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ニュースリリース

リコー、携帯電話向けのシステム電源ASSP事業を本格展開

・初めてUSBトランシーバ機能までを集積した「RC5T623」「RC5T523」
・低価格帯携帯電話向けの「RC5T611」を製品化

2002年3月25日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長:桜井正光)は、携帯電話向けのシステム電源ASSPとして、電源回路、PowerON制御回路、LED駆動回路、シリアルインターフェースなどに加え、初めてUSBトランシーバを搭載した「RC5T623」「RC5T523」と、低価格帯機種向けの「RC5T611」を開発し、サンプル出荷を開始いたします。
  • システム電源ASSPは、携帯電話等の携帯端末機器用途に特定した消費電力制御が可能な複数の電源機能および周辺機能を集積したLSIです。
  • 製品名 RC5T623 RC5T523 RC5T611
    サンプル価格 1,500円 1,500円 1,500円
    受注開始 2002年6月1日 2002年7月1日 2002年8月1日
    月産規模 当初30万個 当初10万個 当初10万個
     今回発売する新製品は、携帯電話等の携帯端末機器の低消費電力化と小型化による基板実装の厳しい面積制約にお応えするために、電源回路、PowerON制御回路、LED駆動回路、シリアルインターフェース機能、バイブレータ駆動回路を搭載したシステム電源ASSPで、今後、アジアを中心に普及の拡大が期待されるcdma方式の携帯電話用途を主な狙いとして開発したものです。 
      特に、新製品「RC5T623」と「RC5T523」は、携帯電話によるパーソナルコンピュータとのデータ通信の普及に伴う高速通信へのニーズにお応えし、システム電源ASSPとして初めて、USBインターフェースを搭載するためのUSBトランシーバ機能までを1チップに搭載いたしました。より高機能の「RC5T623」は、さらに充電機能までを集積化しています。
     リコーでは、従来からシステム電源分野において、カスタム製品を多くの携帯電話メーカー様にご採用いただき、好評を博してまいりましたが、今回の新製品の投入により、標準品であるASSP分野を本格的に事業展開してまいります。
    <新製品 RC5T623、RC5T523、RC5T611の主な特徴>
  • 1.システム電源ASSPとして初めて、USBトランシーバ機能を1チップに搭載しました。(RC5T623、RC5T523)
      • RC5T623とRC5T523は、電源回路(LDO×8)、PowerON制御回路、LED駆動回路、シリアルインターフェース機能、バイブレータ駆動回路に加え、USBトランシーバ機能までを搭載。RC5T623は、さらに充電回路も搭載。
      • USBトランシーバ回路は、USBインターフェースの標準に基づく機能のうち、外部
        装置とUSBコントローラの間に入れる機能で、本製品はUSB1.1に準拠。
      • 一方、RC5T611は、電源回路(LDO×6)、PowerON制御回路、LED駆動回路、シリアルインターフェース機能を搭載。
        • LDO:入出力電圧差が非常に小さいタイプのボルテージレギュレータ(電池などの電源から入力した電圧を、動作電圧が規定されている機器内に、電池の消耗などによる電圧変動に関わらず一定化して出力するIC)
  • 2.多彩な電源回路を搭載しています。
      • RC5T623とRC5T523の電源回路は、300mA(電圧出力可変タイプ)、150mA(電圧出力可変タイプ)×3個、100mA(電圧出力可変タイプ)×4個から構成。
      • RC5T611の電源回路は、300mA(電圧出力可変タイプ)、150mA(電圧出力可変
        タイプ)×1個、100mA(電圧出力可変タイプ)×1個、150mA(トリミング設定タイプ=製造工程で電圧を設定)×1個、100mA(トリミング設定タイプ)×2個から構成。
      • 外付け位相補償用コンデンサーはセラミックタイプの4.7μF(300mA用)および2.2μF(150mA用、100mA用)。
      • 低消費電力制御のため ON/OFFモードと第三のECOモードを保有。
        • ECOモード:出力電圧を維持しつつ外部の負荷にあわせて電源回路の消費電力を削減するモード
  • 3.その他の回路の概要は次の通りです。
      • RC5T623の充電回路は、定電流/定電圧方式(CC/CV方式)による制御を実行。
      • PowerON制御回路は、外部信号の入力により一部電源を動作させると同時に
        リセット信号を生成。
      • LED駆動回路は3系統あり、50mA、20mA×2の駆動が可能。
      • バイブレータ駆動回路は1.3V、3.0Vに対応。
  • 4.小型パッケージに搭載しています。
      • RC5T623とRC5T523は、USBトランシーバ機能を搭載しながら、6mm×6mmの
        小型チップスケールパッケージ(49ピン/ボールピッチは0.65mm)を採用。さらに、RC5T623とRC5T523の間でのピン互換も実現。
      • RC5T611は、6mm×6mmの小型チップスケールパッケージ(36ピン/ボールピッチは0.8mm)を採用。
      • 省スペース化への貢献を徹底。
  • RC5T623、RC5T523、RC5T611
    左から、RC5T623、RC5T523、RC5T611