ニュースリリース
リコージャパン株式会社(社長執行役員:笠井 徹)が提供する、リコー製双方向ライブ配信システム「RICOH Remote Field」が、奈良県立医科大学附属病院(病院長:吉川公彦)のドクターカーに、8月より正式導入されました。
「RICOH Remote Field」は、360度カメラ「RICOH THETA」のリアルタイム映像を最大4Kの高画質で閲覧しながら通話することができる遠隔コミュニケーションシステムです。
これまで各地域で、「RICOH Remote Field」を活用した実証実験が行われてきましたが、第三次救急医療の分野において「RICOH Remote Field」が正式導入されるのは、今回が初となります。コミュニケーションの質の向上を通じ、救急医療の機能強化と医療現場の働き方改革に貢献します。
救急医療においては、比較的軽症な第1次救急医療、入院・手術が必要な患者に向けた第2次救急医療、生命に関わる対応が必要な第3次救急医療の段階が設けられています。
第3次救急医療においては、ドクターカーと受け入れ先の医療機関による患者の情報共有が、最適な処置を実現するために特に重要となります。
これまでの、車両に搭載された電話を利用した音声のみでのコミュニケーションでは、十分な情報共有は難しく、情報の質および現場にかかる負担面で課題がありました。
奈良県立医科大学附属病院のドクターカーは、奈良県内における第3次救急医療の大半を担っており、所有車一台の出動回数は年間で1,000件を超えます。 コミュニケーションの質の向上、さらには現場の状況を多くのドクターに共有することによるナレッジ蓄積や、経験が浅い若手の医師への技術継承を目的に、23年7月より「RICOH Remote Field」の実証事業を行い、実効性を検証しておりました。
リコージャパンでは、第三次救急医療における「RICOH Remote Field」の活用について、各自治体や医療機関と連携し、6件の医療機関にて実証実験・実証事業を進めております。8月より、奈良県立医科大学附属病院が奈良県広域消防組合と共同で運営しているドクターカーにおいて、「RICOH Remote Field」の運用が開始いたしますが、正式な導入については、今回が初めてとなります。
奈良県立医科大学附属病院のドクターからは以下のようにコメントをいただいております。
「救急医療の現場では緊急度の高い処置を行っているため、電話に時間を割く余裕がない状況が珍しくありません。現場からは、『RICOH Remote Field』導入が、状況説明の簡略化や活動方針の早期決定に役立っているという声が挙がっています。
また、医師の働き方改革という観点からみると、若手の育成が非常に重要になります。映像配信による情報共有に加え、録画での振り返りでも360度で確認できる点は非常に大きいと感じています。
医療安全の担保とノウハウ共有の両立に向け、効果を発揮してくれることを期待しています。」
生産年齢人口が減少する中で、医療現場の働き方改革は社会課題となっています。しかし、いまだに限られたリソースで、広範な救急医療をカバーしている地域は珍しくありません。リコージャパンは本導入事例を皮切りに、同様の課題を抱えている全国の医療機関に「RICOH Remote Field」の提案を進め、事業を通じた地域医療の発展への貢献を目指します。
リコーグループは、お客様のDXを支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2024年3月期グループ連結売上高2兆3,489億円)。
“はたらく”に歓びを 創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人ならではの創造力の発揮を支え、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/
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