2020年 年頭所感
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
世界経済は引き続き緩やかな回復基調が続くものの、米中貿易摩擦やブレグジットなど、今後の展開が読みにくいさまざまな問題が複雑に影響しあっており、予断を許さない状況が続いています。
私はこうした不透明な時代だからこそ、原点に立ち返ることが重要だと思います。リコーグループは創業者である市村清が提唱した「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」という三愛精神を、創業の精神として掲げています。「人を愛す」は社員を大切にした経営の大切さや、お客様を大切にした事業運営の大切さを教えてくれています。「国を愛す」は、今の時代で解釈するならば、地球を愛する、ということなのだと思います。脱炭素社会、循環型社会の実現は当社が設定する重要社会課題(マテリアリティ)でもあります。そして「勤めを愛す」は、はたらく歓びの大切さを伝えるものと思います。歓びとはつまり、仕事を通じて得られる充足感、達成感、自己実現です。仕事に対する情熱や目標、夢があり、自ら能動的に周りの人に働きかけ、周囲を動かすことで、充足感や達成感、自己実現を感じることが、「勤めを愛す」につながるのだと思います。
今から16年後の2036年に当社は100周年を迎えます。これからの16年は次の100年に向けた礎となる重要な期間となります。AIやIoT、ロボットなどの技術革新が進展するなかで、単純作業の仕事はなくなり、創造力で価値を生み出せる個が必要とされる時代を迎えます。当社は1977年にOA(オフィス・オートメーション)を提唱し、オフィス業務の生産性向上を進めてまいりました。そして現在、お客様へご提供する価値をEMPOWERING DIGITAL WORKPLACESと定め、オフィスに加え、現場、社会に領域を広げ、はたらく人々の変革を支援しています。これからもはたらく人に寄り添い、人がより人間的な創造性のある仕事に注力できるよう、はたらく歓びを支える企業になることを目指してまいります。そして事業を通じて社会課題の解決に貢献することで、お客様とともに持続可能な社会づくりに取り組んでまいります。
リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています(2019年3月期リコーグループ連結売上は2兆132億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会の実現にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の"はたらく"をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/
このページの内容は発表時のものです。
既に販売終了になっている商品や、内容が異なっている場合があります。