Main content

2019年7月6日 平ケ岳

参加者:澤田

百名山最難関と言われる平ヶ岳。先週行く計画であったが雨で延期、今週もダメなので自宅の工事でもしようかと思っていたが資材が届かない。
新潟の天気予報を見ていたらなぜか晴れ。あれ?っと思って天気図をじっくり眺めると前線が太平洋岸を少し離れるので日本海側は天気が持ちそう、じゃあ行くしか無いなぁと言うことで、平ヶ岳山行に行くことにする。

高速のPAで仮眠して、平ヶ岳登山口の駐車場に3:40頃到着する。
トイレ脇の駐車場はほぼいっぱい。
車を止めて空が白んでくるのを待つ。

7月6日() 曇り時々晴れ

平ケ岳登山口4:20―下台倉山6:20-台倉山7:20-白沢清水8:10―池ノ岳9:30-平ケ岳10:00/10:30-玉子石11:15―池ノ岳11:40-白沢清水12:30-台倉山13:25-下台倉山14:20-登山口16:10

 

登山口にはバイオトイレが設置されている。
最近はきれいなトイレが設置されているところが多くありがたい。

4:20出発。
駐車場脇の林道のようなところが登山道、入口の登山ポストに登山計画書を投函する。

10分くらい歩くと橋があり、本格的に登山道が始まる。
今日は標高差1200m強、往復12Hの山行である。

橋を渡って暫く進むと山頂まで10Kの標識がある。
10K
の山道、標高差も多い、ペースを維持しながらゆっくり歩くことにする。

登山口 橋を渡る 山頂まで10km

しばらく進むと細い尾根を登り急登を登ることになる。
あまり標識が無い山なので、今どの辺りなのかが今一わかり難い。
まあ先に見える辺りまで登り切ったら下台倉山なのでその辺りで休もう。

尾瀬の燧ケ岳を見ながら登って行く登山道は、気分も良い。
下台倉山の標識の辺りは景色が今一だったので、その先の視界が良いところで一本立てようと思って更に登って行く。
景色が良いので一本立てようかと思って立ち止まったら登山道の脇にキジ! こんな所でしないでよ! って感じで休憩は諦めて先に進む。

尾根を進む 燧ケ岳

2H30M歩いたがまだ台倉山には着きそうもないので景色が良い少し広めのところを探して一本立てる。
腹減った! 水分補給もしなければ…

歩き出して少し行くと三角点があって登山者が休憩している。
「台倉山ですか?」と聞くと「そうです」と教えてくれた。
右奥の雪が残っている山が、今日の目的地の平ヶ岳のようである。
あと3Hくらいかなぁ

台倉山から平ケ岳を望む 台倉山の三角点

 

この先は倒木が多いとネットの記事に書かれていた。
台倉山からは台倉清水に向かって下って行くが、早速倒木が出てくる。

台倉清水は、登山道から右に入ったところにあるようである。
今日は水場の水が出ているかわからなかったので、水を3L背負ってきたので水場には用が無いのでスルーする。
他の登山者に聞いたら、この水場は水が出ているとのことであった。

台倉清水

ここからは木道が整備されていて歩きやすいところも多いが、倒木も多い。

1Hで白沢清水に到着。
直ぐ上に倒木があるせいなのか殆ど水が湧いていない。
でも下の方は水流になっているので、どこかから湧いているのだろう。

白沢清水

ここから池ノ岳へがっちり登らないといけない。
池ノ岳に登ってしまえば、湿原を見ながらの快適な山歩きが約束されている。

池ノ岳への登りは結構手ごわかった。
登山道が溝になっていてしかも滑って歩き難い。その上急登。
先が見えているので頑張れる。
あそこまで登れば湿原があってその先が平ヶ岳の山頂である。

平ケ岳が近づいている

池ノ岳を登り切ると目の前に湿原が広がっている。
姫ノ池。
デッキがあるので、しばらく景色にふける。

姫ノ池 池ノ岳から平ケ岳を望む

 

山頂まで1km
まずは平ヶ岳山頂を踏むために山頂へと向かう。

10:00念願の平ケ岳到着。
スタートから5時間半。
よく頑張ってきたものだ。
尾瀬の山々は少しガスがかかっている。

でも山頂標識で満足してはいけない。
実は山頂より先に最高到達点があるので、そこまで行かなければ平ケ岳を登ったことにならない。
鉄塔がある最高到達点に着くと、越後の山々が良く見える。

平ケ岳山頂 最高到達点へ向かう なぜ平ら? 行き止まり

 

天気が良かったらもっと良いだろうと思う反面、天気が良すぎて暑かったらバテただろうと思うので、このくらいがちょうど良かったのかもしれない。

山頂のデッキに戻って、景色を眺めながらコーヒーを沸かしてノンビリする。

デッキからの燧ケ岳 山頂のお花畑 イワカガミ

 

帰りも長い。
でもその前に玉子石に寄らなくてはいけない。

山頂からしばらく下ると分岐点。
そこから玉子石に向かうが、その先は雪面をしばらく歩いて水場を越え、木道が雪で隠れているのでそのまま雪面を登って行く。
源頭の水場は水が大量に出ていた。

雪渓を歩く

そのまま真っすぐかと思って進むと湿原に出てしまう。
どうやら雪面を登った所の下を木道が横切っていたのだろう。
下から玉子石から帰って来たと思える登山者が来たので聞いてみると、このまま少し歩くと木道が出てくると教えてくれた。

山頂で別れた登山者も玉子石から帰ってきた。
結構遠かったと言っている。
そう言えば湿原の分岐点に山頂1km、玉子石1kmと書いてあったのを思い出す。

木道をどんどん下って行くと、皇太子ルートとの分岐と思える木道の分岐点があり、その先に玉子石が現れる。

どうやってできたのだろうか?
平ケ岳に来たら寄らなければいけないポイントの一つのようである。

玉子石が近づく 玉子石 皇太子ルートの木道

 

玉子石からは来た道を登り返す。
木道を登って、雪面を登って、そうこうしていている内に分岐点に到着して、姫ノ池が現れる。
これが見納めである。

姫ノ池に別れを告げて、下山を開始する。

姫ノ池さようなら

登りの際に苦戦した掘れた登山道は、下山時も苦戦してしまう。
あまり急いで下ると足に来るので、ペースアップせずゆっくり下る。

池ノ岳の斜面を下り、森に入って行くと白沢清水に到着する。
休憩してじっくり見ていると、水が湧いていないと思ったところから泡が上がっているのが見える。
やっぱり水は出ているようであるが、この水場の水は飲みたくないなぁ..

白沢清水 白沢清水の倒木

 

水場の先の倒木を乗り越え、1H倒木と闘いながら登山道を登って行くと台倉清水が現れる。
これが最後の登りかなぁと思いながら登ると、台倉山となる。

ここまで来ると燧ケ岳が綺麗な形で見えるようになる。
ゴールが近いことを現わしている。

台倉山からの燧ケ岳

次は下台倉山で休憩しよう。
景色は無いが1H毎に休んできっちり水分と行動食を補給しないとシャリばてしてしまう。

下台倉山の標識

下台倉山からは、尾根に沿って登山道が下って行く。
まだ標高差で500m以上ある。
先が見える分、あそこまで下るの? まだまだ先が長いなぁと思ってしまう一面がある。

ここは急登だった場所、ロープが結構あるので疲れてロープを頼りに下ってしまう自分がいる。
いつもならそんなことは無いのに、今日はやはりきつい山行なのだろう。

尾根を下り切ると森の中に入り、道が広がって橋を渡る。
ここまで来たら着いたも同然。
でも気を抜くと思わぬケガに繋がるので、国道に出るまでは気を抜かず歩こう。

10分でゲートが見えて来る。
16:10
登山口に到着。
本当に12H山行となってしまった。

ゴールが見えて来る 登山口到着

 

今日は下道で帰ることは決めていたが、R17で帰るかR4で帰るか決めていなかった。
ナビで検索すると桧枝岐経由が検索される。
確かに奥只見湖沿いの道は走り難いが、昼間の奥只見湖を見ながら帰りたいので来た道を小出まで戻ることにする。
途中銀山平で白銀の湯に入ってから帰ろう。
今日中に東京まで帰れるのだろうか...

記録:澤田