ニュースリリース
リコージャパン株式会社(社長執行役員:坂主 智弘)は、中堅・中小製造業向けにデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するソリューションとして、「RICOH らくらくKAIZENサービス」を3月24日から提供開始します。本サービスは、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスを活用して生産現場における報告業務・情報共有などを効率化するクラウドサービスです。
近年、工場などの生産現場では人手不足が深刻化しており、IT技術の進化を背景にしたデータの利活用など、DXによる業務効率化や生産性向上のニーズが高まっています。一方で、中堅・中小企業では、知見・ノウハウの不足や導入コストなどの要因から十分な対策に取り組めていないお客様が多く存在します。
リコーグループはこれまでに、製造業の生産現場向けに無人搬送車(AGV)や生産工程可視化システム(ALR)といった自動化設備や関連サービスなどを提供してきました。また、2020年秋には、リコーの製造現場で改善を進めてきた設計、生産などの技術者が販売統括会社であるリコージャパンに加わり、製造業のお客様との面談を通じた課題抽出や社内実践をもとにしたソリューション開発を強化しています。
「RICOH らくらくKAIZENサービス」は、こうしたリコーグループの製造現場における社内実践から生まれた、業務効率化を支援するソリューションです。従業員が身に着けているスマートデバイスで現場を撮影し、写真や登録内容を簡単にクラウド上に保存し、共有することで、安全衛生巡視やヒヤリハット、改善提案といった生産現場に関わる報告業務の大幅な効率化を図ります。
本ソリューションは、業務にあわせた文書テンプレートなどの各種設定ができるウェブサイト、スマートデバイス向けのアプリケーションソフト、スマートデバイスから投稿された文書を共有できるウェブサイトの3つのシステムから構成されるサブスクリプションサービスです。クラウド型であるため、専用のサーバ構築などが必要なく簡単に導入できることや、わかりやすいユーザーインターフェースでどなたでも使いやすい点が特徴です。
管理者は、リコーの社内実践を基に作成されたサンプルを参考に、各業務に応じたテンプレートを素早く作成することができるため、現場への速やかな導入が可能です。また、点検者は、アプリ上の該当箇所に項目選択やテキスト、音声テキストで状況を入力し、現場で撮影した画像データと併せて簡単に報告書を作成し、クラウド上で関連部門に即時に共有することができます。さらに、報告書のデータをCSV形式で出力し、BIツールを用いて分析するなど、さまざまな管理ツールとの連携も可能です。
これまで、こうした報告業務には、人による紙への記録、転記、編集、照合など、さまざまな時間や手間がかかっていましたが、プロセスをデジタル化することで大幅な業務効率化を実現します。社内実践の事例として、複合機などの製造を手掛けるリコーインダストリー東北事業所(宮城県柴田郡)では、本ソリューションの活用により、従来約180分かかっていた安全巡視報告業務を約10分まで大幅に短縮するといった成果を上げています。
今後は本ソリューションへの機能追加に加え、テンプレートの拡充により、製造現場のみならず他業種・業務への展開を図ります。また、本ソリューションを皮切りに、リコーグループでのさまざまな社内実践を通じて得られた知見・ノウハウを活用し、お客様の生産現場におけるプロセスのデジタル化、業務効率化を後押しするサービスを順次投入することで、お客様の現場での課題解決を支援してまいります。
リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています(2020年3月期リコーグループ連結売上高は2兆85億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会の実現にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の“はたらく”をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/
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