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リコー山の会慕士塔格登山隊1998
準備編
Main content
リコー山の会慕士塔格登山隊1998(準備編)
プロローグ
あれは2年前の岳沢での夏合宿のテントの中であった。諸先輩方から中谷さんに「次はどこの山を狙っているんだ?」と言う話がで、中谷さんから「実は再来年ムスターグ・アタへ行こうかと思っているのですが.....」と言う話があり、え? それどこ? 中国? で、どのくらいの山なの? 7000m? メンバーは? と言う話で盛り上がった。「いいな~! ヒマラヤか! 自分の技術で行けるのかな? それ以前に体力は大丈夫かな? でも1ヶ月以上も休めないし......」と思いながら眠りにつく。
明日は登攀! 私は明日のことだけで精一杯であった!!
それから半年。行きたい気持ちと休めるのか?と言う現実が入り乱れる中、タイムリミットが近づいている。
中国での登山は、1年前までに中国登山協会に登山申請を出さなければならない。
そう考えるとそろそろ自分の気持ちを整理し、上司に休みの許可をもらい、隊員に加わる(加わりたい)旨を伝える必要がある。
恐る恐る上司に打診すると、「そうか.... まあ仕方無いねぇ! まだ大分先だから仕事のことはあとで考えるとして.....」と言う暖かい言葉をもらい、「よし! これで第一歩だ!」と心の中で呟く!
そうと決まれば一刻も早く中谷さんへ参加表明しなければいけない。
中谷さんへは札内岳へ向かう車の中で、「アタへ行きたいのでメンバーへ入れて下さい! 上司には休みの件を話してOKをもらいました!」と伝え、正式に隊員となる。
そんなわけで8月の登山申請提出時の確定者は2名! 登山申請に何人と書こうかと悩んだ末に、「2~4名」と記入したところ、登山許可証にも2~4名と書いてあり、これには少々苦笑してしまった。
9月に入り会の中で正式に発表することとなり、9月20日のミーティングで計画が発表されたところ、最終的に隊員は6名となった。
(澤田:記)
ムスターグ・アタ(Muztag Ata 慕士塔格 7546m)ってどこにあるの?
ムスターグ・アタは、中国・新疆ウイグル自治区にあります。
シルクロードを西へ向かい、タクラマカン砂漠を越え、パミール高原の彼方、パキスタンとの国境近くに聳えています。
ムスターグ・アタの麓にあるスバシの街から、カラコルムハイウエーを更に西に進むと、まもなくパキスタンとの国境「クンジュラブ峠(4943m)」です。
日本からは、東京-->北京-->ウルムチ-->カシュガルと飛行機を乗り継ぎ、更にトラックで麓のスバシへと向かいます。日本からは飛行機の乗り継ぎの関係で約3~4日かかります。
近年は成田から空路イスラマバード(パキスタン)を経由し、陸路でクンジュラブ峠を越えて中国入りする隊もあるようです。
スバシの標高は3600m! 富士山の山頂くらいの標高があります。
ここから4400mのBC・5400mのC1・6200mのC2・6900mのC3を経て、7546mの山頂へと向かいます!
準備が始まる!
11月より月1回のペースでミーティングが始まる。
ムスターグ・アタの紹介から、高所登山における問題、装備の検討、日程検討、タクティクスの検討等、話すことはいくらでもある。
隊員の勤務地がバラバラな為、仕事が終わってから頻繁にミーティングを持つことができないが、この辺りは職域山岳会の便利なところで、電子メールを活用して情報交換を行うことでカバーする。
ラクダ US$23?
中国にはネパールのようなポーターがいない! ムスターグ・アタではBCへの荷上げにラクダが使われるのが通例である。
こんな山奥にラクダが?と思われるかもしれないが、あの「月の砂漠」の歌で有名なタクラマカン砂漠がすぐ側にある。
大きなラクダに隊荷を縛り付け、編隊を組んで歩く姿は今から楽しみである。
ラクダでの荷上げは1頭US$23! 数百キロにも及ぶ隊荷を上げてもらえるかと思うと、我々にとってはありがたいことである。
ムスターグ・アタの雪線は結構高い! 例年5400mが雪線となり、ほとんどの隊が雪線付近にC1を建設する。
BCからC1へはヤギが活躍する! 荷上げの日はBCで寝ていると「メー! メー!」と言う泣き声で起こされるそうである。
(和田:画)
アナカン準備始まる!
4月18~19日 第1回目の隊荷(アナカン)の準備が始める。
18日朝、リコーロジスティクス株式会社のご厚意により、今回隊荷を集めることになっている磯辺隊員の家に大きなプラパール(プラスチックダンボール)が届けられる。ダンボールは人が足を折りたためば入ってしまいそうなサイズ! しかも外からがっちりと止めれるバンドが付いている! 部屋は朝届いた16個のダンボールでいっぱいであった!
当日は今まで各隊員が準備していた荷物も運び込まれ足の踏み場も無い。
GWに行われる槍ヶ岳山行で使用しないものを全て集めたのだが、1ヶ月間でこんなに必要なのだろうか?と思うくらいの荷物である。
更に食料の買い出しが始まり、荷物は増える一方! 早く仕分けして梱包を始めなければ収集がつかない。
買い出しもほぼ終了し、梱包が始まったのは土曜日も夕方近くであった。
各キャンプ別に箱を決め、リストに添って数をチェックしながらの梱包となるが、この日は数個仮梱包したところで終了となる。
第2日目は、食料の仕分けを中心に梱包が行われた。
この日は以外にスムーズに進み、夕方近くになって今回集まった隊荷のほとんどが仮梱包され、部屋には10個のプラパールが高く積み上げられた!
宿題にパッキングリスト作成が残った。普段何気に使用している登山用具だが、英語名がわからず少々苦戦する。あれ? これドイツ語??
宣伝部で作ってもらったリコーの旗も無事アナカンに間に合い、第3回目の梱包はGW山行終了後の5月10日に行われた。
アナカン準備は今日が最後となり、明日には隊荷の発送が行われる予定である。
GW山行で使用した共同装備、アナカンで送る個人装備、それに行動食のパッキングが中心である。
この日も作業は順調に進み、16:00頃無事パッキングが終了する。
今回の隊荷=プラパール特大13個! 重量=約400kg! であった。
5月11日。隊荷は無地日通のトラックに載って、我々の手元から中国に向けて出発した。
あとはしっかり高度順化トレーニングを行い、出発の日を迎えるだけである。
隊荷発送に際しご協力頂きました方々、本当にありがとうございました。
予防注射
事前の医療チェックとしては、各人の人間ドックの結果を集め、青山事業所の診療所の医師に合否の判定をしてもらう。この辺りは職域山岳会だからできることであろうか?
全員OKが出、まずは一安心!
次に問題となるのは予防注射である。
中国って何が必要なのだろうか?
同僚に上海リコーへ出張した人がいたので聞いたところ、「肝炎は必須だよ!」と教えてもらう。しかも社内には人事本部が出している「海外派遣・出張社員予防接種マニュアル」と言うのが存在ことを教えてもらい、早速取り寄せたところ「A型肝炎」「B型肝炎」「破傷風」はやる必要があることがわかる!
更に出張者に聞くと、C型肝炎もやったと言う。
しかし出張と違って「全て自前!」肝炎の予防注射は高いらしい!
予防注射は各3回づつやらなければいけない。
値段が出ていたので概算すると7万円近くかかってしまう!
以前読んだ遠征隊の報告書に「肝炎になって登山ができなくなり、あえなく帰国」と言う記事が出ていた。「そんな事で登山できなくなったら恥ずかしくて帰ってこれないなぁ」と思い、早速予防注射を始めることにする。
都合が良いことに会社の近所には「海外勤務健康管理センター」と言うところがあり、早速電話で上の3種類の予防注射ができるかを確認し予約をとる。
医師との面談で、「A型肝炎」「B型肝炎」「破傷風」の予防注射をやることになり、早速当日から予防注射が始まる。
腕が3本あったなら......
予防注射はそれぞれの腕に打つ為1回に2本しかできない。その為思っていた以上に病院に足を運ばなければならず、その都度フレックスのコアタイムギリギリで会社を抜け出しての病院通いとなる。
しかもキリマンジェロへ行く為に「黄熱病」の予防注射も打たなければならず、黄熱病の予防注射を打ったあとは1ヶ月間別の予防注射ができないこともあり、スケジューリングが思いのほか大変であった。
11月の下旬に2回目(6本)が終わり、「次は出発間際だね!」と言われ、「ああ、6月頃3回目をやる為に病院通いしなければいけないのか...」と思う。
そうなのである! 予防注射の3回目は、1回目・2回目の間隔が2週間くらいなのに対して、3回目は3~6ヶ月後なのである。
予防注射は計画的に進めなければ間に合わないのである!
高度順化
日本国内で高度順化が行えるところと言えば、富士山頂か減圧室くらいだろうか?
我々の隊は貧乏隊! 隊員が東京周辺に住んでいると言う地の利を生かして5月下旬より毎週末富士山通いが始まる。
今回の遠征で車で入るスバシの村は、富士山頂とほぼ同じ高さである。
我々の隊は通常の隊に比べて遠征期間が短いこともあり、BC入りまでの高度順化が勝負の分かれ目である。
そこで出発までに、富士山頂に8泊する予定を立て、順化活動が開始された。
今回の遠征では、パルスオキシメータと言う血中酸素飽和量を測定する機械を持って行く。酸素飽和量は高度障害(高度障害予備軍?)に対する1つの目安として使用することができるようであるが、我々の隊には医師がいるわけではない為、各人の日ごろのデータを元に判定材料の1つとして使用することとした。
その為富士山トレーニングには必ず持参し、要所要所で測定を行い記録をとることとした。
今年の富士山は例年になく雪が少ない!
5月下旬から水をボッカしなければいけないとは思わなかったが、アナカンでほとんどの天幕を送ってしまい、ツエルト泊まりを余儀なくされている我々にとっては、非常に助かったことも事実である!
毎週ともなると色々な天気を経験することができる。ツエルト泊りでは悪天の日は非常に辛かったが、遠征期間中のことを考えれば「これもまた修行!」と思うことにした。
身体の方も次第に高度に慣れ、出発が近づいていることが感じられる今日この頃である!
ついに出発を迎える!
本当に長い2年間であった。皆様の暖かいご理解ご協力が無ければ出発の朝を迎えられなかったであろう!
海外登山には政治情勢等なども関係してくるとは聞いていたが、この間におきたインド・パキスタンの核実験により、出発間際でイスラマバード(パキスタン)経由で入山予定の隊がルート変更を余儀なくされたりと、他の遠征隊でも色々あったようである。
我々の隊はと言うと、当初から北京経由であった為にこの影響は受けなかったものの、同時期が中国登山協会への隊費の振り込み時期となってしまい、ドル建てでの支払いの難しさも身を持って体験することとなってしまった。
国内での準備、トレーニングと、何をとっても仕事をしながら行う為に、本当に満足できるだけのことができたのだろうか?
色々考えても始まらない! 限られた時間でベストを尽くしてきたはずである! 悔いの残らない登山を心がけるしかない!
全員無事登頂を目指し、明日から遠征に出発します。
遠征隊に対し暖かいご支援ご協力頂きました方々へ改めましてお礼を述べさせて頂きます。
全体スケジュール
97年
7月31日~8月10日 現地へ調査に向かう
8月20日 中国登山協会(CMA)へ登山許可の仮申請を行なう
9月29日 97ムスターグ・アタ報告会参加(日本ヒマラヤ協会)
10月16日 CMAから仮登山許可証を受理する
11月3日 第1回遠征隊ミーティング
11月7日 パーソナル事業部・商品企画室とのミーティング
(遠征時に使用する器材の貸出しの件)
11月11日 97女子隊より情報収集(無名山塾事務所)
11月29日 都岳連・第18回高所登山研究会
12月7日 第2回遠征隊ミーティング
12月12日 CMAと打ち合わせ(リコー青山事業所)
98年
1月10日 CMAへEMSで議定書発送
1月31日 第3回遠征隊ミーティング
2月11日 議定書受理の連絡が入る
2月21日 第4回遠征隊ミーティング
2月21日 議定書を受け取る(日山協・第36回海外登山技術研究会)CMA趙氏来日
2月24日 CMAへ登録料・預託金 $3240 送金
3月14日 都岳連・第19回高所登山研究会
3月15日 第5回遠征隊ミーティング
3月29日 CMA趙氏との会食(日程表・予算書を手渡す)
4月7日 経営企画室・宣伝部とのミーティング
(遠征時に持って行くR旗作成の件)
4月18~19日 隊荷(アナカン)買い出し及び梱包
4月20日 航空券予約
4月30日 CMAへ隊員名簿・無線機使用許可申請提出
(議定書交換から2ヶ月以内)
CMAへ日程変更を連絡(新しい日程表の提出)
5月10日 アナカン最終梱包
5月11日 アナカン発送
(CMAへのAWB・パッキングリスト送付に関しては
アナカン業者の方で直接行う)
5月31日 第6回遠征隊ミーティング
6月2日 無名山塾隊との情報交換会
(株式会社無名山塾・事務所にて)
6月9日 CMAへ残金送金(入国1ヶ月前まで)
6月11日 CMAへ残額支払い連絡
ビザ申請用の招待状送付依頼
購入・借用品依頼書送付
6月17日 第7回遠征隊ミーティング
6月25日 CMAより招待状到着
6月30日 第8回遠征隊ミーティング
7月5日 遠征隊・家族顔合わせ会
7月9日 在日中国大使館へビザ申請
7月9日 第8回遠征隊ミーティング
7月10日 ビザ発給
7月20日 CMAへ最終入国通知書の送付
7月21日 外務省へ便宜供与依頼状提出
7月24日 出国
8月23日 帰国
登山期間スケジュール
1998年7月24日~8月23日(31日間)
7月24日 成田出発 → 北京
7月25日 北京 → ウルムチ
7月26日 ウルムチ → カシュガル
7月27日 カシュガル(登山準備)
7月28日 カシュガル→ スバシ
高度順化期間(4日間)スバシ~BC
8月1日 BC設営
スバシ → BC(ラクダ荷上げ)
8月5日 C1入り
8月8日 C2入り
8月9日 C3建設
8月14日 登頂
8月18日 BC → カシュガル(BC撤収)
8月19・20日 カシュガル(隊荷整理)
8月21日 カシュガル → ウルムチ
8月22日 ウルムチ → 北京
8月23日 北京 → 成田帰国