ニュースリリース
電源ICラインナップに、より小型のSON1408パッケージ製品を追加
~電源ICへの採用は業界で初めて~
株式会社リコー(社長:桜井正光)は、電源ICの新製品として、リードタイプ※1のパッケー ジでは最も小さいSON1408パッケージ(1.4mm×1.2mm×高さMAX 0.6mm)を採用した低消 費電流のボルテージレギュレータIC※2「R1100D」と単機能のボルテージディテクタIC※3 「R3113D」の2製品を開発し、サンプルの受注を開始いたします。
※1ICとして一般的な、リード(端子)がボディの外に出ているタイプのパッケージ
※2各種情報通信機器や電子機器などに搭載して、機器内の回路への供給電圧を一定化するIC
※3各種情報通信機器や電子機器などに搭載して、機器内部の電圧の監視を行うIC
製品名
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R1100D/R3113D
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サンプル価格
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40円
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受注開始日
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2005年2月8日
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月産規模
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計400万個(当初)
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※このニュースリリースに掲載されている価格および料金には、消費税は含まれておりません。
新製品「R1100D」と「R3113D」は、現存するリードタイプのパッケージでは最も小さいSON1408パッケージを、電源ICとしては初めて採用したものです。
リードタイプでは一般的な小型パッケージであるSC-82AB(2.1mm×2.0mm×MAX 1.1mm)と比較して、実装面積で約60%、実装高さで約45%の削減が可能です。また、昨年3月から弊社で採用を開始した、より小型のパッケージであるSON1612-6(1.6mm×1.6mm ×MAX 0.6mm)と比較しても、約34%の実装面積の削減(実装高さは同等)が可能です。
一方、WL-CSP(ウェハーレベルチップスケールパッケージ)に比べて基板への実装および 取り扱いがより容易な上、ICのチップサイズの小型化が可能なため価格面でも有利です。
これらにより、小型・軽量化が進む携帯電話をはじめとした情報通信機器などに最適です。
また製品特性として、「R1100D」は、小型低消費電流タイプのボルテージレギュレータ ICとしては初めて、出力電圧0.9Vという低電圧を実現しました(入力電圧としても低電圧の1.2Vに対応)。一方、ボルテージディテクタICの「R3113D」は、最低動作電圧を0.45V(常温 時の平均的な値)まで低電圧化しました。
製品概要
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製品名
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設定電圧範囲
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特 徴
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リニアレギュレータ※
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R1100D
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0.9V~4.0V
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低消費電流(typ1.5μA)
入力電圧範囲1.2Vから6V
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ボルテージディテクタ
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R3113D
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1.2V~4.5V
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低消費電流(typ0.8μA)
最低動作電圧 Typ. 0.45V
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※ボルテージレギュレータICの中で、入出力電圧差が大きいタイプのもの
R1100D(左)とR3113D(右)