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山の会60周年記念:天城山(2015年05月16日)

万三郎岳のシャクナゲ

参加者:
 縦走組 L澤田・國保
 天城高原ピストン組 近藤夫妻・桜井・中谷・西名
 天城高原組 大鳥居・杉田・志賀・和田


今年は創部60年。何か記念山行をと言うことで、キナバルはどうかとか、百名山の北から60座目(御嶽山なので登れなくなってしまったが)はどうかとか、2015Mの山を探そうかとか、色々考えていたが更に宿題が追加され、OBも集まれる山行ができないものかと言うこととなった。
かねてから近藤会長のところでOB会を行っていることから、天城山での集中登山と懇親会を計画することとなった。

総勢11名。
登山は7名で行うこととなり、段取りが始まった。

天城山は何度か登っているが、縦走するとどちらかに車をデポしておいて回収するか、電車&バスを利用するかで、なかなか行き難い。
バスの便は良く無いので、少々高くつくがタクシーを利用することで解決策を見出すこととなった。
役場に電話をし、天城タクシーさんが寒天車道のゲートの鍵を持っていることがわかり、予約をして出発準備は完了した。

5/15夕、明日決行だが天気予報が悪い。
朝のうちで雨はやむ予報なので、そのまま修善寺に向かうことになった。

気温の変化もあって箱根は霧の中、国道1号を三島に向かったが何も見えない中の運転となってしまった。
今夜の仮眠地は「道の駅伊豆のへそ」
大仁の手前まで来てしまえば、明日は早起きせずとも良い。

05月16日(土) 雨のち曇り
 八丁池口8:10-八丁池8:55-白田峠9:40-戸塚峠10:10-小岳10:50-片瀬峠11:00-万三郎岳11:20/11:30-万二郎岳12:20-四辻13:20-天城高原GC13:35

5時、先週の三本滝レストハウスでの車中泊に続き、今回も雨音で目が覚めてしまう。
そうこうしていると、中谷さんから連絡が入り、雨が強いので天城高原GCから山頂に向けうパーティーは様子見となったことが判明する。
まあ雨だけなのでこのまま出発するかと言うことになり、準備を始める。
6時半に天城タクシーさんからも確認の電話が入った。
道の駅から修善寺駅に向かう頃には雨が小降りとなり、このまま止むかと思えた。

7:20 修善寺駅で手配していたタクシーと合流し、近所の駐車場を紹介してもらい、車はそこでデポ。
駐車場は駅から歩いて数分なのに、30分50円の安さ。これが修善寺の物価なのだろうか....
タクシーで一路八丁池口を目指す。
寒天車道に入った頃から雨脚が強くなって来てしまう。
ちょうど寒天車道に入る頃に近藤さんから電話がかかって来る。
「どこにいるの?」「寒天車道に入ったところです。」「家の電話知っている?」「知りません」「調べてかけ直すよ」....
しかし電波が届かないエリアに入ったのか、その後電話は通じなくなってしまった。

八丁池口バス停

8:05 八丁池口バス停に到着する。
雨は相変わらず降っている。
バス停には屋根があるので、屋根の下で準備を終わらせ、8:10天城高原GCに向けて出発する。
去年は八丁池まで1Hで歩いたが、今回は2名。雨も降っていて景色を楽しめないので足早に進んで行く。
八丁池手前のトイレの手前で携帯メールが鳴ったので、電波が一時的に届くエリアに来たことがわかり、トイレの屋根の下でメールをチェックする。

8:55 八丁池。
ガスがかかっていて、池が殆ど望めない。
雨も相変わらず降っている。
湖畔のあずまやの下で再度メールのチェックをする。
多分ここからは携帯が通じないだろう。
一応八丁池を出発したことだけはメールしておかなければ....

八丁池 湖畔を進む 湖畔も雨 八丁池からの道は水が流れている

八丁池からの登山道は雨で川のようになってしまっていた。
ここで靴の中を濡らしては先が長いので歩き難さ倍増になってしまう。靴を濡らさないように注意しながら進んで行く。

八丁池からの登山道はずっと稜線の北側の一段下がったところを通っているようで静かな樹林帯の中をほぼ水平に進んで行く。
ちょうど40分くらい歩いたところでまた携帯メールの音がした。
このルート、意外に電波が拾えるのではないだろうか?
ちょっと進んだ先にベンチが見えたので立ち休憩。
ここが白田峠の数十M手前であった。
雨は依然と強い。ゆっくり座って休んで行動食をとれる状態では無い。
でも風は無く、静けさに包まれている。

9:40 白田峠
次の目印は戸塚峠。
登山道は相変わらず水平移動が続く。

静かな道を進む 白田峠

10:10 戸塚峠。
戸塚峠手前でやっと登りらしい登りがあった。
しかも今日初めての登山者とすれ違う。
こんな雨の中、我々以外にも縦走している人がいるんだなぁ....
戸塚峠を過ぎると登山道は稜線の南側の斜面となり、さっきまで歩いていたルートとは違って登山道っぽくなって来る。

真っ白な花のようなものが咲いている。
今回はシャクナゲを楽しみにしていたものの、今までさっぱり咲いていない。
咲いているのはツツジだけ。真っ白な花が不気味に咲いているが何だかわからない。
帰って来てから調べたところ、ギンリョウソウであることがわかった。

戸塚峠 ギンリョウソウが不気味

さあここからは登り、ガンガン行かなければ....
そう思っている内に10:50 小岳に到着してしまう。
あれ、もうここから万三郎は30分? もう着いたも同然だろうか?
ここでも携帯が通じたので、あと30分で万三郎に着く件を天城高原にいる仲間に連絡を入れる。
ルートはここで大きく左に曲がり、11:00 片瀬峠となる。
あとは、涸沢から上がってくるルートと合流し、山頂に向かうだけである。

小岳への登り 小岳

11:20 万三郎岳山頂到着。
意外にあっけなく着いた印象である。
ベンチが2つ。
雨も上がった。
以前来た際は、もっと広かった印象があったが今日は思いのほか狭く感じる。
こう言う時は、山が早く下れと言っているのかもしれない。
天城高原組から、12:00出発で皆で縦走隊を迎えに行くと言うメールが届く。
記念写真をとって、行動食を腹に詰め込んで11:30山頂を後にする。

万三郎岳山頂

ここからは急下降。やはり天城高原から来た方が辛いのではないだろうか....
万三郎からの下りでやっとシャクナゲの花を見つける。
この頃からパラパラと天城高原からの登山者とすれ違うようになった。
万二郎に向かって軽く登り始めた頃、前から大人数の登山者が来る。バス1台分だと言う。
我々が登りなのだが最近の団体は道を譲ってはくれない。

やっと会えたシャクナゲ
12時、迎え隊出発

12:20 万二郎岳山頂到着。
メールでコシアブラを探すように言われていたがなかなか見つけられない。
万二郎を下りだしたらあるとのことだったのでキョロキョロしながら下って行くが、四辻に向かって2/3くらい下ったところでやっと見つけることができた。
しかし大木! 葉っぱがとれる高さではない。

万二郎岳山頂

そうこうしている内に、迎え隊と合流する。
登り返して皆でコシアブラの木を見に行ったが、これは諦めるしか無いと言うことで意見が一致する。

あとは下山。
13:20 四辻到着。
ここから天城高原GCに向かって最後の登りが待っている。
でもあと15分。ゴールはもう目の前である。

四辻に向かう明るくなってくる 四辻 また登るの?

13:35 天城高原GC到着。
本日のゴール地点である。
朝降っていた雨も止み、あとはOBを迎えて懇親会である。

天城高原GC到着

天城高原GCの駐車場には立派なトイレ。しかも足洗い場も完備している。
今回はバタバタ急いだ為か、足元はドロドロ。
しっかり洗って迎えの車に乗り込む。

近藤さんのお宅についてまずすることは、OBが来る前に修善寺に車を取りに行くことである。
近藤さんの軽トラを借りて、國保と二人で修善寺に向かうが、軽トラに慣れていないせいかスピードが上がらない。
やっと慣れたかと思う頃には、修善寺に着いてしまった。
修善寺で車をピックアップし、15時過ぎに戻ると近藤さんがお風呂を沸かして待っていてくれた。
感激!

懇親会は皆が集まった17時頃から、第一弾として外での天ぷらで始まった。
外での会は小一時間ほど続いたが、アブの襲来であえなく退散。
揚げるものも無くなったので、家の中に場所を変えることとなった。

天ぷら屋主人? 25周年の記念品を持参する者も
懇親会

会の本番は、全員でテーブルを囲み大鳥居さんの挨拶で始まった。
いつもながら、色々な料理を用意して頂きありがとうございます。
手巻き寿司を食べながら、色々な話で花が咲く。

最後は山の歌で締めくくり、テラスに張ったテントで寝る者、外にテントを張る者、部屋で寝る者、各自場所を確保して本日はお開きとなった。

最後は山の歌で締め括り

05月17日(日)

朝6時、ビーガンを期待して起きるがガスの中。
こんなはずではなかったと思うが天気には勝てない。
テントを片付け朝食となる。

夕方から参加のOB交えて、大室山を散策して解散しようと言うことになっていたが、ガスでどうなることか?
天城高原を車で出発するが、ガスで視界が悪い。
大室山に着く頃、やっとガスの下に出て景色が広がる。

事前調査不足か? 大室山のリフトは9時からである。
8時15分には着いてしまい、店のシャッターすら開いていない。
ガスがかかっていて、山の景色が期待できないことから、今回は散策無しで記念山行は終了となった。
OB交えた次回の山行は、秋の安達太良山で9月初旬に計画する予定である。
どうやったら登れるだろうかと言う話をしながら、帰路に着く。

大室山は営業前 鳥居前で!

記録:澤田
写真:桜井・國保・澤田