ニュースリリース
2016年11月7日
株式会社リコー
株式会社リコー(社長執行役員:三浦善司)は、日本科学未来館(東京都江東区青海)において、創業80周年記念の一環として開催した「RICOH THETA × IoT デベロッパーズコンテスト」の表彰式を執り行い、入賞作品を発表しました。応募54作品(11の国と地域)の中から最優秀賞に輝いたのは、全天球動画と全方位音声を組み合わせ遠隔コミュニケーションに活用するシステム、インフォコム技術企画室チームの「聖徳玉子」です。
ワンショットで360°の全天球イメージ・動画が撮影できるカメラ「RICOH THETA」は、全方位を一度に撮影できるという特徴から、来るIoT社会においてもそのさまざまな活用が期待されています。コンテストでは、「メーカーだけでなく、ユーザーと共に商品を育てる」というRICOH THETAの思想のもと、IoT時代に向けた新しいプラットフォーム(応募者に先行提供)を用いたアプリケーションを含め、RICOH THETAと連動するアプリケーションやガジェットを幅広く募集しました。入賞作品と講評は次の通りです。
「作品名」 応募チーム名 |
作品概要 |
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最優秀賞 |
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「聖徳玉子」 インフォコム技術企画室 | 360°の全天球動画と全方位音声を組み合わせ、音の発生方向と同じ方向の映像をリアルタイムに表示できるコミュニケーションシステム。 |
優秀賞 |
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「THETA EYE」 THETA EYE | RICOH THETAの映像をライブストリーミング配信するWebサービス。 |
「360 stream to AR app for image-based lighting and real-time reflections」 grigtod | RICOH THETAの360°動画を使ってAR用のIBL*をリアルタイムに作成するプラグイン。 |
「360EyeToEar」 StrawberrySaurs | 「視覚情報(人の顔)」を「聴覚情報」に変換し、「映像」を「音」でリアルタイムに伝えるシステム。 |
80周年記念賞 |
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「Veaver Theta S Mobility Streamer」 Team Veaver (from IOK Company) | RICOH THETAの動画をYouTubeTM等でライブ中継するアプリ。 |
「VANISH360」 ViRD | RICOH THETA撮影時に通行人、撮影者が写ってしまう問題を解決するアプリ。 |
「Sun Light Estimator」 馬場雅志 | IBL*用のHDR(High Dynamic Range)画像を、RICOH THETAを使って作成するアプリ。 |
「Next Number VR360」 muteua | 360°画像に貼り付けた1~32のタイルを順番に正面にとらえて消していくゲーム。 |
「水中全天球ライブ配信システム i-Ball(アイ・ボール)」 谷川&山縣 | 水中撮影用リアルタイム配信システム。 |
審査員特別賞 |
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「Panomate」 株式会社マジックアワー | RICOH THETAで撮影した360°画像から、不動産用のパノラマ画像を作成するWebサービス。 |
「MOUTHETA」 virtual dentist center | 紙、板などにRICOH THETAの挿入口を開け、口腔内を撮影するためのガジェット。 |
「THETA Monitoring System」 Tsukasa Horinouchi | RICOH THETAを活用した監視システム。 |
「World in a jar - ジャム瓶の中の世界 -」 MIRO | リバーサルフィルムにスライド化した360°画像を、球体の容器等に投影して楽しむための映写機。 |
審査員長 坂村健
このRICOH THETA × IoT デベロッパーズコンテストは、RICOH THETAを利用したアプリやガジェットを募集するコンテストの第2回となります。タイトルに示すとおり、今回は時代のキーワードともなっているIoTをテーマに作品募集を行いました。その結果、RICOH THETAとクラウドが連携したアプリケーション、小型のコンピューターが埋め込まれてクラウドと連携するRICOH THETA向けガジェットなど、初回では見られなかった傾向の作品が応募されているのが印象的でした。また今回は世界中の様々な国の方からエントリーおよび応募を頂いており、これも非常に良かったことの一つです。
たくさんの質の高い作品が寄せられましたが、RICOH THETAの特徴が良く活かされ実用性や完成度も高い「聖徳玉子」を、今回の最優秀賞としました。またクラウドを通じて360°動画のライブストリーミングを手軽に行える「THETA EYE」、今後のRICOH THETAの応用として盛り上がりそうなARにおけるIBLに取り組んだ「360 stream to AR app for image-based lighting and real-time reflections」、視覚を聴覚に変えるという独創的な提案である「360EyeToEar」を、それぞれ優秀賞に選びました。
本来不確かなイノベーションが起きる確率を高めるには、多数のチャレンジを集中的に行う以外の方法はありません。Xプライズ財団の取組みに代表されるような、 “Inducement prize contest” と呼ばれるイノベーションの駆動のためコンテストを利用するという手法は、米国では自動運転や人型ロボットの開発などでも大きな成果を上げています。今回のコンテストから生まれた新しいアイデアを取り入れて、ユーザーとともに新しい商品開発の潮流を生み出してほしいと思います。
応募作品の質は前回より着実に進展しています。繰り返しになりますがイノベーションというのは、一度きりの挑戦では達成できるものではなく、何度も試みを繰り返すことにより生まれてくるものです。RICOH THETAとコンテストの今後に、さらなる期待をしたいと思います。
主催 | 株式会社リコー |
共催 | YRPユビキタス・ネットワーキング研究所 |
特別協力 | 東京大学大学院情報学環ユビキタス情報社会基盤研究センター |
協力 | 日本科学未来館、株式会社ドワンゴ |
審査基準 | IoT時代にふさわしいイノベーティブなもの 以下のポイントから総合的に判断します。 ・革新性(独創性)があるか ・夢(将来性・発展性)があるか ・実用性、利便性があるか |
審査員 | 東京大学大学院情報学環教授 坂村健 日本科学未来館 科学コミュニケーション専門主任 小沢淳 NAKED Inc. 代表 村松亮太郎 株式会社ドワンゴ 人事部 部長 清水俊博 株式会社リコー 代表取締役 会長 近藤史朗 |
表彰内容 | 最優秀賞 1点 100万円 優秀賞 3点 50万円 80周年記念賞 5点 30万円 審査員特別賞 4点 10万円 |
コンテストサイト | http://contest.theta360.com/ http://award.contest.theta360.com/ 入賞作品の紹介、審査員講評など |
リコーグループは、ドキュメントマネジメントシステム、ITサービス、プロダクションプリントソリューション、ビジュアルコミュニケーションシステム、デジタルカメラ、産業用製品・サービスなどを世界約200の国と地域で提供するグローバル企業です(2016年3月期リコーグループ連結売上は2兆2,090億円)。
創業以来80年にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能社会の実現への積極的な取り組みを行ってきました。
想像力の結集で、変革を生み出す。リコーグループは、これからも「imagine. change.」でお客様に新しい価値を提供していきます。
より詳しい情報は、こちらをご覧ください。http://jp.ricoh.com/
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所は、身の回りのあらゆるモノに、通信能力を有するマイクロコンピュータやセンサ、アクチュエータ等が埋め込まれ、それらが相互に情報交換を行いながら協調動作し、人間生活をより高度にサポートする、ユビキタス・コンピューティング、ならびにモノのインターネットと称される Internet of Things の技術に関する研究開発を推進しています。www.ubin.jp
日本科学未来館は、さまざまな分野に波及する先端科学技術の営みを、私たちを豊かにする文化の一つとして社会全体で共有することを目指しています。常設展、企画展、イベント、人材育成や各種ネットワーク形成を通じて、先端科学技術の情報発信と伝達手法の開発を行っています。
詳しくは Web サイトをご覧ください。http://www.miraikan.jst.go.jp/
※リコーは、日本科学未来館の理念に賛同し、2006年10月からオフィシャルパートナーとしてその活動を支援しています。
株式会社ドワンゴは、ゲームや音楽をはじめとするエンタテインメント分野において、次世代ネットワークコミュニケーションの創出を目指す、ネットワーク・エンタテインメント・カンパニーです。
約5,000万人の登録ユーザー数を誇る国内最大級の動画サイト「niconico(ニコニコ動画)」の運営をはじめ、モバイル向け音楽配信、ゲームソフト及びオンラインゲームの企画・開発・販売などを行っています。
詳しくは Web サイトをご覧ください。 http://dwango.co.jp/
※niconicoおよびニコニコ動画は、株式会社ドワンゴの商標または登録商標です。