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ニュースリリース

リコー、小型・低消費電流で、携帯電話に最適な複合電源IC「R5310Lシリーズ」を受注開始

1998年5月11日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長:桜井正光)は、携帯電話で利用される複数の電源ICを1チップ化した複合電源ICとして、8系統のボルテージレギュレータ(機器への供給電圧を一定化するIC)や3系統のボルテージディテクタ(電池の電圧やCPUへの供給電圧を監視するIC)、各種ドライバーなどを小型パッケージに搭載した上、低消費電流を実現した「R5310Lシリーズ」を開発し、受注を開始いたします。
 本製品については今後、お客様の多様なニーズにあわせた回路構成、スペックをもつ製品をシリーズ化していく予定です。
製品名 R5310Lシリーズ
サンプル価格 600円
受注開始 1998年7月
月産規模 100万個
<R5310Lシリーズの主な特徴>
  • 1.携帯電話で使われる複数の電源ICを小型パッケージに搭載しています。
      • 8系統のボルテージレギュレータ、3系統のボルテージディテクタ、バッテリーモニター、3系統のLED(発光ダイオード)ドライバー、リンガー(呼び出し音を出す装置)ドライバーから構成。本IC一つで携帯電話の電源系を実現。
      • これらを、回路設計の最適化により、LQFP32pinパッケージへの実装を実現。実装面積は7mm×7mmと小型で、搭載する機器の小型化に貢献。
  • 2.リコー電源ICのノウハウを活かし、低消費電流化を実現しています。
      • CMOS回路の採用により、消費電流は10
        A(スタンバイ時)とわずか。
  • 3.多彩で優れた特性を持つボルテージレギュレータを搭載しています。
      • 電波の入出力に使用するRF回路への供給用を含む8系統のボルテージレギュレータを装備。
      • 高いリップル(電源からの入力電圧の変動)除去率を実現。内部回路用5系統のうち、3系統は65dB、2系統は60dB。
      • 出力電圧をCPUで制御できるボルテージレギュレータを2系統、バイブレータなどのモーター駆動に最適化した150mAクラスのボルテージレギュレータ1系統を装備。
  • 4.携帯電話システムに必要な付帯機能を実現するLEDドライバーを備えています。
      • LCDのバックライト、キーパッドの照明などに使用可能なLEDドライバーを3系統装備。
  • 5.内部回路は、CPUからの制御が可能です。
      • 内部の各回路は、3線シリアルインターフェイスで制御することができ、CPUによるON/OFF制御が可能。
      • ボルテージレギュレータのうち2系統は、内蔵のDAコンバータにより、出力電圧を8bitで制御することが可能。
      • 残り6系統のボルテージレギュレータと、3系統のボルテージディテクタの電圧は、レーザートリミング(レーザーを使用して電圧設定用抵抗を切断すること)により、独立して設定可能。
  • R5310Lシリーズ
    R5310Lシリーズ
    (目盛りの間隔は1mm)
  • このニュースリリースに掲載されている商品名、会社名は各社の商標および登録商標です。