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ニュースリリース

バッテリーバックアップ切換え回路付リアルタイムクロックICとして最小を実現した 「R2051Kシリーズ」を製品化

2002年2月21日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長:桜井正光)は、リアルタイムクロックICの新製品として、主電源とバックアップ電源を切り換えるバッテリーバックアップ切換え回路を内蔵した上で、小型の12pin FFPパッケージ(2.0mm×2.0mm×0.85mm)への実装を実現した「R2051Kシリーズ」を開発し、サンプル受注を開始いたします。
  • リアルタイムクロックICとは、携帯端末や電話機、デジタルスチルビデオカメラなどの情報通信機器や電気機器などに用いて、タイマーのように日付や時刻による機器の制御を可能にするICです。
  • 製品名 R2051Kシリーズ
    サンプル価格 200円
    受注開始日 2002年3月1日
    量産開始 2002年6月
    月産規模 20万個
    <新製品R2051Kシリーズの主な特徴>
  • 1.バッテリーバックアップ切換え回路を内蔵したリアルタイムクロックICとして最小を実現しました。
    • (1) 小型の 12pin FFPパッケージへの実装を実現。
      • リコーが培った豊富なノウハウによる回路の最適化とプロセスの微細化により、12pin FFPパッケージ(2.0mm×2.0mm×0.85mm)への実装を実現。
      • 従来の当社リアルタイムクロックIC(1998年12月発表のRV5V338Aなど)に比べて実装面積を約3分の1に縮小。
      • パッケージは鉛フリーに対応。
    • (2) 高精度なバッテリーバックアップ切換え回路を内蔵。
      • リコーが培った電源ICのノウハウを活かし、小型パッケージに実装しながら、リコーの標準リアルタイムクロックとしては初めて、高精度なバッテリーバックアップ切換え回路を内蔵。
      • 切換え回路を内蔵することで、搭載機器のさらなる小型化に対応。
      • バックアップデバイスとして二次電池、一次電池、電気二重層コンデンサを選択可能。
  • 2.独自の低消費電流化技術により、低消費電流を実現しています。
      • ICに定電圧回路を内蔵するとともに、プロセスのファイン化、内部抵抗値や容量値の最適化により、400nA(3V時)という業界トップクラスの低消費電流を実現。
      • これにより、機器のバックアップ用バッテリーの消耗を低減。
  • 3.最低計時動作電圧を従来品の1.45Vから1.00V(Typ.0.75V)に下げました。
      • これにより、従来採用が難しかった、ニオブリチウム電池、LR電池、アルカリ乾電池などの電池もバックアップデバイスとして採用可能に。
      • 低電圧動作が可能になり、従来に比べて、より長いバックアップ時間を実現。
  • 4.一定の電圧以下になると出力をLにする、ディレイ付リセット出力を用意しました。
      • 電源電圧が一定以下になるとシステムをストップ。一定電圧に復帰し、電圧が安定してからシステムをONに。
      • この動作を行うための外付けのボルテージディテクタICが不要。
  • 5.シリアルインターフェースとして、携帯機器で多く用いられているI2 Cバス を採用しました。
  • 6.リアルタイムクロックICとして、豊富な機能を備えています。
    • (1) 時計誤差補正回路を内蔵
      • 最大±189ppm(1ppmは1秒間あたり1/100万秒)の時計の進み遅れを補正可能。分解能は最小で1ppmステップ。
      • これにより、常温(25℃)で±0.5ppm精度の時計機能を提供可能。(±0.5ppmは月差約±1.3秒に相当)
      • 精度のバラツキの大きい水晶発振子を使用しても高精度の時計機能が実現可能。一般に水晶発振子は精度のバラツキで±10ppm、±20ppm、±50ppm、±100ppmとランク分けされており、例えば、常温(25℃)で±20ppmの水晶発振子を使用した場合、月差±52秒を同±1.3秒に改善。
    • (2) 曜日の設定が可能なアラーム機能を装備。
      • アラーム出力機能(時・分)を独立に2セット設定可能。このうち1セットは月曜日から日曜日までの各曜日毎にオン/オフの設定が可能。
      • これにより、例えば、月曜日から金曜日までのアラーム時刻と土日曜日のアラーム時刻を別々にセット可能。
    • (3) CPUに時間の情報を伝える定周期割り込み出力機能は、2Hzから1ヵ月までの6種類の周期設定が可能。
    • (4) 機器の主電源オフの際など、システムの低スピード動作時に使用される32768Hzクロックの出力機能を装備。
    • (5) うるう年自動処理機能を搭載。
      • 正しい時刻を刻んでいるかどうかを判断するのに便利な発振停止検知フラグとパワーオンフラグを装備。
      • バッテリー電源電圧の低下を監視できる電源電圧監視機能を装備。
  • ※I2Cバスは、PHILIPS ELECTRONICS N.V.の登録商標です。
  • R2051Kシリーズ
    R2051Kシリーズ