ニュースリリース
株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則)は、プリンティングシステムの基幹部品として使われる産業用インクジェットヘッド「RICOH MH5320/5340/5320 Type A*1」を新たに開発しました。3月5日~8日に中国の上海で開催される上海国際広告・サイン・ディスプレイ産業総合展に出展し、4月1日からグローバルで受注を開始いたします。
新製品は、「RICOH MH5420/5440」および「RICOH MH5421/5441」の上位機種として発売するものです。最小液滴量5pl(ピコリットル)に対応したことに加え、従来のヘッドに比べ着弾位置精度が向上したことで、粒状感の少ない高精細な印刷が可能になります。また、大滴吐出時においても最大50kHzの駆動周波数を実現したことにより印刷速度が向上し、高生産性を実現します。
さらに、リコー独自のステンレス接合技術により、インク対応力を強化し、UV、水性、溶剤のすべてのインクの利用を可能にしました。特に水性インクの対応力を大幅に向上し、水性インク専用ヘッドであるMH5421/5441に比べ2倍以上の長寿命化(当社比)を実現しています。*2
近年、サイングラフィックス、テキスタイルの製作に関わる産業印刷市場では、多品種小ロット生産や短納期など多様な顧客ニーズへの対応が求められます。このようなニーズに対応するために、版製作が不要でフレキシブルな生産が可能なインクジェット印刷によるデジタル化が進んでおり、高精細・高生産性を実現するインクジェットヘッドへの要望が高まっています。
リコーは、この度の新製品の導入により、このようなお客様のご要望にお応えし、お客様のプリンター開発をサポートすることで、お客様と共にデジタル印刷の新しい価値を創造してまいります。
製品名 | RICOH MH5320/5340/5320 Type A |
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ノズル数 | 1,280 千鳥配列 |
解像度 | 600dpi |
最大駆動周波数 | 50kHz(3階調) 40kHz(4階調) |
液滴吐出量 | 5/10/15pl(インク種類による) |
対応インク | UVインク、溶剤インク、水性インク、など |
受注開始 | 2019年4月 |
リコーは、2018年2月に発表した成長戦略「挑戦」において、プリンティング技術の可能性を追求し、顧客基盤を拡大することを掲げています。40年以上にわたり取り組み続けてきたリコーのインクジェット技術は、オフィス印刷向けにとどまらず、今では商用印刷、そして産業印刷など、衣・食・住の さまざまな領域へと展開しています。また、紙や紙以外へのプリントによる「表示する印刷」にとどまらず、プリンティングにまつわる材料やプロセスなどの技術を組み合わせ、新たな価値を創造する「機能する印刷」にも注力しています。
リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています。(2018年3月期リコーグループ連結売上は2兆633億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の"はたらく"をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
http://jp.ricoh.com/
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