リコーグループの国内外の事業拠点には、緑地や植栽などが設けられており、中には敷地内に豊かな森林を保有する拠点もあります。2011年度から開始した事業所敷地管理における生物多様性配慮は、(1)緑化率の向上、(2)侵略的外来種の排除、(3)化学系の農薬・肥料の使用抑制という3つの観点で実施しています。
緑化率の向上については、各地域、国によって義務付けられている緑化率を(基準の無いところでは同等の基準による)満足していることを確認しています。侵略的外来種が発見された事業所では、継続的に除去活動を行なっています。化学系の農薬・肥料の使用抑制については、大森事業所で試験的に2010年度からIPM*の手法を基にした緑地管理を実施し、その効果と課題の検証を行ないました。その結果に基づいた事業所の緑地管理マニュアルを作成し、各地の事業所に展開しています。大森事業所では、化学物質を使用しない緑地管理を実現しています。2014年からの18次環境行動計画では、リコーグループの各事業所で、この考え方を元に化学物質の使用を低減した敷地管理を行なっています。