ニュースリリース
初めて、PCカード・IEEE1394・小型フラッシュメモリーカードの機能を1チップに集積化 PCインターフェースLSI「R5C590」を製品化
株式会社リコー(社長:桜井正光)は、PCカードコントローラとIEEE1394コントローラを集積化したPCインターフェースLSI※「Super One Chipシリーズ」の新製品として、新たに小型フラッシュメモリーカードのインターフェース機能を搭載した「R5C590」を開発し、サンプル出荷いたします。
※PCインターフェースLSIは、パソコンに搭載することで、周辺機器とのインターフェース機能や、カード型記録メディアとのインターフェース機能を実現するLSIです。
製品名
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R5C590
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サンプル価格
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3,000円
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受注開始
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2002年4月1日
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月産規模
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当初20万個
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新製品「R5C590」は、ノートブックPCや省スペース型デスクトップPCの高機能化、小型化による基板実装の厳しい面積制約にお応えするために、PCインターフェースLSIとして初めて、PCカード、IEEE1394、小型フラッシュメモリーカードの3種類のインターフェース機能を1チップに搭載したものです。
リコーでは、従来からPCカードとIEEE1394のインターフェース機能を1チップに搭載した「Super One Chipシリーズ」をラインアップし、多くのPCメーカー様にご採用いただき、好評を博してまいりました。一方、近年、デジタルビデオカメラやデジタルカメラ、シリコンオーディオなど、小型フラッシュメモリーカードが使われている製品の急速な普及を背景に、ノートブックPCやデスクトップPCにも様々な小型フラッシュメモリーカードのインターフェース機能に対する搭載要求が高まっております。
1.PCカード、IEEE1394に加え、様々な小型フラッシュメモリーカードのインターフェース機能を1チップに集積化しました。
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- ●パソコン本体部(PCIバス仕様2.2に準拠したPCIバス)に対し、PC カードインターフェース、IEEE1394インターフェース、さらにメモリースティック、SDメモリーカード(MultiMedia Card)、スマートメディアカードといった様々な小型フラッシュメモリーカードとのブリッジ機能を提供。
- ●PC カードインターフェースは2スロット、IEEE1394インターフェースは2ポートをサポート。
- ●小型フラッシュメモリーカードは、PCMCIAで規格化検討されているカードベイ規格に準拠したパッシブアダプターカードによるインターフェース方式を採用。従来のアダプターカードに比べ、安価なパッシブアダプターカードを介して様々な小型フラッシュメモリーカードとのインターフェースが可能。
- ●小型フラッシュメモリーカード機能を搭載しながら、従来製品と同じ大きさのパッケージ(16mm×16mmの小型チップスケールパッケージ/272ピン、もしくは27mm×27mmのBGAパッケージ/272ピン)を採用。省スペース化への貢献を徹底。
2.高い汎用性を確保するために下記のような最新の業界標準に準拠しています。
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- ●PC98/99/2001 Design Requirementに対応
- ●PCIバス:PCI Bus Local Specification 2.2準拠
- ●PC カード:PC Card Standard Release 8.0準拠IEEE1394:
IEEE1394-1995及びIEEE1394a-2000規格準拠
1394OHCI Release1.1/1.0規格準拠
- ●メモリースティック:Memory Stick Standard Format Specification Version 1.3準拠
- ●SDメモリーカード:SD Memory Card Specification Version 1.0準拠
MultiMedia Card(MMC)動作可能
- ●スマートメデイア:Smart Media Standard 2000準拠
3.より一層の低消費電力化を実現しています。
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- ●小型フラッシュメモリーカード機能を搭載しながら、従来製品と比べ、約50%(当社比)の低消費電力化を実現。
4.ピン互換ソリューションを提供します。
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- ●次のパッケージ、従来製品とのピン互換を実現。
CSP 277ピン:
「R5C554」(PCカード 2スロット、IEEE1394 2ポート機能搭載)
「R5C486」(PCカード 2スロット機能搭載)
BGA272ピン:「R5C554」
R5C590
(左は小型チップスケールパッケージ、右はBGAパッケージ)