ニュースリリース
株式会社セブン&アイ・フードシステムズ(東京都千代田区二番町8-8)と株式会社TBM(東京都中央区銀座2-7-17)、リコージャパン株式会社(東京都港区芝3-8-2)は、石灰石を主原料とする新素材「LIMEX(ライメックス)」を用いたシートで作成したメニューを使用後に回収し、店舗で使用するトレーに再生利用する資源循環(アップサイクル*1)スキームを構築しました。
使用する「麴町珈琲」のメニューを
LIMEXシートで制作・使用
回収・再資源化する使用済のLIMEX製メニューを
回収・再資源化
再製品化する「デニーズ」で使用する
トレーに再製品化
(アップサイクル)
近年、EUや中国をはじめとする多くの地域・国々では、経済政策としてサーキュラー・エコノミー*2を取り入れており、日本においても循環型社会を目指す方針を掲げるなど、今後、資源循環に向けた体制整備が進んでいくことが予測されます。
TBMが開発したLIMEX(炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料)は、原料に水や木材パルプを使用せず紙や、石油由来原料の使用量を抑えてプラスチックに代わるシート(ストーンペーパーとは異なるLIMEXシート)やペレット(LIMEXペレット)を製造することが可能です。水や森林、石油などの枯渇資源の使用量を抑えながら、紙やプラスチックの代替となる新素材として注目され、多くの企業で導入が進んでいます。今回の取り組みは、セブン&アイ・フードシステムズ、TBM、リコージャパンの3社が連携し、これまで検討を進めてきたLIMEXの資源循環スキームを共同で構築することで、サーキュラー・エコノミー(循環経済)の推進に貢献します。
具体的には、セブン&アイ・フードシステムズが運営するカフェ業態「麴町珈琲」で使用されたLIMEX製のメニューを回収し、ペレット化した素材などを用いてドリンクバー用のトレーに再製品化し、デニーズ店舗で使用します。メニュー表はリコー製カラープロダクションプリンター「RICOH Pro 7210S」で印刷しています。セブン&アイ・フードシステムズは、今後、LIMEX製品の導入店舗を拡大するとともに使用の拡大を進めてまいります。
この取り組みを通じて、限りある水資源の有効活用、石油依存の低減、新たな循環型システムの構築などを図り、持続可能な社会の実現につなげていきます。
リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています(2020年3月期リコーグループ連結売上高は2兆85億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会の実現にむけて積極的な取り組みを行っています。
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