お知らせ
リコー、「ポリ乳酸の金属フリー低温重合技術」の開発に成功 国際ナノテクノロジー総合展に出展
株式会社リコーは、静岡大学と共同で「ポリ乳酸の金属フリー低温重合技術」(※1)の開発に成功し、2/15(水)~2/17(金)に東京ビックサイト(東京都 江東区)にて開催される、ナノテクノロジーに関する国際総合展示会「nano tech 2012」に、本技術を出展いたします。
「ポリ乳酸の金属フリー低温重合技術」は、植物由来の素材から合成可能なバイオプラスチックとして注目される「ポリ乳酸」を高圧のCO2(超臨界CO2(※2))及び有機分子触媒の利用により、有機溶媒や金属触媒を使用しない安全で高品質かつ低コストでの製造を可能とする技術です。
従来の一般的な重合法では、スズ系触媒を使用して、高温(約200℃)環境下で重合化に数時間要していたのに対して、本技術では金属触媒を使用せずに低温(モノマー融点である100℃以下)での重合が可能となりました。さらにその結果、連続重合化にも成功することができました。
本技術は、リコーの事業領域に限定されるのではなく、広くプラスティックを利用する事業領域に展開できるものであり、これによりバイオマス(植物)等の再生可能な資源の利用を促進し、持続可能な社会の構築の実現に寄与できるものと考えています。このため、リコーは本技術を展示会に出展し、広くご紹介いたします。
名称 |
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第11回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議(nano tech 2012) http://www.nanotechexpo.jp/ |
会期 |
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2012年2月15日(水)~17日(金) 10:00~17:00 |
会場 |
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東京ビッグサイト リコーブース: 東5ホール F-17 |
※1: 重合とは1種またはそれ以上の低分子化合物が2個以上化学的に結合して分子量の大きな化合物をつくること。
※2: 超臨界とは臨界点以上の温度・圧力下においた物質の状態のこと。気体と液体の区別がつかない状態といわれ、気体の拡散性と、液体の溶解性を持つ。