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リコー×サイボウズのタッグが生んだ業務改善クラウドサービスが描く"はたらく"の未来像

RICOH kintone plusが世界のDXを支援

左から、田中氏・藤澤氏・平川氏

リコーとサイボウズ社が共同開発した業務改善クラウドサービス「RICOH kintone plus」。サイボウズ社のkintoneと、リコーグループ共通のプラットフォーム 「RICOH Smart Integration(以下、RSI)」の組み合わせで、2022年10月の発売以来、多くのお客様の業務効率化を実現してきた。

2023年からはアメリカでも発売し、中南米やアジアなどでも展開予定だ。そんなRICOH kintone plusはどのような思いから生まれ、世界の"はたらく"をどう変革していくのだろうか。商品企画を担当する、株式会社リコー RDS BUデジタルサービス事業本部 デジタルサービスグローバル企画センターデジタルサービス企画室アプリケーション企画グループのグループリーダー・藤澤順一氏、商品企画や海外展開を担当する平川照久氏、田中将平氏に話を聞いた。

左から、田中氏・藤澤氏・平川氏

目次

働く人への共通する思いを持つリコー×サイボウズのタッグが実現

RICOH kintone plusは、これまでもサイボウズ社のパートナー企業としてkintoneを販売してきたリコーグループとサイボウズ社が共同開発した業務改善クラウドサービスだ。共同開発のきっかけを、RICOH kintone plusチームを率いる藤澤順一氏はこう語る。「『チームワークあふれる社会を創る』という企業理念を持つサイボウズ社と、『"はたらく"に歓びを』の実現を使命とするリコーは、活き活きと仕事をすることで働く人に喜びを感じてもらいたいという思いが共通しています。サイボウズ社の青野社長と、当時リコーの社長であった山下良則が意気投合をして、立ち上がったプロジェクトです」(藤澤氏)。

リコーデジタルサービスBU
デジタルサービス事業本部 デジタルサービスグローバル企画センター
デジタルサービス企画室 アプリケーション企画グループ
藤澤 順一氏

両社がタッグを組む意義は、日本の会社の多くを占める中小企業の働き方への寄与だ。「中小企業は、大企業と比べるとまだDXが進んでいないのが現状です。国内では、リコーのお客様にもさらにRICOH kintone plusをご提案することで、日本社会全体のDX推進に貢献できる。グローバルでも、リコーグループとつながっていただいている世界中のお客様に、RICOH kintone plusという日本発の素晴らしいサービスと、それによって得られる歓びを伝えられると考えています」(藤澤氏)。

リコーは、オフィスオートメーション(OA)という言葉を生み、複合機やプリンターの提供によってビジネスの自動化・効率化を推進してきた。そして現在、多くの企業が抱えるDX推進という課題を解決する上で、ペーパーレス化や手軽な使い勝手を追求したRICOH kintone plusは、最適なソリューションだ。「より早くお客様にサービスを届けるためには、自社開発より、すでに国内シェアの多くを獲得し、ユーザーに親しまれているkintoneを展開するサイボウズ社とタッグを組むことがベストと考え、今回の協業に至りました」(藤澤氏)。

リコーならではの機能と顧客サポート力で効果的に業務を改善

商品企画を手がける田中将平氏は、RICOH kintone plusの強みについてこう語る。「リコー独自開発の便利なアプリやプラグインが標準搭載されています。さらに、RSIや自他社さまざまな商品を組み合せることで、単独のソフトではできないワークフローのEnd to Endの業務改善サービスを提供できます」(田中氏)

リコーデジタルサービスBU
デジタルサービス事業本部 デジタルサービスグローバル企画センター
デジタルサービス企画室 アプリケーション企画グループ
田中 将平氏

グローバルで140万社に上る顧客基盤やサポート力も、RICOH kintone plusを提供する上でのリコーの強みだ。「RICOH kintone plusは業務改革アプリという特性上、自社の課題に合ったアプリをどう作るかが重要です。地域密着型でお客様をサポートしてきたリコーのセールスやエンジニアは、お客様の業務ニーズを把握しています。現場の実態に応じてRICOH kintone plusをカスタマイズできるため、業務改善を効率的に行えます」(田中氏)。

「業務改善が楽しくなった」という声に"はたらく"歓びの広がりを実感

RICOH kintone plusの広がりが実現するのは、顧客や日本社会の業務のデジタル化だ。基幹システムは導入しているものの、その周辺に存在する業務プロセスのデジタル化が進んでいないお客様はまだ多い。業務プロセスごとのツール導入が予算面で難しいことがその理由のひとつだ。

「お客様の中には、まださまざまな業務でのマニュアル作業が残っているのが現状です。RICOH kintone plusは、ひとつのツールで業務の幅広い領域をカバーできます。デジタル化によって業務プロセスや情報共有を効率化し、個々の企業の成長や競争力強化、そして組織の未来における"はたらく"のDXに貢献できると考えています」(田中氏)

すでにRICOH kintone plusを導入した顧客からは、「業務改善をするのが楽しい」という声があがっているという。最初は社内での浸透に苦戦していたお客様も、業務改善を繰り返してくことで、社内の雰囲気が良くなったり、コミュニケーションが活性化してチームワークが改善されたという声もよくいただきます。これは、リコーが目指す姿である『"はたらく"に歓びを』そのものだと実感しますね。ひとつの業務課題の改善がうまくいくと、別の業務や別部署へ横展開してくださるお客様も多いです」(田中氏)。

左から、藤澤氏・田中氏・平川氏

RICOH kintone plus で"はたらく"歓びを世界にも広げたい

RICOH kintone plusは、世界の"はたらく"歓びにも寄与するため、グローバルでも展開されている。2023年2月にアメリカで発売され、2024年1月からは中南米でリリースする。その後はアジアやヨーロッパ地域でも展開される見込みだ。

「海外市場では、国ごとの商習慣や法規制に基づく違いはあるものの、古いプロセスによる非効率をDXで改善したいという課題は日本と同じです。自社の業務に合わせてアプリケーションを柔軟に変更して効率化を進めるというニーズも共通しています」と話すのは、グローバルでの商品企画を手がける平川照久氏だ。RICOH kintone plusの海外展開への思いをこう語る。

「リコーグループは、グローバル共通の使命と目指す姿として『"はたらく"に歓びを』を掲げています。RICOH kintone plusの海外展開は、単に日本でシェア・知名度の高いサービスを海外でも提供するということではなく、その目指す姿をグローバルで実現するための一手であると考えています。日本国内で培った販売ノウハウや事例も活かして、"はたらく"を歓びに変えていくために業務課題解決型のソリューションを海外でも提供していきたいですね」(平川氏)

リコーデジタルサービスBU
デジタルサービス事業本部 デジタルサービスグローバル企画センター
デジタルサービス企画室 アプリケーション企画グループ
平川 照久氏

RICOH kintone plusの開発は、日本だけでなく海外の開発部隊とも連携して行われている。海外でのニーズに対応しながら、グローバルでもデジタル化による業務効率化に寄与していきたいと平川氏は意気込む。「すでに導入したアメリカのお客様の評価はとても高いです。今後も、現地ならではの要望やローカルなシステムとの連携などのニーズに素早く対応できるよう、現地でも開発ができる体制を敷いています」(平川氏)。

海外展開に携わってきた平川氏にとっての歓びは、各国のユーザーから業務改善に対する感謝の声を聞くことだ。「いろいろな国のお客様から『ありがとう』という言葉を聞けることを想像すると、ワクワクします。海外展開は大変なことも多いですが、お客様の声をいただけるようにがんばっていきたいですね」(平川氏)。

目指すのは、RICOH kintone plusをベースに業務改善が進む世界

田中氏も、商品企画に加えて、中南米やアジア地域での展開も担当している。先日も現地でのヒアリング活動で、需要の高さを肌で感じてきたばかりだ。「発売に先駆けて中南米の方々に提案に行く活動をしてきたのですが、お会いした中で7割を超えるお客様が、RICOH kintone plusを今すぐ使いたいとおっしゃっていました。やはりDXの課題は各国共通だと改めて感じましたね」(田中氏)。

田中氏は、中南米やアジアの新興国市場を開拓するやりがいも感じている。パワフルでチャレンジ精神あふれる新興国では新サービスへの反応は上々で、刺激的だ。「新興国地域の企業の皆さんにも、RICOH kintone plusで業務改善に楽しく取り組んでいただきたいです。それが皆さんのビジネスの成功や経済発展につながり、働きがいと経済成長が両立する持続可能な社会の実現に役立てれば、個人的にも非常に嬉しいですね」(田中氏)。

すでに幅広い領域での業務改善が可能だが、RICOH kintone plusの機能は進化を続けている。RICOH kintone plusとRSIのデータ基盤の連携を強化していくことで、高度なデータを活かしたカスタマーサクセス活動や、商品力の強化が可能だ。より顧客ニーズに適した付加価値の提供を見込んでいる。AIを業務アプリの最適化に活用する技術など、使いやすさを高める機能も開発中だ。

「RICOH kintone plusは、業務を楽しく効率化していくツールです。今後は、新機能の追加だけではなく、アプリ作りの効率化など、ユーザーフレンドリーな方向にさらに進化させていきたいです」と藤澤氏。サイボウズ社も含む幅広いパートナーとも連携してシームレスなエコシステムを構築し、機能をさらに発展させていきたいと語る。

そして商品企画チームが目指すのは、「RICOH kintone plusが当たり前に使われている世界」だ。

「手書き書類で仕事をしていた時代から、オフィスに複合機やプリンターがあるのが当たり前になったように、RICOH kintone plusをそういう『あって当たり前』の存在にしたい。やりたいことがあった時に、新しいシステムを入れるのではなくRICOH kintone plusをどう活用しようか考える、そんな世界にしていきたいですね。世界中でRICOH kintone plusを用いた業務改善が行われ、そのアイデアをワールドワイドに共有しながら、みんなではたらく歓びを感じる、そんな世の中になれば嬉しいです」(藤澤氏)

お客様のDXを推進する業務改善クラウドサービスは、"はたらく"歓びのさらなる広がりに向けて加速していく。

左から、田中氏・藤澤氏・平川氏

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