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ニュースリリース

薄型ディスクドライブなどに最適な小型複合電源IC「R5210Xシリーズ」を受注開始

2002年6月17日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長:桜井正光)は、降圧DC/DCコンバータ※1およびLDO※2、ボルテージディテクタ※3という3つの電源ICの機能を小型パッケージに1チップ化した複合電源IC「R5210Xシリーズ」を開発し、サンプル受注を開始いたします。
 「R5210Xシリーズ」には、パッケージとして、実装面積をより削減できるSOT23-6Wに封入した「R5210Nシリーズ」と、より薄型化に対応できるHSON-6に封入した「R5210Dシリーズ」の2シリーズがあります。
  • ※1降圧DC/DCコンバータ:機器内の回路への供給電圧を高い電圧(直流)から低い電圧(直流)へ効率よく変換するIC
  • ※2LDO(Low Dropout):機器内の回路への供給電圧を一定化するボルテージレギュレータICの中でも入出力電圧差が非常に小さいタイプのもの
  • ※3ボルテージディテクタ:機器内の回路への供給電圧を監視し監視電圧が低下した際にリセット信号を出力するIC
  • 製品名 R5210Nシリーズ R5210Dシリーズ
    サンプル価格 200円 250円
    サンプル受注開始 2002年6月24日
    月産規模 当初各200万個
    <R5210Xシリーズの主な特徴>
    1. レイアウトや特性の最適化により、複合電源を小型パッケージに搭載しました。
    DC/DCコントローラに最大出力電流500mAのドライバを内蔵した高性能の降圧DC/DCコンバータをベースに、LDOとボルテージディテクタの機能を複合した上で、小型パッケージに1チップ化。
    効率が高く熱損失が少ないというDC/DCコンバータのメリットを活かしながら、トータルとしての部品点数の削減、実装面積の小型化、低コスト化を実現できるため、ディスクドライブなど小型化や価格競争の激しい分野に最適。

    2. 電源ICとして、優れた性能、安全性を備えています。
    小型ながら、降圧DC/DCとLDOそれぞれに保護機能を内蔵。
    発振周波数が800kHzと高く、外付けのコイルとしてインダクタンス値(コイルの巻き量を表す単位)が小さいものを使用できるため、部品搭載のスペースの削減に貢献。
    ON抵抗0.4Ωのドライバ内蔵タイプで、500mA出力が可能であり、外付けドライバーとしてのPチャネルパワーMOSFETは不要。
    異常な低電圧を検知して回路を停止する低電圧誤動作防止回路(UVLO)も装備。
    電源電圧を監視するボルテージディテクタは、電源投入時の復帰ディレイ時間としてTyp. 10msの遅延を内蔵。

    3. 2種類のパッケージを用意しています。
    SOT23-6Wパッケージの実装面積は2.8*2.9mm。実装面積の小型化により有利。
    一方、HSON-6パッケージの実装面積は2.8*3.0mm。裏面タブにより、放熱性が高くなっているだけでなく、パッケージの高さも最大で0.9mmとなっており、薄型のパッケージを要求される場合の選択肢として最適。

    4. 3つの電源ICを内蔵しながら、トータルの消費電流はわずか 150μA(Typ.)です。

    5. 出力電圧設定、ソフトスタート時間、発振周波数などは、内部でFIXしており、 DC/DCの位相補償用コンデンサも内蔵していますので、調整の必要がありません。
    外付け部品として、コイル、コンデンサ、ダイオードを用いるだけで、高効率の降圧DC/DCコンバータを構成可能。
    ソフトスタート機能の内蔵により、立ち上がり時のラッシュ電流を軽減。
    R5210Nシリーズ(左)とR5210Dシリーズ(右)
    R5210Nシリーズ(左)とR5210Dシリーズ(右)
    (目盛りの間隔は1mm)

    このニュースリリースの詳細はこちら(PDF)