株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則)は、プリンティングシステムの基幹部品として使われる産業用インクジェットヘッドの新製品として、薄膜ピエゾアクチュエーター*1を搭載した「RICOH TH5241」を2020年6月1日にグローバルで受注開始します。
RICOH TH5241
新製品「RICOH TH5241」は、リコーとして初めて薄膜ピエゾアクチュエーターを搭載したインクジェットヘッドで、産業用インクジェットヘッドRICOH MH/RICOH GHのラインアップに加え、新たにRICOH THのモデルとしてラインアップするものです。
リコーのMEMS*2技術を活用した独自の高集積設計により、320×4列の1,280ノズルを配列*3した小型ヘッドを実現しました。また、微細な液滴吐出により最大1200dpiの高精細印刷にも対応可能です。4列のノズル列のインク流路を分離しており、1ヘッドで4インク吐出が可能です。インクはUV、溶剤、水性のすべてに対応しており、サイングラフィックス、テキスタイル、ラベルなど幅広い産業用アプリケーションで利用できます。
さらに、フィルターの内蔵化や部材選定の最適化など、信頼性・吐出安定性を高めるための最適な設計を追求しながらも、コンパクトな設計を実現しているため、お客様の印刷システムに柔軟かつ容易に組込むことができます。
近年、サイングラフィックス、テキスタイルなどの産業印刷市場では、多品種小ロット生産や短納期など多様な顧客ニーズへの対応が求められます。このようなニーズに対応するために、版製作が不要でフレキシブルな生産が可能なデジタルプロセス変革が進んでおり、高精細・高生産性を実現するインクジェットヘッドへの要望が高まっています。
リコーは、この度の新製品を提供し、お客様のプリンター開発をサポートすることに加え、今後もRICOH THのモデルとして薄膜ピエゾアクチュエーターを搭載したインクジェットヘッドのラインアップを拡充することで、このようなお客様のご要望にお応えし、安心・安全な衣・食・住環境を提供し、社会課題の解決に貢献してまいります。
製品名 | RICOH TH5241 |
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ノズル数 | 1,280 千鳥配列 |
ノズル解像度 | 600npi(2色、1色) 300npi(4色) |
最大駆動周波数 | 40kHz(2階調) 24kHz(4階調) |
液滴吐出量 | 3/6/12pl(インク種類による) |
対応インク | UV、溶剤、水性 |
外形寸法 | 幅:約52.7mm 奥行:約45.4mm 高さ:約55.4mm |
受注開始日 | 2020年6月1日 |
リコーは、「RICOH TH5241」を6月1日(月)から7月31日(金)までオンラインで開催される「JIVM2020 - JAPAN INKJET VIRTUAL MESSE」に出展します。
リコーが主催するWebinarのスケジュールや申し込み方法は、こちらでもご確認いただけます。https://industry.ricoh.com/business/industrial-printing/
リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています(2020年3月期リコーグループ連結売上高は2兆85億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会の実現にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の“はたらく”をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/
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