ニュースリリース
株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則)は、スマートフォンやウェアラブルカメラを使った高画質かつ安定した接続品質に加えて、360°カメラとの組み合わせで現場の情報をまるごとリアルタイムに共有できる双方向のライブストリーミングサービス「RICOH Remote Field」を7月1日から提供開始します。
RICOH Remote Fieldは、リコーのクラウドプラットフォーム「RICOH Smart Integrationプラットフォーム」を活用したサービスとして、安定した接続品質を実現した映像・音声のリアルタイムかつ双方向な配信を実現するものです。リコーがこれまでテレビ会議・Web会議システムなどで培ってきた動画や音声などのメディア帯域制御の技術により、映像を高品質と低遅延を両立し、4Gなどのモバイルネットワーク環境においても安定した接続が可能です。4K(3840×1920)画質まで対応し、リコーの360°カメラ「RICOH THETA」やウェアラブルカメラなどとの組み合わせで、臨場感あるライブストリーミングを実現します。
映像と音声の双方向配信によってさまざまな空間と空間をリアルタイムにつなぐことで、遠隔地同士のコミュニケーションを支援します。建築・建設土木業における遠隔臨場や安全パトロールをはじめ、製造業でのリモート点検支援、小売業での遠隔商談などさまざまな業種業務での活用を想定しています。
リコーは、複合機やドキュメントソリューションなど従来のオフィス領域にとどまらず、映像・音声を組み合わせたコミュニケーションサービスの開発・提供を通じて、お客様のワークフローのDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献します。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、さまざまな産業において非対面での営業などニューノーマルな経済活動が急拡大しました。特に、人手不足が深刻化する建設・土木業界においては、国土交通省が、i-Constructionの一環として2020年より遠隔臨場を推奨しています。しかし、既存サービスで配信できる映像では、画角が限定される、低解像度のため遠隔臨場に十分な品質を確保できないといった課題があり、高画質かつ現場を共有できるソリューションが求められています。
RICOH Remote Fieldは、それらの課題の解決し、各産業における業務プロセスのDXを支援するサービスです。リコーは2021年から大手ゼネコンなどを中心とする一部ユーザーとともに、実際の現場で本サービスの検証を進めてきました。
最大で4K(3840×1920)画質までの双方向配信に対応し、従来配信できなかった詳細部位の共有が可能になります。また、低遅延で安定した接続を実現し、業務を妨げにくい品質を実現しています。4Gなどのモバイルネットワーク環境においても安定した接続が可能です。
スマートフォンやウェアラブルカメラに加えて、リコーの360°カメラ「RICOH THETA」と組み合わせることで、360°のリアルタイム映像を共有できます。画角が限定されることなく現場の視覚情報を丸ごと共有できるため、見落としが発生しづらく、現場の状況を臨場感を持って体感することができます。
ライブストリーミングの映像は、パソコン、タブレット、スマートフォンのウェブブラウザから視聴できます。それぞれの視聴者は、手元のデバイスで自由に視点を操作し、拡大縮小して視聴できるため、現場の作業者にカメラ操作の負担をかけることなく、受信する側が関心のある部分に集中してリアルタイムに状況を把握できます。
今後は、対応デバイスの拡充や、利用人数を増やすことでイベントでの配信への対応等、継続的に機能の拡充やサービス品質の向上に取り組みながら、多様な産業分野への提案を進めていきます。さらに、今後拡大が見込まれる高速・低遅延な5Gインフラを活用することで、さまざまな現場や用途への展開が期待されます。
リコーグループは、お客様のデジタル変革を支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2022年3月期グループ連結売上高1兆7,585億円)。
imagine. change. 創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人々の生活の質の向上、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/
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