ニュースリリース
株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則)は、フェノール系化合物を含まない感熱紙を2021年の春から国内で販売開始し、リコーが製造・販売する全ての感熱紙を順次フェノールフリー化します。
リコーは、長年培ってきた材料技術を活かし、発色感度、印字精細性、画像保存性などに優れた感熱紙を、食品、物流、医療、FA(ファクトリー・オートメーション)等のさまざまな分野において、製品や梱包物の属性を自動認識するためのバーコードなどの可変情報を印刷する媒体として提供してきました。また、お客様に感熱紙を安心してご使用いただくために、各国・地域の各種法規制に基づいた厳しい製品安全性評価基準を満たした製品を提供するとともに、最新の規制動向や技術的知見に基づく材料管理を推進してきました。
感熱紙の主原材料であるフェノール系化合物に関しましては、これまでも「ビスフェノールA(BPA)」の人体への影響の懸念が指摘され規制対象となっています。また、代替材料として使用されてきた「ビスフェノールS(BPS)」でも同様の懸念が欧州で指摘されています。リコーは、こうした状況を勘案し、2021年春以降に国内で発売する感熱紙を順次フェノールフリー化していくこととしました。
リコーは、企業理念であるリコーウェイに基づき、新しい価値の創造と提供を通じて、人々の生活の質の向上と持続可能な社会づくりを目指し、事業を通じた社会課題解決に取り組んでいます。このたびのフェノールフリー化商品への切り替えを通して、国際社会で合意された「持続可能な開発目標(SDGs)」における目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献していきたいと考えています。既に2020年2月には欧州地域向けにフェノールフリー化した感熱紙への切り替えを開始しており、今後は国内において当該製品の提供を開始します。
最初のステップとして、「リコーサーマルペーパー タイプ150LA-1」や「同135LA-1」などの主力の感熱紙製品をフェノールフリー化します。
リコーのサーマル事業は、感熱紙や熱転写リボンを主力商品としてグローバルに事業を展開し、高機能な感熱紙市場で高いシェアを獲得しています。今後も、感熱紙分野において、社会課題解決型製品・サービスのグローバル展開を先導し、より安心・安全な社会づくりに貢献してまいります。
リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています(2020年3月期リコーグループ連結売上高は2兆85億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会の実現にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の“はたらく”をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/
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