ニュースリリース
株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則)は、構成の違う2つの文書の内容を比較し、文や段落を自動的に対応させて重複や差異を明確にできる人工知能(AI)を活用した自然言語処理技術「ディープアライメント™」を開発しました。
例えば、2社でかわす契約書について、双方が作成した内容を比較し、契約書内で同様の内容を述べている部分や過不足を一目瞭然にできるため、文書チェックの時間を大幅に削減します。これにより、双方の意向の違いや検討すべき点を容易に見つけ出すことができるため、契約書作成の効率化に貢献するなど、さまざまなシーンでの活用が期待できます。
リコーは、今回開発した新しいAI技術を、10月24日から26日まで、千葉県の幕張メッセで開催される「第2回 AI・業務自動化展 秋」に出展します。
このAI技術は、ディープラーニングによって学習した語句の意味に基づき、語句の意味だけではなく、語句が属する文や段落の意味の近さも考慮することで、その出現順序に依存せずに文や段落同士を対応づけるアルゴリズムを考案し、より一般的な文書の対応づけに適用することに成功しています。
リコーの法務部門での実務においてPOC(概念検証)を行った結果、人手では約24時間を要する482条文の契約書の対応づけを1分で実行でき、内容チェックの大幅な時間短縮と品質アップに貢献できました。また従来のテキスト分類技術と比較した結果、2倍以上の対応づけの精度が得られています。
リコーは、お客様への提供価値をEMPOWERING DIGITAL WORKPLACESと定め、これまで培ってきた経験に新たなアイデアや技術を融合させ、更なるイノベーションの創出に挑戦しています。
リコーは、昨年AI開発に関する専任組織「AI応用研究センター」を設立して、AIの製品への搭載や、社内の業務改革への適用などに取り組んでいます。進化の速いAI技術分野では、自社のみですべての技術を用意するのではなく、パートナーとの連携が必須となります。リコーは、独自性のある高度な技術開発を進め、先進的なパートナーとの協業を加速させることで、世界トップレベルの技術を開発することをめざしており、今回のディープアライメント™の開発もその一環となります。
リコーは、これまで培った技術と、最先端のAI技術を融合させ、新たな価値を創造してお客様に貢献していきます。
リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています。(2018年3月期リコーグループ連結売上は2兆633億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の"はたらく"をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
http://jp.ricoh.com/
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