今年の冬は雪山に行く機会を増やしたい。
12月に谷川岳に行くか日光白根山に行くかを検討して谷川岳に行った。
連休に日帰りで日光白根山に行こうかと思っていたが、天候調査の結果日曜日に行くなら四阿山と言うことで、何十年ぶりかで四阿山に登ることになった。
前回は山スキーで登ったが、今年は雪が少ないので歩きで登ることにした。
暖かい日は踏み抜きが多いと言う記事があったので念のためわかんを持って行くことにした。
0時過ぎにあずまや高原ホテルの登山者用駐車場に着くと車が1台だけ止まっていた。
満天の星空、明日は天気が良いと良いのだが…
早速仮眠の準備をするが、外は-3℃、このところ車での仮眠が多くなったが久しぶりに寒いなぁと思える状態であった。
2月23日(日) 雪
あずまや高原ホテル7:50―牧場上部9:10―2300m12:10―四阿山12:40/13:15―祠14:25―あずまや高原ホテル15:30
7時に陽の光で目覚める。
外がオレンジ色に染まっているが、窓がガチガチに氷って外が見えない。
車外に出ると少しだけ雪が降っている。
朝食を済ませ、出発準備をして、少々遅くなってしまったが出発する。
ホテルの前を通って登山道の入口から牧場を目指す。
途中、どこかの別荘からだろうか薪の匂いがする。
牧場に向かう道は、結構ブッシュが出ている。
これじゃぁスキーで入ったら、うっかりトラップに捕まってしまいそうである。
30分ちょっとで牧場に出る。
帰りにわかったが、柵を越えて牧場を突っ切った方が早かったようであるが、登山道に沿って牧場の柵の外を進んで行く。
左側にも牧場が見えて来て、牧場の中の分岐点を四阿山へと向かう。
昔の記憶はこの辺りからだろうか?
牧場を左に見ながら進んで行った記憶しか無い。
柵に沿って進むが、つぼ足で登っているので吹き溜まりに捕まったり、左側から横殴りの雪が吹き付けて寒い。
スノーシューを履いた登山者に、スイスイ抜かれてしまう。
早く樹林帯の中に入らないと寒くて仕方がない。
1Hちょっとで牧場の上部となり樹林帯に入り一本立ててわかんを履くことにした。
わかんを付けたので沈まず歩きやすくなった。
横殴りの雪が吹き付けているので、ルートマークを見つけるのに四苦八苦しながら進んで行くが、次第にルートを左に逸れて行く。
所々残る踏み跡の影響を受けた為のようであるが、GPSで登山道を探すともっと右側にあることになっている。
登山道を見つけて復帰したが、硬くなった斜面をわかんの爪で登るが、この先は厳しくなりそうである。
岩陰に入ってアイゼンを付けることにして、わかんからアイゼンに履き替える。
本当はアイゼンを付けた上からわかんを履きたかったが、寒くてそこまでできなかったので、ひとまずアイゼンだけで進むことにしたと言うのが正直なところである。
アイゼンを履き、ピッケルを出したので一安心。
暫くはこの状態で進むが、またしてもルートを左に逸れてしまった。
登山道のロープを見つけるが、どうも本来歩く予定だったルートでは無く、菅平から登って来るルートとの合流点に向かってしまったようである。
吹き溜まりが深いので、國保に待ってもらってわかんも装着する。
これで雪では沈まず、氷っていてもアイゼンが効いてがっちり歩けるのだが、たまにアイゼンの爪がわかんに乗ってしまって上手く歩けなくなる。
気を付けなければ…
山頂まで700mの所で先行パーティーが休憩しているのに追い付く。
彼らは山頂には行かずここから下山すると言う。
天気が今一で人数が多いので、足並みが揃っていないなら懸命な選択だと思う。
先行パーティーのリーダーに見送られて山頂へと向かう。
山頂に向かうには2300mのこの場所を横切って進んで、最後の尾根を登ることになる。
吹雪いているので踏み跡が殆ど消えているが、あと少し。
そう思っていると先に祠が見えて来て、山頂に到着する。
横殴りの雪が吹き付けている。
寒くて居られないので写真だけとって下山する。
「さっき別パーティーと別れた所まで下ろう」と言って下りだすが、少し下りたところに風の陰になっている場所を見つけて休憩することにする。
寒いけどやっぱりコーヒーを沸かすことにしたが、持ってきたカートリッジが今一つでなかなかお湯が沸かない。
さあ今度こそ下ろう。
下りは雪があるのでザクザク下って行ける。
2300m地点まで下り、GPSでルートを確認して下りだすが、登って来たルートに影響を受けて、またしても迷走してしまう。
登山標識を見つけたが、登りで見た菅平との分岐点に到着している。
左に戻ろうとするが、戻り過ぎてしまい、迷走した結果何とかルートに復帰する。
ルートに戻って見ると、意外にもマークがきちんと付いていることがわかった。
最初の1つを見失わなかったら、上に見える登山道のロープに翻弄されなかったら、もう少し楽に歩けたのかしれない。
下りはルートを外さないように、マークを1つずつ確認しながら下って行く。
途中山家神社の祠を過ぎ、斜面も緩やかになって安心して下って行ける状態になったので、一本立ててアイゼンを外してわかんだけにする。
やっぱり歩きやすい。
そうこうしていると先が開けて来て、牧場の上部に出る。
相変わらず横から雪が降っていて寒いが、下の方は晴れているのか先が明るい。
牧場に沿って下り、最後は左側の牧場の中を進むと鉄条網が下がっている個所があって牧場から登山道に戻ることができる。
あとはホテルに向かって登山道を下るだけである。
あずまや高原ホテル到着。
帰って来ても-3℃。
山頂はどれだけ寒かったのだろうか?
やっぱり天気が良くて暖かいと言われていた明日の振り替え休日に登った方が良かったのだろうか?
渋沢温泉に寄って帰ろうと言う話をしてあずまや高原ホテルを出発するが、渋沢温泉は残念ながら閉館。
帰り道にあった湯楽里館に寄ってさっぱりして帰路につく。