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ニュースリリース

リコー、世界最小のリアルタイムクロックIC「RV5C338A/RV5C339A/RV5C348A/RV5C386A」を製品化

1998年12月3日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長:桜井正光)は、携帯端末や電話機などの情報通信機器や電気機器などに用いて、タイマーのように日付や時刻による機器の制御を可能にするリアルタイムクロックICとして、新開発の10ピンSSOP10Gパッケージを採用することにより、優れた性能はそのままに、約半分の実装面積を実現(当社比)した「RV5C338A」「RV5C339A」「RV5C348A」「RV5C386A」を開発し、受注を開始いたします。
製品名 RV5C338A RV5C339A RV5C348A RV5C386A
インターフェース 3線式シリアル 4線式シリアル 2線式シリアル
32KHz
クロック出力
CMOS出力 オープンドレイン出力 オープンドレイン出力 CMOS出力
サンプル価格 各250円
受注開始日 1998年12月4日
月産規模 合計200万個
  • *このニュースリリースに掲載されている価格および料金には消費税は含まれておりません。
  • <新製品の主な特徴>
  • 1.当社従来製品に比べて基板面積を約半分にしました。
      • リコーが培った豊富なノウハウによる回路の最適化とプロセスの微細化により、新開発の10pin SSOP10Gパッケージ(4.0mm×2.9mm×1.2mm)への実装を実現。当社従来製品(1998年7月発表のRS5C348A)に比べて、基板面積を48%縮小。
      • リアルタイムクロックICとしては世界最小を実現。
  • 2.1900年と2000年を識別可能なレジスタを採用することにより、2000年問題に対応可能にしています。
  • 3.独自の低消費電流化技術により、業界トップクラスの低消費電流を実現しています。
      • ICに定電圧回路の内蔵やプロセスのファイン化、内部抵抗値や容量値の最適化により、350nA(3V時)というトップクラスの低消費電流を実現。
      • これにより、機器のバックアップ用バッテリーの消耗を低減。
  • 4.リアルタイムクロックICとしてリコー独自の時計誤差補正回路を内蔵しています。
      • 最大±189ppm(1ppmは1秒間あたり1/100万秒)の時計の進み遅れを3ppmステップで補正可能。これにより、常温(25℃)で±1.5ppm精度の時計機能を提供可能。(±1.5ppmは月差約±3.9秒に相当)
      • 精度のバラツキの大きい水晶発振子を使用しても高精度の時計機能が実現可能。一般に水晶発振子は精度のバラツキで±10ppm、±20ppm、±50ppm、±100ppmとランク分けされており、例えば、常温(25℃)で±20ppmの水晶発振子を使用した場合、月差±52秒を同±3.9秒に改善。
  • 5.シリアルI/Fとして、2線式対応、3線式対応、4線式対応の各タイプを用意しています。
      • RV5C338AとRV5C339Aは、リアルタイムクロックICとしては標準的な3線式シリアルインターフェースを採用。
      • RV5C348Aは、多くのマイコンで標準サポートされている4線式シリアルインターフェース(SPI = Serial Peripheral Interface)に対応。
      • RV5C386Aは、携帯機器で増えている2線式シリアルインターフェース(Itextcontents
        Cバス)を採用。
  • 6.リアルタイムクロックICとして、豊富な機能を備えています。
    • (1)曜日の設定が可能なアラーム機能を装備。
      • アラーム出力機能(時・分)を独立に2セット設定可能。このうち1セットは月曜日から日曜日までの各曜日毎にオン/オフの設定が可能。これにより、例えば、月曜日から金曜日までのアラーム時刻と土日曜日のアラーム時刻を別々にセット可能。
    • (2)CPUに時間の情報を伝える定周期割り込み出力機能は、2Hzから1ヵ月までの6種類の周期設定が可能。
    • (3)32768Hzクロックの出力端子を装備。
      • 機器の主電源オフの際など、システムの低スピード動作時に使用される32768Hzクロックの出力機能を装備。
      • RV5C338AおよびRV5C386Aは動作時にも消費電流の少ないCMOS出力で、コントロール端子およびコマンドの制御で出力のON/OFFが可能。
      • RV5C339A、RV5C348Aは、Nチャンネルオープンドレイン。コマンドの制御で出力のON/OFF可能。
    • (4)うるう年自動処理機能を搭載。
    • (5)停電や電池交換の後など0Vからのパワーオン時、またはバッテリー電圧低下時に、正しい時刻を刻んでいるかどうかを判断するのに便利な発振停止検出機能を装備。
    • (6)バッテリー電源電圧の低下を監視できる電源電圧監視機能を装備。
    • I2Cバスは、PHILIPS ELECTRONICS N.V.の登録商標です。
  • RV5C338A
    RV5C338A(右)
    (左は当社従来製品)