗、以下リコー)は、新潟精密株式会社(社長:池田毅氏、以下新潟精密)と半導体事業で提携し、このほど業務提携の契約を締結しました。
 具体的には、(1)新潟精密が持つ優れたCMOS高周波無線技術とリコーのCMOSアナログ半導体技術を用いた最先端の高周波無線製品群を共同で開発する、(2)新潟精密の既存製品を含む共同開発製品群をリコーが生産する、(3)同製品群を両社で共同で販売する、というものです。
  • 半導体回路の一種でComplementary Metal-Oxide Semiconductor(相補型金属酸化膜半導体)の略。低消費電力化に有利。
  •  新潟精密は、2007年3月に業界初となるフルCMOSワンチップのAM/FMラジオチューナー用ICの新製品を開発し、従来はバイポーラで構成されていたラジオチューナー機能をフルCMOSで実現した独自のCMOS低周波ノイズ低減技術や、外付部品の9割以上の削減を実現した独自のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)技術を保有しています。
     一方リコーは、半導体ビジネスにおいて、日本およびワールドワイドでトップクラスのシェアを持つ携帯機器向けの電源制御ICやシステム電源LSI、リチウムイオン電池保護ICなどのCMOSアナログ製品、およびパソコン向けのカードインターフェースLSIなどを強みとしており、国内外のお客様に高い評価をいただいてまいりました。
     両社の技術を融合することにより、携帯機器への無線技術の搭載を促進することが可能となり、ユビキタス社会の進展に大きく貢献できるものと考えております。

     今回の提携により、リコーは、高周波アナログ信号処理技術などの新規技術の獲得によるラジオチューナーやワンセグTVチューナーなどの新分野への進出およびCMOS既存製品の商品力強化が可能となります。
     一方、新潟精密は、リコーが新潟精密の製品を生産、販売することにより、携帯機器市場を中心としたリコーの持つ国内外の販売チャネルと生産ノウハウの活用によるビジネスの拡大が可能となります。
    <今回の提携の具体的内容>
    (1) 製品開発
     成長著しい携帯機器市場等に向け、AM/FMラジオチューナー、トランスミッタ、ワンセグTVチューナー用などのICをフルCMOSでワンチップ化した製品群を共同で開発し、2007年後半から順次発売していく予定です。これらの製品群は、外付部品を大幅に削減できるため、従来搭載が難しかった携帯機器などへの普及展開が加速できます。
     さらにリコーでは、携帯機器に必要なアナログの全ての機能(電源回路、Audio回路、通信回路、無線回路など)をCMOS技術で実現し、低消費電力に対応した高機能のシステム電源を核としたアナログのワンチップ製品の開発によって、機器の小型化や生産性の向上に大きく寄与してまいります。
    (2) 生産
     新潟精密の既存製品、今後の共同開発品を含めて、CMOSアナログ製品の量産技術の高いリコーが生産を担当します。これにより、確実な量産体制の構築とスムーズな立上げが可能になり、生産に対するお客様のご要望を実現してまいります。
    (3) 販売
     ホームラジオやカーラジオ、携帯機器、パソコン、デジタル家電などの市場をターゲットとし、両社が得意とする市場や地域を分担して販売拡大していく予定です。
    <新潟精密株式会社の概要>
    ・設立
    昭和56年1月17日
    ・資本金
    38億7430万円
    ・従業員数
    約550名
    ・代表取締役社長
    池田 毅
    ・本社所在地
    新潟県上越市三和区下中3335-2
    ・事業内容
    RFミックスドシグナル・フルーエンシDAコンバータ等のCMOSプロセスによるIC開発製造販売、各種高密度実装、ラジオチューナーモジュール・ノイズフィルター・デバイスの製造販売

    このニュースリリースの詳細はこちら(PDF)