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ニュースリリース

リコー、業界最高速を実現したCD-R/RWドライブ用信号処理LSI「RL5E807」を開発

1997年10月30日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長:桜井 正光)は、CD-R/RWドライブに使用される信号処理LSIとして、業界最高の32倍速再生と、8倍速までの記録に対応した「RL5E807」を開発し、サンプル出荷を開始いたします。
製品名 RL5E807
サンプル価格 3,000円
パッケージ 176ピンLQFP
受注開始 1997年11月4日
月産規模 当初20万個
 新製品「RL5E807」は、CD-R(追記型CD)やCD-RW(書き換え型CD)の記録・再生に必要な各種変調・復調機能を1チップに搭載したもので、CD-DSP(CD-ROMドライブの信号処理用チップ)を外付けすることにより、CD-R/RWドライブに必要な信号処理を実現するLSIです。
 アーキテクチャの最適化により、CD-R/RW用信号処理LSIとしては最高の32倍速再生を可能にしました。本LSIをご利用いただくことで、次世代の高性能CD-R/RWドライブを実現することができます。

 近年急速に普及しているCD-R/RWドライブは、CD-ROMドライブの高速化にともない、特に再生速度に対する要求が高まっています。
<新製品「RL5E807」の主な特徴>
  • 1.32倍速の再生、8倍速までの記録に対応しています。
      • アーキテクチャの最適化により、32倍速の再生速度を実現。
      • 記録速度は、8倍速までに対応し、しかも1,2,3,4,6,8倍速に切り替え可能。
  • 2.高性能のディジタルFM復調器とATIP復調器を内蔵することにより、信頼性の高い高速記録を実現しました。
      • CD-R/RWのディスクに予め記録されたアドレス情報を読み取るための回路であるディジタルFM復調器とATIP復調器を内蔵。しかも、各復調器に、入力されたアドレス情報の欠落を補完する回路を搭載することなどにより、その性能を向上。
      • これにより、記録時の同期処理(正しいアドレス位置にデータを書き込むこと)性能を向上し、信頼性の高い高速記録を実現。
  • 3.ディスクにデータを書き込む際のレーザー出力を、高精度で制御できます。
      • ディスクにデータを書き込む際のレーザーの照射時間やパワーを制御する記録用ストラテジ信号出力を、0.25Tという高い分解能で実現。
      • これにより、記録する信号の長さや使用するディスクの特性などに応じて、きめ細かいレーザー制御を実現、記録精度を向上。
  • 4.ATAPI I/Fを内蔵しています。
      • パソコンとのインターフェースとして、ハードディスクやCD-ROMで一般的なATAPI I/Fを内蔵。
      • SCSIコントローラとの接続も可能。
  • 5.各種スピンドルサーボモードをサポートしています。
      • ディスクを回転させるスピンドルモーターを制御するサーボモードとして、広範囲のシーク時のアクセススピードを向上したり、高速再生時に使用するFG CAVや、データ記録時に使用するWobble CLVなどをサポート。
  • 6.ファームウエアを容易に開発できる高度なフォーマッタ、各種自動モードをサポートしています。
      • ディスク上のセクター毎のデータ書き込み指示を、一括して処理できる高度なフォーマッタや、ドライブの一連の動作を自動化する各種モードをサポート。
      • 内部プログラムを簡素化できるため、ファームウエアの容易な開発や、CPUの負荷の軽減を実現。
  • RL5E807
    RL5E807