ニュースリリース
株式会社リコー(社長執行役員:大山 晃)は、リコーインダストリアルソリューションズ株式会社(社長執行役員:竹本 浩志)が取り組む車載ステレオカメラやプロジェクター用光学レンズモジュールなどの開発・製造・販売を行うオプティカル事業を、ティーキャピタルパートナーズ株式会社(取締役社長:佐々木 康二)が管理・運営する新設会社に譲渡することを決議し、株式譲渡契約を締結しましたのでお知らせします。
譲渡対象であるオプティカル事業は、リコーインダストリアルソリューションズの主力事業の一つです。複合機やカメラ事業で培ってきた光学ユニットの開発・製造技術および精密成形技術をベースに、①先進運転支援システム(ADAS)分野向けの車載ステレオカメラモジュールをはじめ、車載ヘッドアップディスプレイ(HUD)用キーパーツ等を製造・販売する「車載ビジネス」、②プロジェクターメーカー向けの投射レンズモジュールを中心に、レーザーTV用レンズモジュール等を製造・販売する「プロジェクションビジネス」、③特殊レンズアレイや産業用レンズ等を製造・販売する「エッジセンシングビジネス」で構成されます。
対象事業は、競争優位性の高い光学技術を活用した前述の製品を開発・製造・販売し、安定した優良な顧客基盤のもとでビジネスを展開しています。車載ステレオカメラモジュールは、国内市場で高い評価を得ており、本事業の基盤を構築してきました。現在はこの技術をフォークリフト向けの産業用ステレオカメラモジュール等にも展開しており、さらに他領域への転用の可能性も見込まれています。またプロジェクター用レンズモジュールにおいては、高精度な非球面レンズやミラー部品を生かした、レーザーTV向け超短焦点レンズ等が高い評価を受けています。その技術は車載ビジネス分野でも生かされ、車載HUD内部の画像生成ユニット(PGU)の量産化により、成長が拡大しています。
今回の事業譲渡は、対象事業が高い技術力を有する「ものづくり企業」としてグローバルに事業を展開し、成長戦略をより一層加速するために実施するものです。譲渡先であるティーキャピタルパートナーズは、多業種にわたるものづくりの知見が豊富で、対象事業の領域においてもノウハウを蓄積しています。またハンズオンでの生産性改善といったバリューアップを得意としており、これによって事業成長を実現した実績があります。車載ステレオカメラについては、マーケティング・営業力の増強・資金調達等、ティーキャピタルパートナーズのノウハウの活用により、国内外での拡販が見込まれます。産業用ステレオカメラにおいては、市場の成長も背景に、ティーキャピタルパートナーズによる資金や人材の積極投資によるソリューションビジネスの新規獲得が見込まれ、インオーガニックな成長が期待されます。
このように、ティーキャピタルパートナーズの元であれば、対象事業の更なる成長を目指すことができると判断しました。
本株式譲渡を2024年6月末までに完了することを目指します。
リコーグループは、お客様のDXを支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2023年3月期グループ連結売上高2兆1,341億円)。
“はたらく”に歓びを 創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人ならではの創造力の発揮を支え、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/
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