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ニュースリリース

リコー、8.5GBの容量を備えた2層式DVD+Rディスクを新発売
~独自の製法と記録色素により低価格・高品質を実現~

2004年9月16日
株式会社リコー

製品名 DVD+R DLディスク
(1枚パック)
DVD+R DLディスク
(5枚パック)
標準価格 オープン オープン
発売日 2004年10月下旬 2004年11月下旬
月販数量 600,000枚(OEM含む)
 DVD+R DLディスクは、DVD-VideoやDVD-ROMとの互換性に優れたライトワンス型DVD規格であるDVD+Rの記録層を片面2層化したものです。従来の1層型ディスクの約1.8倍の容量である8.5GBの大容量を備えており、通常のDVDクオリティで約4時間*の映像を記録することができます。
  • *標準画質(ビットレート4.5Mbpsの場合)
  •  2層化にあたり、独自の貼り合わせ製法である「インバーテッドスタック方式」と新開発の高精度スタンパー、記録色素「Advanced SD Dye δtype」を採用することにより、お求め易い価格、信頼性の高い書き込み品質、互換性、耐久性を実現いたしました。
    <リコー DVD+R DLディスクの主な特徴>
    1. DVDプレーヤーとの互換性を保ちながら、8.5GBという大容量を備えています。
    記録層を2層化することにより、1層ディスクに比べて約1.8倍の8.5GBの大容量を実現。大容量データのバックアップはもちろん、長時間の映像コンテンツ録画(4.5Mbpsで約4時間)にも対応可能。
    2層式のDVD-Video/DVD-ROMディスクと互換性があり、既存のDVDプレーヤーやDVD-ROMドライブで読み出すことが可能。(再生機器によっては読み出せない場合があります)

    2. 独自製法の「インバーテッドスタック方式」により、お求め易い価格、信頼性の高い書き込み品質を実現しました。
    独自の貼り合わせ製法「インバーテッドスタック方式」は、低コスト・大量生産化に有利で、かつ記録膜の検査管理精度を大幅に向上。これにより、お求め易い価格と信頼性の高い書き込み品質を実現。

    3. 新開発の記録色素「Advanced SD Dye δtype」により、優れた耐久性を実現しました。
    安定した書き込み、高感度、高耐久を実現。
    <インバーテッドスタック方式について>
     1層式のDVD+Rディスクは、基板+記録層+反射層+基板で構成されますが、2層式の場合、記録層と反射層がそれぞれ2つずつ必要になり、基板+記録層1+半透明反射層+中間樹脂層+記録層2+反射層+基板という構成となります。
     新採用の「インバーテッドスタック方式」は、全ての層を1枚の基板の上に積み重ねて製造する"積層方式"に対し、基板~半透明反射層のディスク(A)と記録層2~基板のディスク(B)を別々に製造し、これらを貼り合わせて1枚のディスクにするものです。
     この方式のメリットとしては、(1)貼り合わせ工程まではAとBを並列して製造するため、歩留まり向上に有利、(2)"積層方式"では2つの記録層の形成の間に一旦スタンパーをはがす必要があり、これに対応した樹脂スタンパーが必要となる一方、当方式では耐久性の高い通常のメタルスタンパーで対応でき、低コスト化に有利、(3)AとBの2つのディスクを独立して製造し、最後に貼り合せるため、検査精度を大幅に向上することが可能、などがあげられます。
     一方で、各記録層ごとに必要となるウォブル(渦巻状の溝)を、ディスクAでは1層型ディスクと同様に基板と記録層の間に作り、ディスクBでは反射層と基板の間に作らなければならないため、AとBで層構成が異なり、高度な設計技術力が求められます。さらにディスクBのウォブルが、ピックアップから見て一番遠いところにあるため、よりシャープで精度の高い溝の形成が必要となり、スタンパーにも高い精度が求められます。
     リコーの「インバーテッドスタック方式」は、これらを克服し、信頼性の高いDVD+R DLディスクをお求め易い価格で提供することを可能にした独自の製造技術です。
    DVD+Rの構造と工法
    リコー DVD+R DLディスク
    リコー DVD+R DLディスク