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ニュースリリース

リコー、ユニファイド コミュニケーション システム事業に参入
~5年後に1,000億円規模の売上げを目指す~

2011年2月7日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長執行役員:近藤史朗)は、映像や音声等の多様な情報を統合して効率的にコミュニケーションするユニファイド コミュニケーション システム(UCS)事業を新規に立ち上げ、ユニファイド コミュニケーション(UC)市場に参入します。この事業により、5年後の2015年度にグローバル市場で1,000億円規模の売上げを目指します。
 リコーは、紙に表現される情報を中心としてオフィスにおける情報機器やソリューション事業を展開しておりますが、今後は、さらに映像や音声を活用するコミュニケーション領域でも事業を拡大し、顧客価値の増大を図ってまいります。


 リコーのユニファイド コミュニケーション システム(UCS)事業は、「いつでも・どこでも、だれでも・だれとでも、コミュニケーション」をコンセプトとして、映像と音声、そしてドキュメント、テキスト、手書き入力等の多様な情報を統合(Unified)してコミュニケーションできる最適システムとクラウドサービスを提供してまいります。


 IPネットワークの高速化・低価格化により、多様な情報・多様なコミュニケーションの手段や端末においてシームレスな相互通信が可能となり、コミュニケーションの効率化が進んでいます。リコーは、そのコミュニケーションの進化に合わせた最適なシステムとクラウドサービスの提供により、お客様の業務効率向上、業務生産性向上、経費削減にお役立ちするとともに、お客様の創造的活動を支援いたします。


 リコーUCS事業は、今後、「コミュニケーションの場の拡大」として、あらゆるシーンでコミュニケーションできる環境とシステムを提供します。また、「コミュニケーション機器の拡大」として、あらゆる情報機器や通信機器との相互通信を可能にする機能を提供していきます。それにより、「いつでも・どこでも、だれでも・だれとでも、コミュニケーション」というコンセプトを具現化していきます。


<リコーUCS事業が提供するシステム/サービスの全体概要図>

リコーUCS事業が提供するシステム/サービスの全体概要図

<事業参入の背景>

1. ユニファイド コミュニケーション(UC)市場は、インターネットやクラウドサービスの拡大により、今後グローバルでの大きな成長が見込まれている分野です。
2. リコーは、後述する3つの主な新技術により、映像や音声を利用したコミュニケーションに最適なシステムとサービスを提供し、新たな市場セグメントの開拓が可能です。
3. リコーの全世界に広がる販売・保守・サービスネットワークを最大限利用し、幅広いお客様により付加価値の高いUCSの製品・サービスの提供が可能です。

<リコーUCSに搭載する主な新技術>

1.M2M通信制御技術
リコーは機器間通信制御技術を独自開発し、IPアドレスにとらわれないリコー独自のIDを使うことで、異なる機器同士の相互通信を可能にします。このため、様々なネットワーク環境の中で機器を移動するなど場所を変えても簡単操作での通信を実現し、「いつでも・どこでも、だれでも・だれとでも、コミュニケーション」を実現します。
*M2M:Machine to Machine、異なる機器間を接続し情報通信する仕組み


2.新しい映像コーデック技術
新しい映像コーデック標準規格であるH.264/SVC(Scalable Video Coding)を採用することにより、ネットワーク回線の状況や受信端末の能力に応じて最適な映像での通信が可能。解像度やフレームレートなどを自動的に最適制御することで、映像の乱れや途切れを抑えた高品位な映像コミュニケーションを可能にします。
またこの方式は、多地点映像合成処理を効率的にできるため、多地点同時コミュニケーションが省コストで実現できます。
この新しい映像コーデック技術は、アメリカのVidyo(ヴィディオ)社の革新的なアーキテクチャーを採用したもので、Vidyo社は2010年にWall Street JournalからInnovation Awardを受賞し、同アーキテクチャーはユビキタスな利用シーンにおいて高品質映像を容易にインターネットで提供するものとして評価されています。


3.クラウドサービスプラットフォーム構築技術
H.264/SVCの利点を活かし、映像や音声のリアルタイム双方向通信や多地点通信を可能にする最適なプラットフォームをクラウド上に構築。信頼性とスケーラビリティを確保することで、遅延を最小限に抑えたコミュニケーションを可能にします。


<製品・サービスの投入予定>

 リコーUCS事業の第一弾の製品・サービスとして、ポータブルタイプ:1機種と、会議室に設置するタイプ:1機種を2011年度夏以降にグローバル市場で発売します。同時に遠隔映像コミュニケーションを可能にするクラウドサービスの提供も開始します。
このポータブルタイプのコミュニケーションシステムは、今までにない新たなシーンで、「いつでも・どこでも」遠隔映像コミュニケーションを実現するシステムで、空いている時間や空いている場所を活用したコミュニケーションを可能にします。また、場所を選ばず容易にできるシステムとして、従来のテレビ会議システムやWeb会議システムとは異なる新しいコンセプト「いつでも・どこでも、だれでも・だれとでも、コミュニケーション」を具現化します。
 さらに今後、様々な機器との相互通信を促進し、多様化するニーズにお応えできる製品やサービスのラインアップ充実を図ってまいります。

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