2024年度 新入社員の皆さんへ

※4月4日：一部内容を更新しました

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

さて、今日より、皆さんはリコーグループの一員となりますので、当社で創業以来変わらず大切にしていることを2つお話ししたいと思います。

1つ目は、リコーグループの創業の精神である「三愛精神の実践」です。

創業者 市村清は、「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」という三愛精神を提唱しました。今でも私たちの経営理念として受け継がれています。三愛精神は、私たちが様々な判断をする時の原点で、迷ったらこの精神に立ち返るというものです。

「人を愛す」というのは、当社の事業に関わる全ての人々の幸福を考えることです。事業に関わる全ての人々とは、社員の皆さん、お客様、株主様、パートナー様、あるいは、リコーの事業所がある地域の住民の皆様です。不合理なことをどこかにしわ寄せして会社を継続しようとしても長続きしません。事業に関わる方々がともにみな幸福になることを目指すべきです。

次に、「国を愛す」。　創業者は祖国を愛し、自分たちの属する社会を発展させたいと思っていました。これを今の時代で解釈するならば、「地球を愛する」ということなのだと思います。この地球を次の世代、そしてその次の世代へと繋いでいく為に、今何をしなければならないかを考え、実行に移していくことが私たちの使命であると考えています。

最後に、「勤めを愛す」です。自ら熱意と責任感を持って主体的に仕事に取り組むことで、充実感や達成感を覚えることができます。勤めを愛することがはたらく歓びにつながります。もちろん、皆さんが自律的に仕事に取り組むことが重要ですが、会社としても、そのような皆さんが仕事を通じて成長できる環境を提供していきたいと思います。

もう一つ、変わらずに大切にしているのは、お客様の“はたらく”に寄り添い続けるということです。

三愛精神が常に立ち戻る経営の原点だとすると、お客様の“はたらく”に寄り添い続けるということは、お客様に貢献し続けるという決意の表明であり、さらには、当社の進化を支える基本動作です。

皆さんは「OA」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか？OAとはオフィスオートメーションの略で、情報機器を用いて定型的な事務作業を自動化、効率化することを表す用語として幅広く使われてきました。実はこの言葉は、リコーが1977年に提唱したものです。リコーは当時から、「機械が出来る事は機械に任せて、人はより創造的な仕事をするべきである」という考えを持っていました。私たちはそれ以来、半世紀近くにわたり、オフィスの効率化や生産性向上、そしてはたらく人が創造性を発揮するお手伝いをしてきました。創造性というのは何かを生み出す力です。単純作業から解放され、より創造的な仕事に時間に使うことでより充足感や達成感を覚える、つまり「はたらく歓び」を感じるお客様が多いと思います。

テクノロジーは常に進化しています。昨今は、生成AIを筆頭に、デジタルの領域については特に目まぐるしい勢いで新たなテクノロジーが生まれています。また、コロナ禍を経て、リモートワークも含めたハイブリットの働く環境が定着しました。お客様のはたらき方が大きく変わってきています。

リコーは、お客様の“はたらく”に寄り添い続けてきました。お客様のはたらき方が変わってきているので、“はたらく”に寄り添うリコーは、お客様へのお役立ちの手段を変化させています。OAを提唱した当時は、コピー機などデバイスの提供をメインにしたお役立ちでしたが、今は、デバイスに加え、新たなデジタルテクノロジーを使ったサービスの提供を強化しています。

お客様のはたらき方は常に進化します。お客様の生み出す力に貢献し、お客様に「はたらく歓び」を感じていただくための当社のお役立ちの手段も常に進化し、お客様の更なるはたらき方の進化を後押します。

皆さんがリコーにいる間にも、お客様のはたらき方は常に変化し、お客様へのお役立ちの仕方は常に進化すると思います。是非、新しい感性を持った皆さんが、お客様に寄り添いながら、当社の進化の先頭に立ってお客様がはたらく歓びを感じるお手伝いをしていただきたいと思います。皆さんといっしょにリコーを進化し続ける会社にしていきたいと思います。

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