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ニュースリリース

2個の高性能ボルテージレギュレータICを小型パッケージに1チップ化「R5321Dシリーズ」を受注開始

1999年10月28日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長:桜井正光)は、各種電気機器に使用して内部回路への供給電圧を一定化するボルテージレギュレータIC 2個を1チップ化した複合電源ICとして、高リップル除去率(変動する電圧を一定化する能力)や低入出力電圧差などボルテージレギュレータとしての優れた特性を実現した上で、小型のSON8パッケージ(実装面積:約3.0mm×2.9mm)に実装した「R5321Dシリーズ」を開発し、受注を開始いたします。
製品名 R5321Dシリーズ
サンプル価格 200円
受注開始 1999年11月4日
月産規模 当初200万個
<R5321Dシリーズの主な特徴>
  • 1.プロセス微細化技術により、小型パッケージに2つの高性能ボルテージレギュレータを搭載しました。
      • 内部回路への供給電圧を一定化する高性能のボルテージレギュレータ2個を1チップに搭載。
      • パッケージは、小型のSON8(実装面積:約3.0mm×2.9mm)への実装を実現し、搭載機器の小型・軽量化に対応。特に、携帯電話などの携帯機器に最適。
      • 一般的に通信機器で使用されている小型単体のLDO(Low Dropout=入出力電圧差が小さい)レギュレータは、SOT23-5(実装面積:約2.8mm×2.9mm)パッケージに搭載されており、これを2個使用した場合と比べて、46.4%の実装面積削減が可能。
      • 携帯電話などで求められる負荷電流150mAに対応したボルテージレギュレータを2個搭載したICとしては世界最小を実現。また、パッケージの高さも0.9mm(MAX.)と薄型化も実現。
  • 2.回路設計の最適化により、ボルテージレギュレータとして、従来品と比べてさらに優れた性能を備えています。
      • 2つのボルテージレギュレータともに70dB(TYP.)(10kHz時)という高いリップル除去率を実現。
      • 入出力電圧差は、2つのボルテージレギュレータのうち、3V出力品でVR1は、IOUT=150mA時で0.23V(TYP.)、VR2は、IOUT=150mA時で0.18V(TYP.)を実現。特にVR2は、回路を駆動するドライバを内蔵したレギュレータとして、最も低い入出力電圧差を実現。
      • 外部位相補償用の出力につけるコンデンサは、1μFという低容量でも動作可能。
  • 3.消費電力を抑えることができるチップイネーブル機能を2つのボルテージレギュレータが各々独立して持っています。
      • 回路のON/OFFを選択することができる機能であるチップイネーブル機能を2つのボルテージレギュレータ各々が独立して装備。
      • 必要に応じて回路を遮断できるため、消費電流を抑えることが可能。
  • 4.2Vから5Vまで出力電圧の指定がそれぞれ(VR1、2)可能です。
      • 出力電圧の指定は、2Vから5Vまでの範囲で2つのボルテージレギュレータにそれぞれ独立して可能。
  • R5321Dシリーズ
    R5321Dシリーズ