3連休に高妻山に行こうとしていたが、台風19号の影響で延期となった。
長野もかなりな被害が出ているので、更に延期しようかとも思ったが秋が深まってしまうと日が短くなってしまう。
この山が私にとっての百名山完登の山なので、今年中に登ってしまいたい。
山行時間10Hの山なので、やはり行ってしまうしかない。
まだ上信越道が復旧していないので、19日から復旧した中央道経由で長野に向かう。
19日の夜は雨になってしまった。長野駅の近くに家のあるメンバーのところに前泊させてもらうことにした。
10月20日(日) 曇り一時晴れ
登山口駐車場5:30―滑滝7:00-一不動7:30/7:45-五地蔵8:45-九勢至9:40-高妻山10:45/11:25―五地蔵山分岐13:05-牧場入口14:50-登山口駐車場15:20
朝3時、あまり天気が良さそうではない。
駐車場が混んでしまうと困るので早めに出発することにしたが、もう少し遅くても良かったかもしれない。
4時過ぎに登山口の登山者駐車場に着いたが、まだ真っ暗、おまけに駐車場はガラガラであった。
5時、そろそろ準備して出発しようと言うことで、ヘッ電を点けて準備を始める。
5:30出発。
キャンプ場の中を進んで行く。
天気が悪かったわりにはキャンプに来ている人が多い。流石に3連休だなぁと感心してしまう。
キャンプ場の中の道を登りきると突き当たってしまった。
地図を出して確認したところ、登山口は右に少し進んだところにあることがわかり、右に戻って行く。
登山道の案内標識を見つけて一安心。
しばらく進むと一不動へ進む登山口があり、牧場との間にゲートが設置されていた。
牛が出て行ってしまわない為の物のようである。
しばらくは平たんなルートを進むが、沢を何度か渡り高度が上がって行く。
約1Hで滑滝となる。
右側に鎖が下がっていて、鎖ずたいに登って行く。
滑滝を登ると帯岩となる。
遠目に見ていると足場があるのだろうかと思えていたが、鎖の下にきちんとした足場があり、歩きやすかった。
帯岩を横に進んで行くと不動滝の上に出て、沢は終わりである。
氷清水が出ている。
名前の通り冷たい水が湧いている。
あと一息で一不動である。
空は明るくなって来ていて、時おり日差しがある。
晴れた高妻山の山頂に立てるのだろうか?
一不動には避難小屋が建っている。
壁はブロックで出来ているが、中は広くて避難に使うには問題無さそうである。
避難小屋の脇にはトイレブースが設置されていた。ここも携帯トイレ持参の山だったのか…
一不動から五地蔵山まではアップダウンはあるが、二釈迦、三文殊、四普賢、五釈迦と1つずつ番号が進んで行く。
約1Hで五釈迦に到着し広めのスペースがあるので一本立てる。
五釈迦を出ると直ぐに弥勒コースとの分岐に到着する。
あと100分で山頂である。
六弥勒から少し下って登り返すと七薬師、ここから八観音へも一旦下って登り返しとなる。
結構登り下りがあるルートで、下山時の登り返しが大変そうである。
八観音から九勢至、この先が八丁ダルミで急登が続く。
八丁ダルミを登りきると、平坦なルートとなり、遠くに北アルプスが雲の上に見えている。
その先に十阿弥陀と高妻山の山頂が見える。
あと少しである。
10:45高妻山の山頂に到着する。
山頂は岩の上だが、すぐ脇が少し広くなっているのでコーヒータイムに入る。
北アルプスが雲の上に見えている。
槍、劔、白馬、もっと見えれば良いのになぁと思うが、山々が少しでも見えただけで良しとしなければいけない。
帰りも長いのでそろそろ下山。
八丁ダルミ上部までは北アルプスが見えるのだが、徐々に雲に隠れてその姿が見えなくなって行った。
未練を残さず下りて行けるので、その方が良かったのかもしれない。
八丁ダルミの下りは、急なので少し時間をかけて下って行く。
ここを下れば、次は八観音、七薬師と登り返しが続く。
下山とは言え、登り返しが多いと足に来てしまう。
この辺りから左側の山の紅葉が見え出し気を紛らわせてくれる。
でもなぜか高妻山への登山道のある尾根自体は、所々紅葉しているだけで全体的に緑色である。
五地蔵山の分岐に到着する。
ここからは今朝登って来た一不動のルートではなく、弥勒ルートを下る。
その方が時間短縮できる。
弥勒ルートは非常に急だが、分岐からは割とフカフカした道で足の負担が少ないように思えた。
でもそれは錯覚で、急な下りが続くのと、ぬかるみが多くて滑るのには苦労させられてしまった。
弥勒ルートは、全体的に黄色く紅葉した中を下って行くルートになっていた。
木々の中を進むのも雰囲気が良く感じられた。
但しどこまで行っても急な下りが続くのだが…
1時間半くらい下った所で、沢の音が聞こえだし牧場が見えて来る。
大きなブナの木があり、ブナ仙人と書かれていた。
あとちょっとだなぁと思うのだが、まだまだ下りが続く。
沢の音が大きくなり、牧場入口が見えて来る。
これでやっと下りから解放される。
沢を渡る際に、汚れた靴を綺麗にして、ストックについた泥も落として牧場に出る。
空が晴れている。
この空が山頂で欲しかった…
牧場の脇を進み、キャンプ場の中を通って登山口の駐車場に到着する。
予定通り10Hかかってしまったが、暗いうちに出発したので明るいうちに下山できた。
帰りは、戸隠神告げ温泉に寄って汗を流し、戸隠蕎麦を食べて帰ることになった。
戸隠なのだから、新ソバを食べて帰らないと…
記録:澤田