ライフサイクル全体で環境負荷を減らしていくためには、リコーグループはもちろん、仕入先企業、お客様、リサイクル事業者など、すべてのステージおよび輸送段階で発生する事業領域全体の環境負荷を把握する必要があります。このため、これらすべてのステージで、環境負荷を把握し、環境技術開発や製品の再生・リサイクルを推進し、環境負荷の総量削減に努めています。
資源の経済的価値が最も高いのは、「製品としてお客様に使用していただいている状態」です。リコーグループでは、使用済み製品を再び経済価値の高い状態に戻すため、コメットサークルの内側ループである製品のリユース、部品のリユースを優先的に採用しています。部品としてリユースできないものはマテリアルリサイクルに回りますが、その場合も高品質な素材へのリサイクル、再び自社で使う資源に戻すクローズドループのリサイクルを進め、より高い経済価値を追求しています。さらに、リサイクルを可能な限り繰り返し「重層的」に行うことにより、新たな資源の投入や廃棄物の発生を抑制することができます。
環境負荷を効率的に下げるためにはパートナーとの情報のやり取りや連携を密にすることが、決定的に重要です。材料・部品メーカーとの協力による環境影響化学物質の削減をはじめ、輸送の効率化、オフィスの環境負荷削減ソリューションのお客様への提案など、すべてのステージの方々とのパートナーシップにより、事業領域全体の環境負荷を削減しています。また、活動を通じて得られたノウハウの提供、地域社会との連携によって、社会全体の環境負荷削減に貢献していきます。