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ニュースリリース

リコー、優れた特性と低消費電流を兼ね備えたボルテージレギュレータIC「R1110N」、「R1120N」、「RN5RF」を受注開始

1997年9月18日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長:桜井正光)は、各種情報通信機器や電気機器などに用いて、機器内の回路への供給電圧を一定化するボルテージレギュレータICとして、優れた特性と低消費電流を兼ね備えた「R1110Nシリーズ」、「R1120Nシリーズ」、「RN5RFシリーズ」の3製品を開発し、受注を開始いたします。
製品名 R1110Nシリーズ R1120Nシリーズ RN5RFシリーズ
タイプ ドライバー内蔵
(LP2980コンパチブル)
ドライバー内蔵
(TK112置換え可能)
ドライバー外付け
サンプル価格 各70円
受注開始日 1997年10月1日 1997年9月19日
月産規模 各300万個
  • このニュースリリースに掲載されている価格および料金には、消費税は含まれておりません。
  •  新製品3種は、各種情報通信機器や電気機器などに用いて、電池やアダプターなどの電源から入力した電圧を、動作電圧が規定されている機器内の回路上のメモリーやCPUなどに対し、電池の消耗などによる電圧変動に関わらず一定化して出力するボルテージレギュレータICです。
      低消費電流化に有利なCMOSプロセスを採用しながら、回路レイアウトを最適化することにより、高いリップル除去率※、低い入出力電圧差など、優れた特性を実現しています。特に、携帯電話やPDA、ビデオカメラなどの携帯機器に最適です。
    ※リップルとは、電圧がサイン波のようにあるレベルを中心に上下していることを言います。リップル除去率とは、電池などからの入力電圧のリップルを、出力時にどれだけ小さくできるかを表わすもので、この値が大きいほど特性が良いことを示します。
     「R1110Nシリーズ」と「R1120Nシリーズ」は、ドライバー内蔵タイプのレギュレータICです。「R1110Nシリーズ」は、米国ナショナル セミコンダクター社のレギュレータIC「LP2980」とコンパチブル、「R1120Nシリーズ」は、東光株式会社のレギュレータIC「TK112」と置換えることができるパッケージになっております。
     一方、「RN5RFシリーズ」は、ドライバーを外付けすることにより、より大きな電流を出力できるブーストレギュレータICです。
    <新製品の主な特徴>
  • 1.安定した電圧を供給する優れた特性を実現しています。
      • 高いリップル除去率を実現。除去率は、「R1110Nシリーズ」と「R1120Nシリーズ」が70dB、「RN5RFシリーズ」が60dB。サイン波のように電圧が上下している電源からの入力電圧を安定した電圧にして出力。
      • 優れたLDO(Low Drop Out=低入出力電圧差)を実現。入出力電圧差は、「R1110Nシリーズ」と「R1120Nシリーズ」が0.2V(100mA)、「RN5RFシリーズ」が0.1V(100mA)。電池をはじめとした電源の能力を最大限に生かすことが可能。
  • 2.低消費電流を実現しています。
      • CMOSプロセスの採用と、回路レイアウトの最適化により、優れた特性を獲得しながら低消費電流を実現。
      • 消費電流は、「R1110Nシリーズ」と「R1120Nシリーズ」が35μA、「RN5RFシリーズ」が30μA。
      • 外部からの信号でスタンバイモード、動作モードを切り替えられるチップイネーブル機能を搭載。スタンバイモード時の消費電流は0.1μA。しかも、Hアクティブ(ハイレベルの信号でスタンバイ解除)とLアクティブ(ローレベルの信号でスタンバイ解除)の選択が可能。
  • 3.大きな電流負荷にも対応可能です。
      • 「R1110Nシリーズ」と「R1120Nシリーズ」は、出力電流が150mA(min.)となっており、大きな負荷にも対応可能。
      • 「RN5RFシリーズ」は、ドライバーとして、PNP型のバイポーラトランジスタを外付けすることにより、数百mAの負荷にも対応可能。
  • 4.高密度実装が可能な5ピンSOT-23パッケージを採用しています。
  • R1110Nシリーズ
    R1110Nシリーズ