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ニュースリリース

リコー、約30%の小型化を実現したリチウムイオン電池保護ICを開発

1997年4月21日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長:桜井正光)は、各種携帯機器に使用されているリチウムイオン電池を過度の電流電圧から保護するためのICとして、1セル(電池1単位)用としては、従来で最小のものに比べ実装面積で約30%の小型化を実現した「RN5VMシリーズ」を開発し、サンプル出荷を開始いたします。
製品名 RN5VMシリーズ
サンプル価格 100円
パッケージ 6ピンSOT-23
受注開始 1997年6月
月産規模 当初300万個
 新開発の「RN5VMシリーズ」は、リチウムイオン電池の過充電、過放電、過電流を検出することによって、電池パックが過充電状態、過放電状態、過電流状態になるのを防ぐ保護ICです。
  リチウムイオン電池は、ビデオカメラ、MDプレーヤー、携帯電話、PHS、PDAなど各種携帯機器に使用されています。特に携帯電話、PHSの急速な小型・軽量化に伴い、リチウムイオン電池さらには保護回路の小型・軽量化へのご要望が高まっています。
  「RN5VMシリーズ」は、リチウムイオン電池パックに不可欠な保護回路として求められる機能と性能を満たした上で、6ピンSOT-23パッケージに搭載することにより、1セル用として従来で最小のミニタイプ8ピンSOPと比較して、実装面積で約30%の小型化を実現いたしました。
<新製品の主な特徴>
  • 1.6ピンSOT-23パッケージに搭載し、従来比30%の小型化を実現しています。
      • プロセスルールの微細化により、6ピンSOT-23パッケージへの実装を実現。
      • 実装面積は、一般的な小型パッケージである8ピンSSOPに比べて60%、8ピンSOPに比べて75%、さらに、従来で最小のミニタイプ8ピンSOPに比べて30%の小型化を実現。
      • 従来の機能と性能は維持。
  • 2.高耐圧プロセスを採用し、信頼性をさらに向上しています。
      • 充電器が接続される端子の耐圧は28V(従来に比べ10V向上)。
  • 3.各検出電圧を独立して設定することが可能です。
      • 過充電検出電圧:4.0V~4.5V 0.05Vステップ
      • 過放電検出電圧:2.0V~3.0V 0.05Vステップ
      • 過電流検出電圧:0.05V~0.4V 0.05Vステップ
  • 4.検出精度は、従来の高精度を維持しています。
      • 過充電検出電圧精度: textcontents
        50mV
      • 過放電検出電圧精度: textcontents
        2.5%
      • 過電流検出電圧精度: textcontents
        30mV
  • <新製品の主な仕様>
    ・過充電検出機能 検出電圧4.0V~4.5V 0.05Vステップ
    検出精度 textcontents
    50mV
    外付けコンデンサにより検出時の遅延を設定可能。
    負荷接続及び電圧降下による復帰
    ・過放電検出機能 検出電圧2.0V~3.0V 0.05Vステップ
    検出精度 textcontents
    2.5%
    検出時の遅延は内部で固定(10mS/2.4V時)
    充電器接続のみによる復帰
    ・過電流検出機能 検出電圧0.05V~0.4V 0.05Vステップ
    検出精度 textcontents
    30mV
    過電流モードと負荷短絡モードの2モードあり
    検出時の遅延は内部で固定(過電流モード:13mS/3V時負荷短絡モード:5 textcontents
    S)
    ・定格電圧 電池セル側端子:12V
    充電器側端子:28V
    ・消費電流 通常時:MAX 6 textcontents
    A、TYP 3 textcontents
    A/3.9V時
    過放電検出時:MAX 0.6 textcontents
    A、TYP 0.3 textcontents
    A/2V時
    ・動作温度範囲 -40~85 textcontents

    ・パッケージ 6ピンSOT-23 3.0×2.8×1.1(高さ)mm
    ・プロセス CMOS
    RN5VMシリーズ
    RN5VMシリーズ